私もあなたもまだまだ速く走れる! | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

今日は午後12時から「大阪国際女子マラソン」を39キロまで見ていました。

大阪国際女子マラソン

赤羽選手のスパートに伊藤選手が着いていく事は難しそうだなと感じていたところで、急患が入りましたので、
診察終了後にネットで検索し、結果を知りました。

赤羽選手、悲願のマラソン初優勝!

赤羽選手がママさんランナーで、旦那さんがコーチを務めている事は知っていましたが、マラソンで優勝した事がないのは意外でした。

残念ながら自動的に世界選手権代表の内定を手にする事が出来る「2時間25分59秒以内」にタイムには僅かに
及ばなかったようですが、初めての勝利が精神的な支柱となり、赤羽さんがマラソンランナーとして今後成長する
可能性は十分あると思いますし、彼女が世界の舞台で活躍することで刺激を受けるママさんアスリートは多いと
確信しています。

又、2位に終わった伊藤選手の走り方を見ていて、その大きな腕の横振りから「非常識マラソンメソッド」に登場するたった9ヶ月で3時間13分でフルマラソンを走れるようになった元キャバ嬢のアイさんを連想してしまいました。

非常識マラソンメソッド


まだ未読の方には是非読んで頂きたいのですが、この本の主役であるアイさんは走る事には何の知識もなかったようですが、ランニングフォームが力強かった、特に「腕の振り方がよかった事」、そして何より
「負けず嫌い」だった事が彼女の短期間での信じがたい記録達成の要素だったと感じました。

伊藤選手は今回が2回目のフルマラソンのレースのようですので、彼女の力感溢れる独特のフォームに大化けの
可能性を感じたのは私だけではないと思います。

又、今日はこの大阪国際女子以外にも勝田、館山若潮、新宿ハーフ、大阪ハーフその他大きなマラソン大会が
全国津々浦々で開催されています。

今日はツイッターをしていると午前0時から午前3時まではサッカー日本代表関連ツイート、6時頃からはレース
への出陣、励ましツイート、そしてお昼から夕方にかけては完走ツイート、祝福ツイート、そして励ましやお祝い
へのお返しツイートとその目まぐるしい変化を楽しめた一日になりました。

それにしてもアマチュアランナーの頑張りには目を見張るものがあります。「PB更新」という文字を頻回に
見掛けました。又、フルにせよハーフにせよ、勝負レースではなく、調整のためのレースと位置付けて走った方も
多かったように感じます。

確かにフルの練習として、ハーフを走る。或いは本命のフルへの最終調整としてフルを、目標とする大会の1ヶ月
ぐらい前を目処に走るのは効果的だと思います。特に一人で42キロをこの寒い日に走るのは非常に辛いので、
他にも走っている方が大勢いて、飲み物、食べ物の心配を練習ほど深刻に考えなくてよいレースは調整には
持って来いです。

私の1月30日現在の持ちタイムは以下の通りです。
ハーフ 1時間37分41秒(2010年11月、名古屋シティ)
フル 3時間29分13秒(2010年12月、防府読売)
ウルトラ 12時間40分(2011年1月、宮古島ウルトラ遠足)


そして、それぞれに対する今年の現時点での目標は
ハーフ 1時間30分以内(2月27日、そうじゃ吉備路ハーフマラソン)
フル 3時間20分以内(3月13日、くすのきカントリーマラソン)
ウルトラ 11時間40分以内(6月5日、しまなみ海道ウルトラ)

です。

私もあなたもまだまだ速く走れるはずです。
トップアスリートならともかく、限界を感じるほど自分を追い込んでるアマチュアアスリートはいないはずです。
練習量であったり、練習方法であったり、自己管理であったりを完全に自分一人の力で、しかも仕事をしながら
出来る人なんてそうはいないはずです。

逆に考えれば、自分に不足しているものもあなた自身がよく知ってるはずです。

アマチュアの中でも初回の記録が遅ければ遅いほど、次のレースでの伸びしろは大きくなる可能性を秘めている
はずです。初マラソンで関門に引っ掛かったり、或いは完走制限時間ギリギリでアウトだった方は、次は取り合えず完走を目指せばいいと思います。

初フルのタイムが6時間とか7時間の方が1年後に1時間以上、記録を更新する事は決して珍しくないはずです。

「天才は有限、努力は無限」
という言葉をご存知の方も多いと思います。瀬古利彦氏の恩師である故・中村清氏の言葉です。
私は今日、ツイッターで自分の弱さを克服し、自身の壁を越えたアマチュアアスリートの呟きを多く目にしました。

彼らは今日、「自分で自分を褒めている」はずです。長距離走を走るために最後にものを言うのは練習量も
勿論あるでしょうが、心の問題も大きいと思います。

「自分の殻」
を今年こそ破りましょう!きっと出来るはずです!