石麻呂に 我れ物申す 夏痩せに
よしといふものぞ 鰻(むなぎ)捕りめせ
―大伴家持「万葉集」巻16
昨日
由美ママは
この時期の
疲労回復、滋養強壮に
島根県高津川よりの
“天然鰻”を食べに
贔屓の【日本橋ゆかり】http://www.nihonbashi-yukari.com/mt/archives/2010/07/post_57.html
へと出かけました
この“高津川鰻”を
昨年【日本橋ゆかり】で
いただいた折の
その美味しさが
忘れられませんでした
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*島根県高津川より直送の天然“幻の鰻”の蒲焼&白焼きを喰らった「土用の丑の日」at『日本橋ゆかり』
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10607871770.html (2010年8月2日号他)
“京野菜”のカリスマ農家田鶴均さんよりの
「日本橋ゆかり」&「日本橋百年」南瓜
この“田鶴さん南瓜”は、由美ママも「由美」&「クラブ由美」・・・と作っていただきました
↓↓↓
*七夕や願いをこめた笹飾り・・京野菜のカリスマ田鶴さんの賀茂茄子と鴨のロティ【ミクニ】七夕メニュー
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10946087733.html (2011年7月8日号)
さて、
掲歌には
「万葉集」より
大伴家持の一首を
引用しましたが、
“鰻”は
すでにこの時代から
健康食として知られており、
ユーモラスな遊びが好きな
家持は
石麻呂(いしまろ)こと
吉田連老(よしだのむらじおゆ)に、
夏痩せに良いそうですから
鰻を捕って食べてくださいな・・
と、生まれつき貧弱な体型を
からかって
この歌を詠みました・・
また
この歌には
「痩す痩すも 生けらばあらむを
はたやはた 鰻を捕ると 川に流るな」
との続きがあり、
これは当時の
ユーモアだけではなく、
夏痩せに“鰻”が効くということが、
万葉の昔からの
生活の知恵になっていた様子が
伺えますね。
ちなみに
“鰻”のことを
“ムナギ”といっているのは、
“鰻”の胸のあたりの
淡黄色からついた名で、
その“胸黄”が転じて
“ウナギ”とよばれるようになった
とされています・・・
(池波正太郎「むかしの味」新潮文庫)
【日本橋ゆかり】玄関の坪庭
この度、4軒のみ表彰された都知事よりの表彰状
(他店は【オテル・ドゥ・ミクニ】他・・・)
そんな
【日本橋ゆかり】の
この夜のメニューは・・・
瀬戸内ガラサエビと山桃入り酸漿
穴子のちまき寿司の前菜盆
青梅羹
牛のテールと冬瓜の旨み碗
本日のお造り白瓜乗せは、香川産鱸、明石の鯛、青森下北半島東通村のムラサキウニ
島根県高津川よりの“天然鰻”の白焼き
野永喜三夫三代目若主人が持つのは・・・
“京野菜のカリスマ農家”田鶴均さんからの京野菜
手に“あさかぜ”(きゅうりみたい・・・)
賀茂茄子
万願寺唐辛子(左)と、唐辛子の原型とされる“田中唐辛子”
その“田鶴さんち”の賀茂茄子と田中唐辛子のおろし碗
そして〆の炊き込みご飯は・・
桜海老・帆立貝・貝柱・アオリイカの炊き込みご飯
もんざ丸 前田水産の“鎌倉しらす” http://sea.ap.teacup.com/monzamaru/3.html
―小林一茶
今回の
【日本橋ゆかり】では、
“田鶴野菜”の数々と
高津川の“天然鰻”を堪能し、
家持の万葉の歌に想いを馳せた
贅沢なひとときでした
【日本橋ゆかり】
東京都中央区日本橋3-2-14
03-3271-3436
http://www.nihonbashi-yukari.com/