鳥の音も海にしば鳴く港町
湯出ずる町を
二たび過ぎつ
―齋藤茂吉
先週土曜日に中津~別府と旅した由美ママでしたが、
別府での宿は今年創立60周年を迎えた『ホテル白菊』http://www.shiragiku.co.jp/
内の
“ロイヤルフロア”【菊万葉】のスイートルーム「弓絃葉」に泊まりました。
http://www.shiragiku.co.jp/royalfloor.html
別府温泉『ホテル白菊』前 彩さん&由美ママ
さて、掲歌は、齋藤茂吉全集(岩波27巻 日記147頁)に
書かれたものを引用しましたが、
40歳でドイツに留学する茂吉は、
長崎から東京に帰る途中、
東大医学部の同窓の鳥潟 豊博士を尋ねて
別府に立ち寄ったようで、
今から約90年前の短い在別のうちに
湯治場としての和やかな別府から
歓楽地の別府・・・に変わろうとしていることを敏感に感じていたようですね。
また、大正10年(1921)3月18日の日記代わりの手帳には、
午後一時小倉発。
午後五時二十五分頭成着。
海美シ午後四時四十二分別府着。
川岸鶴田旅館着。(中略)
別府ノ町ヲ散歩
可哀ラシイ娘ガ
「新菊アヨイカイ、新菊アヨイカイ」ト振レテ歩ルク
長崎ノ「トーラゴ買ヘマッシーンカイー」「クリクヮエークヮトー」ト
差別アリテ面白シ、
別府ハ何となし湯町のしずけさ無く、
共進会にて
粗野の風漲ギレルニコノ売人ノ振声ヲキヽハジメテ心和ムヲ感ズ。
雨フリテ地獄めぐり出来ズ
音原の滝遠クニ見ゆ (後略)
とあり、旅館から見た別府の山の風景が絵が描かれています。
*別府史談第10号 「齋藤茂吉・中村憲吉の来別」佐藤嘉一著より
http://www.ctb.ne.jp/~imeirou/hakkenden/mokiti/mokiti.html
「別府 発見伝」参照
【菊万葉】メゾネットタイプのスイートルーム「弓絃葉」和室
「弓絃葉」の寝室
↓↓↓
マッサージチェアも完備!
「弓絃葉」の客室露天風呂
ロイヤルフロア【菊万葉】のスイートルーム名前は、万葉集に詠われている花からの命名ですが、
この「弓絃葉(ユズリハ)」・・・とは、ユズリハ科の常緑高木で、葉は革質で光沢があり、
4月から5月にかけて花をつけます。
また、新葉が出てから古い葉が落ちるので、“譲り葉”と考えられてもいて、万葉集では二首だけに登場する花です!
ゆったりと個室で寛げる料亭「菊彩香」
特別待合室「蘭奢待」
「菊彩香」での朝ごはんは、前日の“肉食ぶり”が祟って?、あまり食べられなかったのですが、
かわいらしいを、お部屋まで運んで下さいました・・・感激・・・
『ホテル白菊』玄関前 彩さん http://ameblo.jp/sugimoto-aya/ と由美ママ、
友人の藤島美奈子さん http://www.mkvole.jp/
そんな茂吉が「音原の滝遠クニ見ゆ・・・」と書いた鶴見岳の美しい山並みや、
別府湾の素晴らしい展望を愉しみ、ゆったりと【菊万葉】のスイートルーム「弓絃葉」にて
かけ流しのに浸かった休日でした
別府にお越しの折には是非、今年60周年を迎えた老舗『ホテル白菊』と、“ロイヤルフロア”【菊万葉】へお泊り下さい
*『ホテル白菊』 http://www.shiragiku.co.jp/
*“ロイヤルフロア”【菊万葉】 http://www.shiragiku.co.jp/royalfloor.html