いつの間にか 五月来ぬらむ あしひきの 山郭公 今ぞ鳴くなる
―古今和歌集
“いつの間にか”迎えた“五月”も早十日を過ぎとなり、
暦の上では夏は立つものの、やや肌寒い今朝はいかがお過ごしですか?
由美ママは連休前のある日、贔屓の和菓子店『源 吉兆庵』 http://www.kitchoan.co.jp
へと出かけました。
見事な兜と“五月人形”
由美ママブログ4月21日号では、“桜”→ http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10513951455.html
だった飾りも“菖蒲”に変わって“はや夏”の気配!
二十四節気のひとつ「立夏」は、暦便覧には“夏の立つがゆへ也”・・・と記され、
この日から立秋までが“夏”で、ちょうど春分と夏至の中間にあたります。
「二十四節気」とは、一年間のこの星や地上での“風”や“水”のように、
分けられない“気の流れの変化”を感じさせるために24等分し、
何気なく過ごす毎日に“気の節目”をつくり、
“感じる”ように分けて、敢えて意識化するように
感性を助ける生活の知恵のようなものです。
http://www.bigme.jp/000-000-03-05/03-05-06/03-05-06.htm
古くは、大伴家持が万葉集に於いて、
この「暦法上の季節」である二十四節気を詠い、
家持のこうした作品についての論考には、
すでに「大伴家持と二十四節気」『万葉集の作品と歌風』(橋本達雄著)がありますが、
その中でも、家持が最も好んだのが昨日の由美ママブログでも書いた「ホトトギス」で、
万葉集には多くは家持の句で153首にも登場し、
また家持ほど「ホトトギス」を多く詠んだ歌人はいない・・・とも言われています。
そして、まさに家持にとっての「ホトトギス」は、
“夏の初日”すなわち「立夏」に鳴かなければならない鳥で、
「立夏」を過ぎての、月立つ(旧暦四月)前の「ホトトギス」が、
ひとしおの興趣と感じ、それ故に「立夏」を過ぎてまだ鳴かぬホトトギスを憂い・・・
「霍公鳥者 立夏之日 来鳴必定・・・
あしひきの 山も近きを ほととぎす 月立つまでに 何か来鳴かぬ・・・」と詠んだのでしょうね・・・
『源 吉兆庵』の料理店「松涛」http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10387981740.html (2009年11月14日号他)では初夏の“旬魚旬菜”が食べれます!
きれいに飾られた“皐月盆”は、“海老の鎧兜”に“海老の鯉”!
そんな「ホトトギス」ですが、その漢字は万葉集の“霍公鳥”から、
古今和歌集では“郭公”または“山郭公”へと変わり、
また「ホトトギス」は、万葉集では、花橘や卯の花とともに多く詠われました。
“肉食獣”の由美ママは、この日も“岩手県奥州市及川さんちの3歳黒毛和牛”のしゃぶしゃぶ!
そしてこの日のゲストは“肉食女子”代表の彩さん!!!
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http://ameblo.jp/sugimoto-aya/entry-10519526250.html
(彩さんは「美STORY 」に“肉食女子”の代表として載っていますからご覧下さい!)
雨晴れの 空にたぐひて 霍公鳥 春日をさして こゆ鳴き渡る
どうか爽やか夏の気が立ちこめる中、“霍公鳥”の「キョキョキョ」と透き通る鳴き声が聴こえるような良き一日をお過ごし下さい。