眺むとて花にもいたく馴れぬれば 散る別れこそ悲しかりけれ
―西行
昨日は冷たい春雨に濡れた“桜花”の美しい姿を眺めながら、
まもなく“散る別れ”を憂いでおりましたが、
この春深い最中はいかがお過ごしですか?
『由美“満”27周年祭』 www.yumi-ito.com
二日目
作詞家荒木とよひさ先生&神野美伽さんご夫妻より
神野美伽さん http://ameblo.jp/mika-shinno/ と言えば・・・
これぞ王道演歌!女ごころを唄う新曲『みさお酒』が発売されました!!!
前作「お・ん・な」で艶のある女心を表現した美伽さんですが、今作でも芯の通った女性の心を唄っています!
http://www.kingrecords.co.jp/shinnomika/ http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10499543251.html
さて、今朝もこうして春風にそよぎ、まだ爛漫と咲き誇っている“桜花”ですが、
掲歌の如く、「さくらよさくらよ・・・」と眺めたり、
じっと見つめては物思いに耽って、ひどく馴染んでしまった後は、
今はただ、この花との“散る別れ”が悲しくてなりませんが、
多くの歌に“桜”を詠んでいる西行は、
“散る桜”に無常を感じながらも、
「この世の花は虚妄の花でございます。
全ては虚空の中に、儚く漂うにすぎないのでございます・・・」
と明恵上人の伝記に於いて、唯一の歌論を書きしるしていますので、
この機会に、ここに引用させていただきます。
http://www51.tok2.com/home/sendatakayuki/etcgenkou/bungei10.html
「この世の花は虚妄の花でございます。
この世の月も虚妄の月でございます。
それを知らずに月花を歌に詠んでみても、
虚妄な文字をそこに加えるにすぎません。
歌詠みはこの世の花が虚妄に咲き、
この世の月が虚妄に輝くことを知りぬかなければなりません。
すべては虚空の中に、はかなく漂うにすぎないのでございます。
それを思い窮め、虚空を生き切るのでございます。
すると、そこに、漂うものとして、この世が見えて参ります。
花があり、月があり、雪があるのが見えて参ります。
これはただの雪月花ではございません。
懐かしく、やさしく、この世を慰めるものとして現出れてきた真如不壊の実在でございます。
歌詠みが花と言い、月と言うとき、それは真如の花であり、
「全ては虚空である・・・」ということは、
真如の月なのでございます。
由美“満”27周年のお祝い会の初日は、先ず贔屓の『日本橋ゆかり』 http://nihonbashi-yukari.com/
http://r.gnavi.co.jp/g322600/
で!!!
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10251002055.html
(2009年4月29日他)
由美ママ好みはメルシャン「淡紫」 http://www.mercian.co.jp/wine/awashimurasaki/
春の珍味の先膳
メルシャン「長野メルロー」 http://www.chateaumercian.com/cm/wine/district/naganomeruro/index.html
〆の炊込みご飯は“明石の鯛の炊込みご飯”をダブルで!!!しかも御頭のダブル!!!
由美ママの“満27周年”のお祝い会は、そんな贅沢な晩餐でした!
*『日本橋ゆかり』 http://nihonbashi-yukari.com/
では、産地直送の旬魚旬菜が堪能できます!
桜花絢爛の時に煌めき、すべてが咲き誇るこんな春に酔うひとときは、虚空な気持ちで詠まれた西行の“桜花”の歌に想いを馳せられるような風雅なる一日をお過ごし下さい!