光陰は 煤にもありし 煤払 ―井沢正江
今日12月13日は「正月事始め」“煤払い”の日ですが、冬将軍が到来し寒さに震える今朝は、
いかがお過ごしですか?
由美ママの贔屓のお店のひとつに、大阪人の食いしん坊気質の味を満たす“2010年京都・大阪ミシュランひとつ星”獲得の名店“おおさか料理”『喜川 淺井』が在ります。http://www2.ocn.ne.jp/~k-asai/
『喜川 淺井』個室とずわい蟹のサラダ
テーブル席とイカ刺し
この「正月事始め」とは、古くから年神を迎える準備を始める日で、
昔はこの13日に“煤を払い”、炉の火を改め、
年木(としぎ・新春の用意に年末に切り出しておく薪)や、門松迎えなどが行われましたが、
今でも「年用意」としてこの日を祝う地域もあり、お正月の準備を始める日とされています。
また“煤払いの日”は、「煤取り節供」「煤取り日」「煤掃き節供」などと呼ばれ、
かつては「十三日節供」とも呼ばれる一種の神事でしたが、
京都の花街など古風な社会での“しきたり”では、江戸幕府が12月13日から正月の準備を始めたことに習い、
この日を“事始め”と称して、芸妓や舞妓が京舞の師匠宅へ次々と訪れて、
今年一年のお礼と来年の挨拶を行う慣わしがありますが、
ここでは早々と飾り付けられた鏡餅を前にして、「おめでとうさんどす・・・」の挨拶が交わされ、
師匠から新しい舞扇をいただいて帰るのが“しきたり”です。
そして、古くはこの“煤払い”が終わると、煤掃き団子や粥を神仏に供えたり、正月と同じような食膳を作り、
慰労のために蕎麦をふるまったりもしました。
一方、江戸城下の商家などでは、“煤払い”の後、胴上げをして羽目を外す風習もありましたが、
この“煤払い”に使う箒は、“煤男””煤梵天(ぼんてん)”などとも呼ばれ、
一種の祭具として、使用後に戸外の庭や雪の上に立てて御神酒や灯明をあげ、
小正月には、注連縄を張って、模擬田植えや、鳥追いのまじないをしたり、
どんど焼きで焼いたりもしましたが、
当時の江戸の歳末は、街に、この“煤払い用”の煤竹売りも現われるほどの賑わいだったそうです。
そんな、さまざまな由来の“煤払い”ですが、現代では生活様式の変化から、
一般には大晦日近くの“大掃除”を指すことが多く、
またこういった正月飾りも、今ではどの店でも売られてるので、決してこの13日にこだわる必要もなく、
もっと暮れに押し迫ってから準備にかかっても罰は当たらないのでしょうが、
でもそろそろ今週くらいからは、ちょいの間の暇を見つけて、
古の慣わしに習い“煤払い”こと“大掃除”に取り掛かりたく思っています。http://homepage1.nifty.com/zpe60314/gyogi12.htm
大トロネギマと由美ママ大好物“ふぐの唐揚げ”
アマダイのしゃぶしゃぶは絶品!!!
おおさか料理『喜川 淺井』は、旬の魚菜を気楽に味わえる・・・まさに大阪人気質そのものの割烹です。
*大阪市中央区東心斎橋1-6-19 ロイヤル中家1階 tel 06-6243-7100 http://www2.ocn.ne.jp/~k-asai/
煤掃は 己が棚つる 大工かな ―芭蕉
今週は芭蕉の如く、年末の“煤掃”に精を出し、そしてこの“煤”と一緒に一年間の厄や穢を“祓い”、清浄な気持ちでお正月を迎えたく思っておりますので、どうかご家族で「正月事始め」の準備に取り掛かれるような、ゆったりとした日曜日をお迎え下さい。
そしてクリスマスの飾りつけの中で、少しずつ“煤払い”を始めようと思う由美ママですが、今日は“煤払い”はあとにして、これからメンバーコースの『カメリアヒルズCC』へと出かけて参ります!!!