時雨を急ぐ紅葉狩 時雨を急ぐ紅葉狩 深き山路を尋ねん―謡曲「紅葉狩」
冷たい“時雨”が降る朝はいかがお過ごしですか?
この“時雨”で、銀杏紅葉はしっとりと濡れ、散り急ぐことでしょうが、
窓の外ではこうしている今でも、しとしとと霧のような雨が樹々を濡らし、
こんな景色を見て、まず思い浮かぶのが、掲歌の謡曲「紅葉狩」の一節で、
冷たい“時雨”に濡れた“紅葉”の葉は、ひと雨ごとに色の変わるのを“急ぐ”がのようで、
ことさらに艶やかでなまめかしく、名残りの輝きを放っているかのようですね。
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『ざくろ』銀座店があります。
さて、謡曲「紅葉狩」の中には、上記のみならず、
「錦を彩る夕時雨」「一村雨の雨宿り」「雨うちそそぐ夜嵐の」と云うような句が次々と出て来て、
曲の全体を通して、降りみ降らずみの細かい“時雨”が終始降り注いでいますが、
この謡曲「紅葉狩」とは・・・
―「鹿狩りのため信濃国戸隠山に分け入った平維茂(たいらのこれもち)が、紅葉の下で宴をひらいている女たちと出会い、勧められるまま盃を重ね酔い伏すと、夢の中で、八幡大菩薩が現われて、女たちは鬼女である旨を告げられ、目を覚ました維茂は、神授の太刀を揮い、鬼女を退治する・・・」という物語で、
昔から「戸隠山の鬼」として伝わる話に典拠したものですが、
維茂とは平安末期の武将で、伝説では、「悪事をたくらみ戸隠山に流罪になった”もみじ”という女を、
維茂が現在の竜虎ケ原で討ち取ったとして、故に「紅葉狩」と云う・・・」とあり、
地元では毎年10月下旬に、”もみじ”の霊を慰める「紅葉まつり」が行われているそうです。
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ところで、古くより、この“時雨”と“紅葉狩”の二つ言葉には、深い結びつきがあるようで、
“紅葉狩”の言葉の初出とされる「夫木和歌集」の中の歌に、
「時雨ゆく片野の原の紅葉狩 たのむかげなく吹く嵐かな」
と、ここで“時雨”と“紅葉狩”が並んで登場していますが、
古典に於いて、この二つの言葉の類概念を調べてみると、百人一首を選んだ藤原定家が、
小倉山の山荘を「時雨亭」と名付けていたことに始まるように思え、
この小倉山とは、定家自身が、「小倉山 峯のもみじ葉こころあらば いまひとたびの御幸(みゆき)またなん」
と詠んだように、保津川を隔て、嵐山と対する“紅葉”の名所で、
そこに営んだ山荘の名の「時雨亭」は、“紅葉”との結び付きを、いっそう強く感じざる名のように思えます。
また、定家は、百人一首の中の、“忍ぶ恋”の絶唱の歌と称される
「玉の緒よ絶えなば絶えね 長らえば忍ぶることの弱りもぞする」
の作者・式子内親王に、許されぬ恋心を抱き、この物語もまた、「定家」と名付けた謡曲になっており、
物語のあらすじは・・・
―「夕暮れ時、折しも降ってきた時雨に、雨宿りした旅の僧の前に、式子内親王の亡霊が現れて、定家との昔の恋の物語をし、墓を締め付けているツタの呪縛を読経の法力によって解いて欲しい・・・と頼む」
と云う話ですが、この謡曲「定家」も、全曲を貫くのが“時雨”で、
この曲中の、冷え冷えとした感触となって流れる夕暮れの“時雨”は、まさに幽玄の極致のように思えますね。
http://www.k4.dion.ne.jp/~nobk/minoh/sigure.htm
http://www5.ocn.ne.jp/~sh00/momiji/momiji.htm
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今日の降りそぼる陰鬱な“時雨”は、これから始まる木々の“紅葉”を待ち侘びてるかのようですが、今週は、街中でも真紅に染まる美しい“紅葉”を眺められるようなよき週末をお迎え下さい。