さやけき月に風の音添いて、虫の音たえだえに・・・樋口一葉『十三夜』より
今宵、旧暦9月13日にあたる10月30日は、“晩秋の名月”「十三夜」ですが、今秋二度目の“お月見”の宵は、
いかがお過ごしの予定ですか?
京料理『京ふじ』は四季折々の最良素材で奏でる“王道”の京料理です。http://www.tokyo-calendar.tv/dining/50033.html
この時季の『京ふじ』“名物”は豪勢な“松茸盛り”!!!
由美ママは今宵、この美しい“無双”とされる「十三夜」の“月”を肴に、“月見酒”・・・と洒落れてみようと
思っておりますが、“中秋の名月”が「芋名月」と呼ばれるのに対し、今宵の“月”は「栗名月」と呼ばれ、
それぞれ収穫時期に合せての呼び名があります。
また、この「十三夜」は、満月に近い「十五夜」と比べると、二日ほど月齢の小さな“月”を眺めることになり、
昔の人は、なぜに少しだけ欠けた「十三夜」を「栗名月」に選んだのかと不思議な気もしますが、
「十五夜」から一ヶ月経った後に、少しだけ欠けた月を眺めるのも、晩秋の哀愁が感じられる風雅なる趣向ですね。 http://homepage2.nifty.com/turupura/new/new0510_01.html
ところで、掲歌樋口一葉の『十三夜』の一節では・・・
「今宵は舊暦の十三夜、舊弊なれどお月見の眞似事に、團子をこしらへてお月樣にお備へ申せし、これはお前も好物なれば少々なりとも亥之助に持たせて上やうと思ふたけれど、亥之助も何か極りを惡がつて其樣な物はお止なされと言ふし、十五夜にあげなんだから片月見に成つても惡るし、喰べさせたいと思ひながら思ふばかりで上る事が出來なんだに、今夜來て呉れるとは夢の樣な、ほんに心が屆いたのであらう・・・」
と、ここでは「十五夜」に月見をしたら、必ず「十三夜」にも“お月見”をする当時の風習を描いていますが、
この「片月見」は日本独特の風習として生まれ、古来より日本では、「十五夜」と「十三夜」の“二夜の月”を
愛でることが風雅とされ、一方の“月見”だけで済ませることは「片月見」と呼んで嫌いました。
また、晩秋の空に昇る「十三夜」は“名残の月”“後の月”とも称し、こうしてやや欠けた月を、
寒さを感じつつ眺めるところは、本当に日本人ならではの感性ですね。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/386_15291.html
http://www.buzan.or.jp/koumyou/kokoro.html
“松茸牛肉巻き”と自家製カラスミ
『京ふじ』の晩秋の旬味は、松茸&ふぐに加え、“鼈鍋”も!(でも、鼈が苦手な由美ママは↑↑↑松茸椀・・・笑)
最後はやはり由美ママ大好物の“松茸ご飯”で、昨日も二杯おかわりしてしまいました・・・
京料理『京ふじ』では、「旨いものが好きだからこそ旨いものを食べて欲しい・・・」と願うそんなご主人の心が随所に感じられるお店ですから、ひと味もふた味も違う京料理の真髄をご堪能下さい。
彩さんと『京ふじ』にご一緒したのちは・・・動物愛護について深夜まで熱く語り合い、話題の映画『犬と猫と人間と』をより多くの人々に観ていただきたく思う由美ママ&彩さんでした・・・ http://ameblo.jp/sugimoto-aya/
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『犬と猫と人間と』http://www.inunekoningen.com/
なかなかに時々雲のかかるこそ月をもてなすかぎりなりけり―西行
今宵は、「十三夜に曇り無し・・・」と素晴らしい“後の月見”を愛で、さらに“後々月見”の観月を愉しめるようなよき週末をお迎え下さい。