以前ご紹介いたしました「変更履歴の追記箇所に下線を引くマクロ
」と「変更履歴の追記箇所に下線を引くマクロ(その2)
」とがございました。
その2のマクロは、日本特許庁への提出書類(出願明細書)の補正時に、補正箇所をマーキングするものでした。
週末のとあるセミナーでお会いしたからからのご要望を受けて、マーキング方法を変更しました。外国の特許庁(例えば、米国の特許商標庁など)に提出する書類の補正で使います。
▼このマクロでできること
変更履歴に基づいて、以下のようにマーキングをします。
・挿入した文字列には下線を引きます。
・削除した文字列には取消線を引きます。
上記2点以外の変更履歴については、マーキングをしません。
以下のように変更履歴がある場合の例を示します。
変更履歴に記録されているのは、以下の点です。
「こ」と「電気」が削除されて「あ」が追記されています。
また、「です」の文字の色が変更されました。
(マクロ実行前)
(マクロ実行後)
なお、マクロ実行時に「変更履歴の記録」がオフになります。
また、文書内のすべての変更が承認されます。
▼マクロの解説
For Each ... Next ステートメントを用います。
考え方は、前回の「変更履歴の追記箇所に下線を引くマクロ(その2)
」と同じです。
以下の3点を変更しました。
冒頭に、「更新履歴の記録」をオフにする設定を追加しました。
削除された文字列に対して、取消線を追加します。
また、削除された文字列を表示させるために、「変更を元に戻す」を実行しています。
▼マクロ
Sub 変更履歴_追記箇所に下線をひくマクロ_3()
Dim myRev As Revision
'変更履歴の記録をオフにする
ActiveDocument.TrackRevisions = False
For Each myRev In ActiveDocument.Revisions
Select Case myRev.Type
'挿入の場合
Case wdRevisionInsert
With myRev.Range
.Font.Underline = wdUnderlineSingle
.Revisions.AcceptAll
End With
'削除の場合
Case wdRevisionDelete
With myRev.Range
.Font.StrikeThrough = True
.Revisions.RejectAll
End With
'それ以外の場合
Case Else
With myRev.Range
.Revisions.AcceptAll
End With
End Select
Next
Set myRev = Nothing
End Sub
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