CTユーザーの皆様へ、CT_Translateの進化について | みんなのワードマクロ

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CTユーザーの方々に、ぜひ「ぱらぱら」を一度ご体験いただきたく、記事を書いています。

先日も、CTユーザーのemonさんからコメント をいただきました。ご関心をいただき、本当にうれしく思います。

「ぱらぱら」は、CT方式による翻訳の中核をなす「CT_Translate」というマクロの改良版です。

私はこのCTを4年間使ってきて、こうだったらもっといいな、と思うものを自分なりに改造して使ってきました。

私はある程度マクロを組めるようになったので、CT_Translateの検索条件をワイルドカードにしてみたり、蛍光ペンの色を変えてみたり、少しずつ自分なりに使いやすくしてきました。

そして、今回の大改造にむけて、「こうだったらいいな、でも、面倒だからマクロにするのはうやめよう」、とそれまではあきらめていたものを、全部形にしてみました。

さらに、勉強会で知り合ったCTユーザーの方々のご意見もいただいて、改造してみたわけです。


そんな自信作なんですね。

と、自己満足の前置きがありましたが、それくらい思い入れのある大好きなソフトなのです。


というわけで、CT_Translateからの改良点。

1.辞書を使う順番に登録できます。
12種類の辞書を登録できるシーンが4つあります。なので、例えば、「特許(日英)」、「特許(英日)」、「ITローカライズ(日英)」、「ITローカライズ(英日)」など、翻訳の分野によって最大4つまでシーンを設定して、そのシーン毎に12種類の辞書を登録しておくことができます。

毎回同じ手順でいろいろな辞書を使って置換を繰り返された方がいらっしゃると思いますが、もうその繰り返し作業は不要です。


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2.置換した文字の蛍光ペンの色を設定できます。
CT_Translateでは、マクロを理解しないと設定できませんでしたが、プルダウンメニューで簡単に設定できます。

辞書別に色を変えれば、置換された辞書を視覚的に理解できます。なので、翻訳中・見直し中の気の配り方がかわるかも。


3.置換した文字の色を設定できます。
上記と同様に、プルダウンメニューで簡単に設定できます。


4.置換に用いた用語集を指定したフォルダに保存できます。
CT_Translateでは、使った辞書と同じフォルダに作成されましたが、ぱらぱらでは、指定したフォルダに用語集を作成します。しかも、用いた辞書全て(最大12種類)の用語が1つのファイルに保存されます。
ファイル名は、シーン名+置換を実行した日時になりますので、後で確認するときも便利です。

しかも、そのフォルダをワンクリックで開くことができるようにボタン化しました。うれしいでしょ?


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5.辞書の入力ミスがあっても、実行が止まりません。
入力ミスがあれば、その行番号と登録内容を、「置換に用いた用語集」ファイルに書出すので、後で確認ができます。

12種類も辞書を登録しておけるので、食事中など、長時間別の作業をしているときにパソコンが仕事をしてくれます。しかも、途中で止まってしまう心配もないので安心ですね。


6.検索の種類を様々に変更できます。
CT_Translateでは、マクロを理解しないと設定変更ができませんでしたが、ぱらぱらではチェックボックスで「検索と置換」ダイアログボックスと同じルールで設定ができます。

この設定を細かくすることで、使用する辞書を多彩に工夫できますし、きめ細かな置換ができるようになります。

例えば、CT_Translateでは、以下のような用語を英日翻訳で用いる場合に、複数形のcomputersが置換されずに残ってしまいました。CT_Translateの仕様では、1語の単語の置換は完全一致にしているからです。

computer   コンピュータ

しかし、ぱらぱらでは、部分一致でも置換できるため、上記の辞書を使って複数形も置換できるようになります。

つまり、「computers」は「コンピュータs」になり、「computer」は「コンピュータ」になります。

ワイルドカードも使えますから、本当に幅が拡がりますよ。


と、使ってみてうれしさを実感していただきたい機能が盛りだくさんだと思います。
ぜひどうぞ。


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