Wordバージョンにおける「強調表示する」の違いについて | みんなのワードマクロ

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昨日のブログに水野麻子さんきぬあささん からコメントをいただきまして、そのトピックについて少し追加説明をさせていただきます。

実は、説明不足でしたが、「強調表示」の定義が、Word 2003とWord 2007以降とで変化しています。


▼Word 2003における強調表示(複数の箇所を選択する場合)
[検索と置換] ダイアログボックスを開いて、以下の3ステップで強調表示できますね。

①[検索する文字列] に文字を入力(例では、「ワード」としました)
②[見つかったすべての項目を強調表示する]をチェック
③[すべて検索] をクリック

以下のようになります。

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これは、複数の箇所が選択されている状態です。
カーソルを移動させようとすると(文書中をクリックしたりすると)、選択が解除されます。


▼Word 2007以降における強調表示
2種類あるのですね。
「(1)見た目だけ蛍光ペンを付ける方法」と「(2)Word 2003と同じような複数箇所を選択する場合」です。

(1)見た目だけ蛍光ペンを付ける方法
[検索と置換] ダイアログボックスを開いて、以下の2ステップです。

①[検索する文字列] に文字を入力(例では、「ワード」としました)
②[検索された項目の強調表示] プルダウンメニューから[すべて強調表示]を選択


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これは、今までの記事 でも書いていますが、「見た目だけ蛍光ペン」なので、文書に情報が入力されている(文書が変更されている)わけではありません。

蛍光ペンの黄色は印刷もされません。


(2)Word 2003と同じような複数箇所を選択する場合
これは、別の言葉になっていますね。以下の2ステップです。

①[検索する文字列] に文字を入力(例では、「ワード」としました)
②[検索する場所] プルダウンメニューから[メイン文書]を選択


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当然、カーソルの移動にともない、選択が解除されます。


▼かんたんなまとめ
というわけで、「強調表示」の意味が若干変わっているわけです。

ちなみに、英語では
Word 2003 [見つかったすべての項目を強調表示する] は
highlight all items found in

Word 2007以降の[検索された項目の強調表示]  は
reading highlight

となっており、呼び方が変わっています。
いずれにしろ、highlightとしていますが。


これは、Wordの機能の進化に伴ってWord 2007までの検索機能がWord 2010では、「高度な検索」と呼ばれるようになったことに似ていますね。

同じ機能なのに、別の呼称が与えられたり、逆に別の機能なのに、同じ呼称が与えられたり。

誤解を生じやすいですねぇ。


▼関連記事
Wordで全角文字を半角文字に置換できますか?  (上記機能の応用技)

蛍光ペンの目次