バラハタ | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

毒魚が築地市場で売られたとニュースになっている



まあさ、例えば高い金払って料亭なんかで食った魚料理で毒にあたった、となるとなかなかスルーはできないが
そんな際は料理屋と客の示談で解決すれば済むこと
それだけのような気がする

バラハタ「一匹」の販売がそんなに重大かどうかは論点が少々違う気がする

そこをピックアップしたら
料理屋で高い金出して食う石鯛の活き造りだって売ったらいかんだろ
ブリ・ヒラマサ・カンパチの三兄弟だって市場に出てきちゃいかんだろ

そもそも、今回の「毒」は
バラハタには100%例外なく含まれているもんじゃない

「毒」と問題になってるのは「シガテラ毒」

この毒、なにもバラハタだけが持ってるもんじゃない

以前、このブログでも書いたが
オレが南で釣ってきたアジ三兄弟(ロウニンアジ・カスミアジ・ギンガメアジ)を肴に飲み会どうですか!?の連絡を現地の南の海からエサ屋の龍さんに電話して「やろうか」と確認して、「じゃあ魚は持ち帰る」(持ち帰るとなると面倒なんだがね)の段取りで戻ってから開いた飲み会
その席に龍さんとも付き合いがあった魚屋の石鯛師も女連れて来ていた
その席で南のアジ三兄弟の刺身類に一向に手をつけずに自分が持ってきたイシガキダイの刺身を「ウマイ、ウマイ」と食っていた、アジ三兄弟を「なんで食べないんですか?」と聞いたら「毒にアタりたくない」とのこと
南の魚には一切手を付けずに自分で持ち込んだイシガキダイを肴に飲んでいる
いやね、そもそもその宴はオレが南の遠征して「なかなか南の魚を食う機会ないでしょ!?」で、やりましょうってのが流れ
その魚に手を出さないことは相手にも失礼ってのがそもそも解かってない
食いたくないなら食わなきゃイイ、そこまで強制するつもりは無い
箸を付けずに参加するくらいなら相手に失礼になるから初めから参加しないのが「大人」の対応だろ??

それどころか
このブログを女が観てんだな(今回も観てるかもしれんがど~だってイイ)
その女が「ブログにネタにされてる」ようなことを魚屋言ったんだろう
魚屋が「謝れ!」と主張してきた、自分の非常識は棚に上げて・・・
個人を特定する実名でもない、ブログ記事の内容も今回のような内容
なにも謝るもんはない、謝るとしたらお前のほう・・・というのがオレの主張だから
当然ながら謝ってない
当然ながらその後の付き合いも無い
一度、スーパーの駐車場で女から声を掛けられたが・・・
その際も、たいして親しい間柄でもないのに「あの家はいくらで買ったのか?」くらいしか聞けない常識もデリカシーも無い土足っぷり
似た者同士がくっついてるんだな

まあ、ハナシは
むかついた思い出話になってしまったが
要は、そんなようなことである

イシガキダイだってシガテラの可能性はあるのだ
何も南のアジ三兄弟だけが「アタる」可能性があるワケじゃない
イシガキでそうそうアタらないのと同じで、南のアジだってそうそうアタるもんじゃない
ガキ食うならアジ食うも一緒だよ

何年前だったか北大東島に行った際に
いつも世話になってる民宿の家族全員がガラサー食ってシガテラにアタったと聞いた
食べた量や、年齢などにも差があるんだろうが
民宿:「ばあちゃんは1年くらい痺れてましたよ」
オレ:「1年痺れるのはキツイな~(笑)」
などと話した覚えがあるんだが
「ガラサー」は「イシガキダイ」だ
現地の人はシガテラ可能性の魚は他にもイロイロ食ってる
それなのにアタったのが他でもない「イシガキダイ」だ
バラハタだってガーラ(アジ三兄弟)だってデカンパだってタマン(ハマフエフキ)だって食ってる
鹿児島周辺でこれからの季節に愛釣者も多い美味で人気の魚「シブダイ(フエダイ)」だってシガテラの可能性はある
同じフエダイ類のバラフエダイなんかは含有の可能性トップクラスらしい
釣りをしてても外道でアタってくる「アオチビキ」や「オニカマス」なんかもシガテラを持つとされる魚
透明感のあるブルーが美しい「カスミアジ」なんかオレもこれまで普通に食ってきたけど
「ドクヒラアジ」なんて別名らしいからね
この美しい青がかえって毒っぽく見えないこともないが

大型ほどシガテラの可能性がある良型のカスミ


なにも「バラハタ」だけが特別「毒魚」なワケじゃない


昔、釣ったバラハタ

体脂肪率9%くらいの頃じゃね~かな・・・この頃がなつかしい(笑)
ちょっと痩せすぎくらいな感はある(笑)

このバラハタがジャンジャンバリバリ釣れるんだわ

昔、ブログでもちょっと書いたと思うけど
一尾は海中ではなく空中で掛けました
ドン深の磯で瀬際にジグを落とし込み瀬際を垂直にバーチカルジギングで巻き上げしていたら
ジグが海面から出た後小さなバラハタが空中まで追ってきた

現地の民宿でもバラハタの煮つけや刺身も普通に出てくる
この写真の日の民宿での晩御飯でもバラハタを食った
バラハタだって、基本的に「ハタ類」ですから

当然ながら旨い魚なのです


毒にアタった時は仕方ない
宝くじすらアタらんのに、その千分の一や万分の一にもアタりたくないを気にするのであれば食わなけりゃイイだけ
金取って料理食わせる店で、なんの魚かもわからないまま店から出された魚で本人の意思とは無関係にその「稀なケース」が起こったとしたら
客と店の示談というだけのハナシのように思う

一匹のバラハタが市場に出て大騒ぎする問題じゃない
石鯛一匹市場に出たら問題視するならハナシは解かるが

今日もイシガキダイの活き造りに1万だの2万だののお金出して普通に流通している