(*前々回ブログをご覧になられていない方は、成長の壁につかまったら【戦略】 をご覧下さい。)
ベンチャー企業が典型的にたどる売上と利益の成長曲線を前回書いてみました。
緑の太い線は、売上を、赤の細い線は、利益を表していますが、本当に不思議なくらい、どんな経営者も、どんな企業も、この曲線をたどって成長していきます。
( ”成長する企業” ってのが 前提ですけど(笑)、立ち止まりっぱなしというケースも多いですから(笑) )
違いがあるとすると、壁の前に留まる時間が、経営者や、企業によって、短かったり、長かったり というぐらいでしょうか。
さて、創業して、まず、最初にぶつかるのが売上成長の壁です。
僕の理解では、だいたい、創業して1年目から2・3年目ぐらい、年商にすると1億円~3億円ぐらいのところで、みなさん最初の壁にぶつかりますね。
意気揚々と起業をして、社長が一生懸命がんばり、従業員もしっかりとついてきてくれると、年商1億円から3億円までは、あっという間に成長します。
「すごいよね!」
「俺たち天才!」
って感じで浮かれちゃったりして。
...しかし、そこからが、問題です。
いっくらがんばっても、数字が伸びない。
というか、売上を伸ばそうとするのですが、
プロジェクトが火を噴いたり、
サービスや製品の品質が落ちたり、
様々な問題が発生して、なかなか売上が伸びていかない。
まさに 壁 があるように、売上が伸びていかないんですね。
だから、僕は、この状態を、売上の壁(棚)と言っているのですが。
この売上の壁は、またの名を、
プロダクト化の壁
または
会社化の壁 って呼ばれたりします。
これ、要するに、社長の個人事業から脱し切れていない、会社になりきれていない状態、家内制手工業の状態なのですが。
だいたい、起業する人というのは、技術出身者か、営業出身者が多くて、技術者であれば、その分野では名の知れた人だったり、営業であれば、トップセールス出身者で、販売には自信がある というタイプが多いのですが、これが曲者なわけですね。
日本の場合は、起業家といっても脱サラ組が多いですから。
創業した当初から、お客さんがついている。
特に、トップセールスだったり、その道では第一人者というような技術者の場合、とりわけです。
だからこそスタートダッシュは効くわけですね。
また、ご祝儀的に仕事をくれるケースも多いですし。
しかし、それゆえに、1年もすると、ぱったりと伸び悩みが始まってしまう。
ちょっと長くなりましたので、続きは次回にしましょう。いつもぶつぎりのブログですみません。
春日原森
