第30話 前編 | 成田家の徒然なる日々 ~15th Season

成田家の徒然なる日々 ~15th Season

来訪される皆様に支えられて15年。昭和の特撮・アニメを取り上げていきます。

「お前らぁ! 俺の名を言ってみろ!」(ジ〇ギ)

「北斗の拳 第30話」です

「どぉ~した。俺の名を言ってみろ」(ジャ〇)

「た … 確か凄い拳法を使う … あのデビル・リバースや牙一族を倒したという … た、確かケンシロウ」(村人A)

「……………・」(〇ャギ)

「そうよ。このお方こそ一子相伝、北斗神拳の伝承者ケンシロウ様だ」(手下)

逃げ出した男達にも情け容赦無く襲いかかるジ〇ギ。

恐れ戦く人々。

「あんな … あんな男が胸に7つの傷を持つ男の正体だったのか」(村人B)

「恐ろしい …」(村人C)

「何という事だ …」(村人D)

「へっへっへっへっへ … はぁっはっはっは」

(ジャ〇)

「やはり行くのか?」(レイ)

「あぁ …」(ケン)

「レイ … 1つだけ頼みがある」(ケン)

「例え命をよこせと言われても拒まん」(レイ)

「バットとリン … あの2人を頼む」(ケン)

「連れていかんのか?」(レイ)

「あぁ」(ケン)

「どうして? ケン、どうして行くの? 戦いから帰ってきたばかりじゃない。なのに、どうして? どうして行かなきゃならないの?」(リン)

「今度の敵は恐らく身内。北斗神拳同士の戦いになる」(ケン)

「何っ!? 一子相伝の北斗神拳に身内が?」(レイ)

「俺には3人の兄弟がいた。

我が父リュウケンは男の子に恵まれず4人の養子をとった。

だが北斗神拳は一子相伝。

奥義を伝えられるのは

只一人。

その為、兄弟の間に血で血を洗う多くの悲劇が起こってしまった。

俺はこの手で継承者争いの決着を着けねばならん。

今度こそ生きて帰れぬかもしれん」(ケン)

「ケン行っちゃ嫌。この村でみんなで暮らそう」

(リン)

「リン …」(ケン)

「レイ … 2人を頼む」(ケン)

ぬなよ」(レイ)

街の高い所からケンシロウの旅立ちをマミヤは見送る。

「マミヤさん … 追って行ってもいいんですぞ。村の事は心配なさるな」(長老)

「長老 …」(マミヤ)

「やはり女の人には戦いの服より、その服の方がよく似合う。行きなさい。…もう自分の幸せだけを考えなされ」(長老)

「追っても無駄。あの人はこの服を見ても眉一つ動かさなかった。あの人は … ケンの心の中には今でもユリアさんの面影が生きている。その面影がある限り … あの人は敢えて自分を戦いの中に …」(マミヤ)

ここは、とある悪党さん達が横行する町。

「そいつだ! そいつを連れて来い!」(悪党A)

「あっ … ああぁ」(村人A)

「助けてくれぇ~~」(村人B)

「はっはっは。そうだ、ここまで連れて来い。ふっはっは。おい、お前! あのお方の名を言ってみろ」(悪党A)

「し … 知らない」(村人A)

「何だぁ! 知らないだとぉ! ようし、へっへっへっへぇ。お前、そのノコギリでこの男の首を切れぇ!](悪党A)

「っへぇっ!」(村人A)

「うえぇぇぇぇ~~」(村人B)

「ほらぁ、早くしろ!」(悪党B)

「何、グズグズしてるんだ」(悪党C)

恐る恐るノコギリを手にする村人A。

「じょっ … 冗談だろっ! うへぇ~! うわぁ~ うわぁ~」(村人B)

「さっさとひかんかぁ!」(悪党A)

「うわぁぁぁぁ~~~ 助けてくれぇ~~!」(村人B)

「嫌だぁ~~ できねぇよぉ~~ 助けてくれぇ」
(村人A)
「どうして、ひかんのだ」(悪党A)
「お … 俺にはできねぇ! ノコなんてひけねぇよぉ~~」(村人A)
「何だとぉ! ひけねぇだとぉ! そんな事をケンシロウ様が許すとでも思うのかぁ?」(悪党A)
「こらぁ! こらぁ!(村人Aを足蹴にする悪党A)」(悪党A)
「7つの傷の男は弱い者の味方なんかじゃない! ただの人しだぁ! この世に救世主などおらんのじゃぁ!」(老人)
「あぁぁ? おいっ!」(悪党A)
「へいっ!」(悪党B)
悪党B、Cにより老人は悪党Aの前に連れてこられる。
「へっへっへっへっへ! おい、ジジイ! もう1度言ってみな?」(悪党A)
「何度でも言ってやる! 7つの傷の男は人しじゃ」(老人)
「にゃははははぁ! その通りよ。ケンシロウ様は人しよぉ。よく知ってんじゃねぇかぁ。

褒美に今度はお前ぇにノコをひかせてやる。コイツの首が見事飛んだらぁ、今度はお前ぇの番だぁ」(悪党A)

怯える老人。

「どうしたぁ! さっさとやれぇ!」(悪党A)

そんな悪党Aの背後からケンシロウが蹴りを入れる。悪党達がケンシロウを取り囲む。

「待てぇ!  おぅ! お前いい度胸してんじゃねぇかぁ。ええ? しゃしゃり出て来たついでにお前にも聞いてやろう?

あのお方の名前を言ってみろ? 言えっ!」

(悪党A)

「知らんな」(ケン)
「知らねえだとぉ? 上等だぁ~ 貴様にノコをひかせてやろう! 貴様ならまともにひけるだろう? そういう面してるぜ」(悪党A)
ケンシロウはノコギリを手にすると
目にも止まらぬ速さで悪党Aの頭に突き刺す!
「あらぁ!? 」(悪党A)
「これでひくのか?」(ケン)
「そ … そうだけど、俺じゃないるれ …」(悪党A)
「何だ? 違うのか?」(ケン)
「ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽぉ~~」(悪党A)
そう言いつつ悪党Aがケンシロウに倒れ込みながら服を引き裂くと胸の7つの傷が現れる。
「な … 7つの傷の男ぉ」(悪党D)
「それほど、こいつの名が知りたいか? ならば教えてやろう。
コイツの名はジャギ。
かつて … 兄と呼んだ男だ」(ケン)
ケンシロウを悪党達が取り囲む。
「ジャギは何処だ?」(ケン)
「へっっへっへぇ、こいつはいいぜぇ」(悪党E)
「俺達はお前を誘き出す為に暴れていたんだよ」(悪党F)
「ジャギ様のご命令でなぁ」(悪党G)
「へっ。そうかぁ、貴様がジャギ様の弟なのかぁ?」(悪党E)
「弟 …」(ケン)
 
弟という言葉ケンシロウの過去を蘇らせる …
 
後編へと続く ↓