「お前らぁ! 俺の名を言ってみろ!」(ジ〇ギ)
「北斗の拳 第30話」です
「どぉ~した。俺の名を言ってみろ」(ジャ〇)
「た … 確か凄い拳法を使う … あのデビル・リバースや牙一族を倒したという … た、確かケンシロウ」(村人A)
「……………・」(〇ャギ)
「そうよ。このお方こそ一子相伝、北斗神拳の伝承者ケンシロウ様だ」(手下)
逃げ出した男達にも情け容赦無く襲いかかるジ〇ギ。
恐れ戦く人々。
「あんな … あんな男が胸に7つの傷を持つ男の正体だったのか」(村人B)
「恐ろしい …」(村人C)
「何という事だ …」(村人D)
「へっへっへっへっへ … はぁっはっはっは」
(ジャ〇)
「やはり行くのか?」(レイ)
「あぁ …」(ケン)
「レイ … 1つだけ頼みがある」(ケン)
「例え命をよこせと言われても拒まん」(レイ)
「連れていかんのか?」(レイ)
「あぁ」(ケン)
「どうして? ケン、どうして行くの? 戦いから帰ってきたばかりじゃない。なのに、どうして? どうして行かなきゃならないの?」(リン)
「今度の敵は恐らく身内。北斗神拳同士の戦いになる」(ケン)
「何っ!? 一子相伝の北斗神拳に身内が?」(レイ)
「俺には3人の兄弟がいた。
我が父リュウケンは男の子に恵まれず4人の養子をとった。
だが北斗神拳は一子相伝。
奥義を伝えられるのは
只一人。
その為、兄弟の間に血で血を洗う多くの悲劇が起こってしまった。
俺はこの手で継承者争いの決着を着けねばならん。
今度こそ生きて帰れぬかもしれん」(ケン)
「ケン行っちゃ嫌。この村でみんなで暮らそう」
(リン)
「リン …」(ケン)
「レイ … 2人を頼む」(ケン)
「〇ぬなよ」(レイ)
街の高い所からケンシロウの旅立ちをマミヤは見送る。
「マミヤさん … 追って行ってもいいんですぞ。村の事は心配なさるな」(長老)
「長老 …」(マミヤ)
「やはり女の人には戦いの服より、その服の方がよく似合う。行きなさい。…もう自分の幸せだけを考えなされ」(長老)
「追っても無駄。あの人はこの服を見ても眉一つ動かさなかった。あの人は … ケンの心の中には今でもユリアさんの面影が生きている。その面影がある限り … あの人は敢えて自分を戦いの中に …」(マミヤ)
ここは、とある悪党さん達が横行する町。
「そいつだ! そいつを連れて来い!」(悪党A)
「あっ … ああぁ」(村人A)
「助けてくれぇ~~」(村人B)
「はっはっは。そうだ、ここまで連れて来い。ふっはっは。おい、お前! あのお方の名を言ってみろ」(悪党A)
「し … 知らない」(村人A)
「何だぁ! 知らないだとぉ! ようし、へっへっへっへぇ。お前、そのノコギリでこの男の首を切れぇ!](悪党A)
「っへぇっ!」(村人A)
「うえぇぇぇぇ~~」(村人B)
「ほらぁ、早くしろ!」(悪党B)
「何、グズグズしてるんだ」(悪党C)
恐る恐るノコギリを手にする村人A。
「じょっ … 冗談だろっ! うへぇ~! うわぁ~ うわぁ~」(村人B)
「さっさとひかんかぁ!」(悪党A)
「うわぁぁぁぁ~~~ 助けてくれぇ~~!」(村人B)
褒美に今度はお前ぇにノコをひかせてやる。コイツの首が見事飛んだらぁ、今度はお前ぇの番だぁ」(悪党A)
怯える老人。
「どうしたぁ! さっさとやれぇ!」(悪党A)
そんな悪党Aの背後からケンシロウが蹴りを入れる。悪党達がケンシロウを取り囲む。
「待てぇ! おぅ! お前いい度胸してんじゃねぇかぁ。ええ? しゃしゃり出て来たついでにお前にも聞いてやろう?
あのお方の名前を言ってみろ? 言えっ!」
(悪党A)