↑ 第3部からの続きです。
全ての議論は終わり、ミツコの見守る中、ジローとゴールデン・バットの死闘が始まる!
「本気でその姿のまま戦うというのか?」(バット)
ジローは頷くのみ。
「ならばやむを得ん」(バット)
ジロー身構える。
戦闘形態でゴールデン・バットは上空に舞う。
「行くぞ、キカイダー」(バット)
ゴールデン・バットの攻撃を間一髪でジローはかわす。
ゴールデン・バットは森の木々を倒しながら突進を続け
再び上空に位置する。
「くっ」(ジロー)
「愚かな。よほど人間の姿のまま○にたいらしい。
ならば、その願いかなえてやろう。
てや~~~」(バット)
ジロー、ゴールデン・バットに向け十字架ミサイルを投げる。
攻撃を止め、ゴールデン・バットはミサイルを弾き
後方で爆発させる。
「ふっふっふっふっふ、そう来るか。
ならば!」と言い、ゴールデン・バットは鋭利な刃物をジローに向けて放つ。
避けたものもあったが
その中の
1つが
ジローの腕を切り裂き
転倒してしまう。
「さらば、キカイダー。
これでフィナーレだ」(バット)
今度は逃げずに
十字架ミサイルでへし折ったが
破片がミツコへと飛んでいく!
「ミツコさん!」(ジロー)
「うぉくっ!?」(バット)
(何故か)魅入られた様にミツコは微動だにしない。
「ミツコさぁ~~~~~ん!」(ジロー)
(やっぱり)ミツコは動かないまま。
ミツコを守る為
ジローはチェンジする。
だが刃物の勢いは止まらず
ミツコ、万事休すと思いきや
ミツコを助けたのはジローでなく
ゴールデン
バット
だった!
最後の力を振り絞り宙に舞うのだが
力尽き
ゴールデン・バットは地に落ちる。
こうして戦いは終わった。
「どうして、私を …」(ミツコ)
「不覚にも私の心が揺らいだのだ。
お前さんが私と同じ悲しみを持っている、と言った事を。ただ、それだけの事に …。
心とは、こういうものか。理屈では測れぬ事を我々に強いる。
機械が愛を知り、己の醜さを恥じる。本当に不思議なものだ」(バット)
「私の所に来て。急げば、この傷も治せる。
設計図さえ見つかればジェミニィだって完全に …」(ミツコ)
「いいのだ …。これ以上、良心回路に振り回されるつもりは … ない。楽に … なりたいのだ」(バット)
「でもぉ!」(ミツコ)
「直すつもりがあれば、とうにそうしていた。良心回路の事をもっとよく知る者が
ギル様の所にいるのだから …」(バット)
「あぁ … まさか父さんが生きているというの!?」(ミツコ)
何かが飛んできて
ゴールデン・バットの首筋に突き刺さる。
「誰だっ!」(ジロー)
「楽になりたいと言っているんだ。
素直にそうしてやれ」(?)
「君は … ?」(ジロー)
「ふっ …」(?)
「待てっ!」(ジロー)
謎の男は何処へかに去る。
男の跡を追おうとする
ジローをミツコが止める。
「行かないで。
もう私を1人ぼっちにしないでっ!」(ミツコ)
ミツコの思いを感じたジローは男の跡を追うのを断念する。
「ミツコさん …」(ジロー)
ミツコはジローにすがって泣く。
物語の細部が明らかになりつつ
「第8話 ともだち」へと続く。
「人造人間キカイダー THE ANIMATION
第七話 悲の残照」 ~完~