人造人間キカイダー 第7話 その4 | 成田家の徒然なる日々 ~15th Season

成田家の徒然なる日々 ~15th Season

来訪される皆様に支えられて15年。昭和の特撮・アニメを取り上げていきます。

↑ 第3部からの続きです。


全ての議論は終わり、ミツコの見守る中、ジローとゴールデン・バットの死闘が始まる!

「本気でその姿のまま戦うというのか?」(バット)


ジローは頷くのみ。


「ならばやむを得ん」(バット)


ジロー身構える。


戦闘形態でゴールデン・バットは上空に舞う。


「行くぞ、キカイダー」(バット)


ゴールデン・バットの攻撃を間一髪でジローはかわす。


ゴールデン・バットは森の木々を倒しながら突進を続け


再び上空に位置する。


「くっ」(ジロー)


「愚かな。よほど人間の姿のままにたいらしい。


ならば、その願いかなえてやろう。


てや~~~」(バット)


ジロー、ゴールデン・バットに向け十字架ミサイルを投げる。


攻撃を止め、ゴールデン・バットはミサイルを弾き


後方で爆発させる。

「ふっふっふっふっふ、そう来るか。

ならば!」と言い、ゴールデン・バットは鋭利な刃物をジローに向けて放つ。

避けたものもあったが

その中の

1つが

ジローの腕を切り裂き

転倒してしまう。

「さらば、キカイダー。

これでフィナーレだ」(バット)

今度は逃げずに

十字架ミサイルでへし折ったが


破片がミツコへと飛んでいく!

「ミツコさん!」(ジロー)

「うぉくっ!?」(バット)

(何故か)魅入られた様にミツコは微動だにしない。

「ミツコさぁ~~~~~ん!」(ジロー)

(やっぱり)ミツコは動かないまま。

ミツコを守る為


ジローはチェンジする。

だが刃物の勢いは止まらず

ミツコ、万事休すと思いきや

ミツコを助けたのはジローでなく

ゴールデン

バット

だった!

最後の力を振り絞り宙に舞うのだが

力尽き

ゴールデン・バットは地に落ちる。

こうして戦いは終わった。

「どうして、私を …」(ミツコ)

「不覚にも私の心が揺らいだのだ。

お前さんが私と同じ悲しみを持っている、と言った事を。ただ、それだけの事に …。

心とは、こういうものか。理屈では測れぬ事を我々に強いる。

機械が愛を知り、己の醜さを恥じる。本当に不思議なものだ」(バット)

「私の所に来て。急げば、この傷も治せる。

設計図さえ見つかればジェミニィだって完全に …」(ミツコ)

「いいのだ …。これ以上、良心回路に振り回されるつもりは … ない。楽に … なりたいのだ」(バット)


「でもぉ!」(ミツコ)

「直すつもりがあれば、とうにそうしていた。良心回路の事をもっとよく知る者が

ギル様の所にいるのだから …」(バット)


「あぁ … まさか父さんが生きているというの!?」(ミツコ)

何かが飛んできて


ゴールデン・バットの首筋に突き刺さる。

「誰だっ!」(ジロー)

「楽になりたいと言っているんだ。

素直にそうしてやれ」(?)

「君は … ?」(ジロー)

「ふっ …」(?)

「待てっ!」(ジロー)

謎の男は何処へかに去る。

男の跡を追おうとする

ジローをミツコが止める。

「行かないで。

もう私を1人ぼっちにしないでっ!」(ミツコ)

ミツコの思いを感じたジローは男の跡を追うのを断念する。

「ミツコさん …」(ジロー)

ミツコはジローにすがって泣く。


物語の細部が明らかになりつつ

「第8話 ともだち」へと続く。


「人造人間キカイダー THE ANIMATION 

第七話 悲の残照」 ~完~