9月11日(金)~13日(日)の旅行記をずっと書いてきましたが、今回で最後になります。

 

13日の午後、神威岬のレストハウスで遅い昼食を取った後、向かったのは「島武意海岸」。

神威岬からは車で約15分、国道229号を途中で道道913号へと入っていきます。

今回、神威岬は初めてだったものの、島武意海岸は10年以上前に来た事がありました。

 

 

駐車場に車を停め、トンネルを歩いてくぐります。

このトンネルは1895(明治28)年に素掘りトンネルとして掘られたのが始まりだそうで、1972(昭和47)年に現在のトンネルが建設されました。2015~6年にかけて改修工事が行われます。

 

 

積丹岬の遊歩道案内図です。

実はこの案内図には積丹岬の尖端は載っていません。岬の尖端はこれから行く島武意海岸の約1km左側に位置しており、そちら方向への道もある事はあるのですが、途中に「積丹岬ディファレンシャルGPS局」という電波塔が多数建つ敷地があって、道はそこで行き止まり。その場所からの景色も、途中で見られるものを含めて、”景色を楽しむ”というレベルではないそうです。

つまり積丹岬の観光は島武意海岸と、そこから右側にある女郎子岩あたりまでの景色見物がメインとなります。

 

 

全長約70mのトンネルを抜けると、島武意海岸展望台に出ます。

断崖絶壁が続く積丹半島の岬群の中、唯一波打ち際まで下りられるスポットで、「日本の渚百選」にも選ばれているとの事。

 

 

ジグザク階段で海岸へ降りてみましょう。かなりの高さがあります。帰りが辛そう。。。

 

 

 

右側に見えているのが屏風岩。この岩々のさらに奥が積丹岬になります。

 

 

下まで降りてくるとこの日の天候のせいもあって、あまり青さは感じられませんね。

十年以上前に来た時は晴天で海がとても青くきれいだった為、少し中にも進んでみました。波打ち際まで小魚が沢山泳いでいた記憶があります。

この時は時間の都合もあり、これ以上海へは進んでいません。

 

 

海岸には1917(大正6)年築の石垣がありました。

この地域において漁業で栄えたヤマカギ斎藤家の鰊番屋跡地だそうで、上のトンネルも元来はニシンを運ぶ目的で掘られたものだそうです。

 

 

降りてきた背後の階段を望みます。やはり、帰りの登り後半はキツかった(若く健脚なフリしてガンガン登ったけれど・・・)。

 

島武意海岸から戻ると、後は余市町へとGo!

旅も最終盤です。余市町では「フゴッペ洞窟」見物と、「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」のチラリ見物の予定。さて、どこまで見られるかな。

 

 

「フゴッペ洞窟」(余市郡余市町栄町87)のある丘陵です。

ここに1950(昭和25)年、続縄文時代(北海道を中心に紀元前3世紀頃から紀元後7世紀にかけて、擦文文化が現れるまで続いた時代)後半に古代人が彫ったと思われる刻画が残っているのが、当時の中学生によって発見されました。

 

 

左の建物はフゴッペ洞窟の保護展示施設で、洞窟の開口部を完全に覆うような形で建設されています。

 

 

 

 

 

(左)おや、本日は無料なんですね(普段は大人300円らしい)。ラッキー!

と思いきや、「見学できない場所がある」との掲示。どういう事?

『新型コロナウィルス感染予防のため、公益財団法人日本博物館協会から示された「博物館における新型コロナウィルス感染拡大予防ガイドライン」に基づいた公開を実施する、岩面刻画のあるカプセル内の部屋は入場できません』

という事でした。

要は現物が見られない、という事なのです。残念!

 

 

 

岩面刻画のレプリカ展示は見る事が出来ましたが、その部屋は撮影禁止でした。

 

よって、以下3枚は「北海道観光情報 たびらい」からの現物写真を転載。

 

 

 

 

現物が見られないのなら、ここでゆっくり時間を過ごす訳にはいきません。

時刻は16:00。後回しにした(というよりもフゴッペ洞窟をしっかり見物したかったので、そちらの方は事実上諦めていた)ニッカウヰスキー余市蒸溜所へ急いで向かいました。

しかしここも守衛の人に聞くと「新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、自由見学は休止、完全予約制の蒸留所ガイドツアーのみの実施」という事で、敷地内に入る事は出来ませんでした。

 

という事で、これを以て2泊3日の函館・洞爺湖・積丹旅行は終了です。残るは無事に帰るのみ。

余市からは後志自動車道を使って、旭川への帰途に就きました(後志自動車道って、札樽自動車道の小樽側終点に繋がるのではなくて、朝里付近で繫がるんですね)。

 

3日間、慌ただしかったのは否めませんが、自身としては思った以上に行きたかった所を回れたので、大変満足しています。ただ、やはり疲れる・・・

翌日の勤務はホント「休みたい~」と思いましたよ。頑張ったけれど。     

 

 

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