社会保障を株式に乗せるという愚行。 | ロバ耳ブログ 

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いつの間にか世間から忘れ去られつつある重要事項に、年金の問題がある。
前自公政権下で起きた消えた年金。その金はどこに行ったのかの詳細は未だ不明。
そしてもう話題に出ない消えた企業年金、AIJ事件。2000億円が消滅した。

王子製紙の金もカジノで消えたと言うが、基本的に株式市場はギャンブルだ。はっきり言ってパチンコと本質的に同じ。
これを経済用語で“投機”と言うが、どんなに美辞麗句で飾ろうが、爆釣は爆釣でしかない。
(公務員は年金を株などに乗せない)

日本昔話では、欲張り爺さんは、必ず失敗をして損をするが、あれは昔話などではなかった。

余力のあるお金の一部で、ギャンブルをやって小銭を稼ぐのはアリだろう。しかし余生に必要な資金をギャンブルに乗せ、それが増える事を前提に生計をたてる。消えた年金事件で次第に明るみに出たのは、そもそもの人生設計など微塵もない今の日本人の姿だった。
一見するとスーツを来て立派に見える紳士たちは、その辺のパチンカーと本質的に同類だったと言う無様な醜態である。

着飾ってパチンカーをバカにする分だけ、スーツ族の中身は醜い。

これを助長し、警鐘すら鳴らさず、今なお株が上がった下がったで大騒ぎするマスメディアの人間も醜い。分かっているくせに、他者を見下す立場にいるだけに、余計に醜い。
メディアの論客は、勇気を持って自分の内面に向き合って欲しい。


世界は金融に乗っかるシステムを、いつの間にか選んでしまったかのように見える。
だがこの構造体は、百年以上前に書かれたシオンの議定書の中に存在する。

シオン長老たちの計画には、産業を投機の上に乗せる事が必要だと説かれている。
あらゆる社会基盤を金融界のフィールドに囲い込む事が、「我々の計画」には必要だと総括しているのである。
そのための施策を、何十年も、あらゆる方向性から検証し、分析し、実践して来たのである。

見えない巨大なバビルの塔が、着々と構築されているのである。

すべては、ごまかしごまかし運営されて行くのが常であるが、それで本来立ち向かうべき大人が(男)が向き合えば、見えない構造物に支配される世界はなくなる。

我々人類には、十分なエネルギーも十分な食料も、すでに用意されているのである。
奪い合う虚しさ、仕掛ける巨悪の存在を露わにした20世紀。これをいつまでも引きずって何とする。
権力志向のモテない男の時代は、21世紀には似合わない。