積み残した山のような用事があり、なかなかブログをアップすることができませんでした。
まず、村木さん事件での検察によるデータ改竄問題は、これも民主主義の根幹を揺るがすもので、「一部の不届き者検事の行状」でないことは多くの人が分かっていることだと思います。俗に言うトカゲの尻尾切りで終わらせないようにしていただきたいし、トップがさらに責任を取ったところで、組織の腐敗に対しては上下にお飾りをつけたようなものです。

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そして、ここからが今日の本題ですが、築地市場移転に関わる極めて重要な記事が月刊FACTA 10月号に掲載されていました。

「ありえない」組合破綻、として以前のエントリーに書いていた、築地移転反対派潰しにしか思えない(というか、実質的にそうとしか機能しない)、鮮魚仲卸組合「東卸」の破綻=特定調停ですが、

2010-07-10
築地移転反対の軸である鮮魚仲卸組合「東卸」のありえない強制破綻事件(第9回勉強会から)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10583673633.html

この事件の具体的経緯を、記事は独自取材で詳細に報告しています。

月刊FACTAは年間購読の会員制雑誌ですが、国会図書館などに置かれています(一部書店でも)。
記事のリード文はこちらで読むことができます。

月刊FACTA
築地魚市場移転に「大密謀」
http://facta.co.jp/article/201010005.html

その続きを少し引用します。

・・・本誌が入手したのは、市場内約750の仲卸業者でつくる「東京魚市場卸売協同組合」(東卸)の内部文書。それを読みとくと、(引用者注:築地市場移転の)賛成派が反対派を抑える「密謀」があったのではないかとの疑惑が浮かんできた。築地市場移転後の跡地再開発は「最後の石原利権」と言われる。・・・

そして、一見すれば仲卸の負債に対する借金棒引に見えるこの「特定調停」は、その実、組合を助け合いの場から、恣意的に(移転推進派が設立した会社が、外部の借金取り立て屋=サービサーを使って)組合員の借金を取り立てるものに変えます。そして、そうしてもたらされる結果だけでなく、ここに至った段取りも、案の定、非常に周到に、かつ多くの人々の脱法?あるいは違法とも思える行為の連携が、いわば数珠つなぎになっていたという実態に驚くばかりです。
さらに、そこには組合の、移転推進側関係者だけでなく、顧問弁護士なども深く介在していた可能性が強い、と思われる状況があります。

また、少なくともどう考えても順番のおかしさや立場が見えすいている(←あえてそう表現します)のに、なぜ弁護士、そして裁判所はこの特定調停を平然と通してしまったのか、それに金融機関が棒引きに安々と応じているのか、要するに、明らかなる無理筋になんら歯止めが効かずかつ根回しまでされている・・・これらの不可解な事態には、記事にあるように、巨大な利権の力の横暴、という疑惑を持たないいるほうが無理というものです。

イシハラ都知事、また次の都知事にとって、本当に「移転は慎重に」などと口先だけで済まされない問題になってきたと考えます。

今日の18~21時の築地市場を考える勉強会(※)などで、東卸関係者や有識者からのお話があるかもしれません。

(※)小坂中央区議のブログ:
「第10回築地市場を考える勉強会」のご案内 【転載歓迎】
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/a374cd708b49e5af7c9dd05b495e520d

以下に引用するわたしのツイートでは、記事内容の前半の概略を示しています。
重要な部分も紹介しきれていないところがたくさんあります。
それだけ、記事には具体的で、かつあまりの周到な枠組みのありように腰を抜かすような内容が記されています。
9/21分
22:36:18 今日発売の月刊FACTAに掲載された★「築地魚市場移転に「大密謀」」という4ページにわたる記事。リード文はここ(http://bit.ly/asQINF )で会員以外でも読めます。これは築地限定の問題でなく、また東京だけの問題でもありません。

23:37:28 ★【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」跡地開発の巨大利権が、仲卸業者の対立で難航。賛成派が密室で仕組んだ「借金棒引き」のカラクリを暴く』イシハラファンドを介した農中借金棒引き(大塚耕平議員国会で追及)に並び、しかしさらに「真っ黒」な話に見えます(詳細別報)

 

23:39:31 ★「今回は石原利権にトドメを刺して石原都政に贈る最後のはなむけとしよう」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」跡地開発の巨大利権が、仲卸業者の対立で難航。賛成派が密室で仕組んだ「借金棒引き」のカラクリを暴く』 http://bit.ly/asQINF

 

23:46:00 ★「その東卸で昨年末以降、密かに経済的再生に向けた「特定調停」…債権を放棄する金融機関にとっては「二度と付き合いたくない相手」ということになり、信用毀損は全金融機関に周知徹底」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』 http://bit.ly/asQINF

 

23:49:25 ★「(移転賛成の)理事長らは借金をチャラにして組織を安定させると同時に、自らが回収役を務めることで、反対派の動きを牽制できる。最後がミソだ。詳しく検証しよう…」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』 http://bit.ly/asQINF


9/22になってから

00:04:08 ★「…資産は約23億円、組合員向け有志を中心とする負債が約35億円で、約12億円の債務超過…。組合員融資については…監査法人の評価額である約1億4千万円を採用、金融機関からの異議はなかった」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』

 

00:05:24 ★「これを踏まえて、弁済計画は決まった。…両行(※みずほ、商工中金)から約17億円の債務免除を受けた。残る課題は、組合員向け融資の回収である。そのために…」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』 http://bit.ly/asQINF

 

00:16:23 ★「その(組合員向け融資の回収)ために…債権回収会社が設立された…問題は出資者である。伊藤宏之理事長…の各理事だが、いずれも移転推進派なのだ。…この6人の顔ぶれは"密室"で決まり、理事会には事後報告だった」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』

 

00:20:34 ★「しかも虎ノ門監査法人の評価が非常に低かったために、1億5千万円の融資は楽々と返済でき…このままなら1年未満で回収は終わる。後は、株式会社の原則に従えば、出資者の配当になるはずだ」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』

 

00:24:24 ★「…「よくできたスキーム」は、東卸から特定調停を受任した2人の弁護士が作成した。(引用注:実名)委任契約は10年4月6日に結ばれているものの、それに先立つ09年4月1日…顧問契約を締結…実質的にこの時、スタート」→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』

 

00:32:27 ★長く引用しましたが冒頭1/3くらい。手回しよく特定調停申立前に裁判所からの調査受託弁護士を決めて費用を計上したり、不透明すぎる理事会運営も。移転推進派理事だけで棒引きが進められ、顧問弁護士の驚愕の事実もありました。→【読書中】月刊FACTA10月号『築地魚市場移転に「大密謀」』


この件、追って分かりやすく示していきたいと思います。

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