利権のテーマパーク東京都の巨大官製地上げプロジェクトである築地市場問題に関して、8/1の東京都が開催した(すでに当日の状況をお知らせしている)、「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」の、メディア向けの東京都の記者会見の記録をアップします。

原島座長(首都大学学長)の様子がキレ気味批判的であることが非常に印象的です。
詳しくはまた別エントリーで分解してポイントを示しますが、こんなものには到底つきあえない、と言わんばかりのご立腹ぶりです。汚染除去に見込みがあるとしている点や東京都の情報公開制度を過信されているところはどうかと思わざるを得ませんが、しかし、岡田市場長の説明や身内である東京都の行動・安全に対する考え方の誤りを指摘し続けています。ということで座長と市場長の不協和音には驚きました。

でも、座長もとてもいやそうでいながら、自ら移転を辞めたらとは発言することはないでしょう。
この会議の目的が、移転是非を決定するのでなく
「早く安くうまく汚染除去処理できるということを証明せよ」というものでしたから。

でも、これで安心できないのがいつものお東京都様品質です。

ここから内容です。
最初のほうは要約していましたが、後段になって岡田市場長(東京都側の現場トップ)のお話の支離滅裂さが極限に達してきているので、半分を過ぎたあたりからはそのまま記載します。
随所に問題がありますので、今後エントリーを分けて14弾以降に書いていきたいと思います。

記者A~以降はこの会見に入ることが許された、「身元の確かな」各メディアの記者です。
(一般の納税者の入場は許されません)
ここまで質問しているのに、公式に発表される記事がああなってしまうんだなあという思いも新たになります。

原島氏(専攻:ロボット工学)は技術会議座長就任以降首都大学東京学長に決定した方で、長谷川氏は資料を読まずに参加し43万倍の汚染などという間違いを繰り返した(http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10612300987.html )東京都OBです。
岡田市場長は東京都職員で卸売市場の現場トップです。

=====ここから(敬称略)=====

第14回 「豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」
会議室傍聴者50名、音声傍聴4名

原島座長から、コメント3点

(1)7/22の実験データなどを検証した結果、これまでの汚染処理技術・工法の豊洲新市場予定地での
 有効性が確認できたため、その評価を報告書にとりまとめたもの
(2)実験で得られた知見で対策する際に、考慮するべき、何点かの具体的対応を付け加える。
 東京都はこれらの提言に基づいた効率的な土壌汚染対策をお願いしたい。
(3)盛り土に対しては都は安全であると判断しているが、汚染原因が特定できないことから
 市場の特殊性を考慮し、各委員において盛り土の安全性をいかに確保するか検討した結果、
 調査を実施すべきという提言に至った。


岡田市場長(以下、岡田)
質疑を。長くても1時間以内で。

記者A
盛土6000数見積り調査というが100m3の根拠と、いつのタイミングで調査するのか、

原島
現在あるもっとも精緻な規定を採用します。
もうひとつなんでしたっけ。

記者A
一度動かして戻す際の期間でどこかで行う。
工事の都合があるので全体の時間が長くならないように、汚いものは持ってこない鉄則。
他は長谷川先生から。

長谷川
100m3の根拠。土壌汚染対策の詳細調査は10mメッシュで1m深さで100mに相当。
土壌汚染対策に形質変更の際の分析。法に基づく調査と同程度。

原島
いつやるかは岡田市場長から。

岡田
今日提言があったので、検討したい。
原島座長から話があったように全体の工期に影響がないやり方を詰めていく。
いずれにしても今日ご提言いただいた内容で実際に調査をどうやっていくかを
至急検討したいと思っている。

記者A
100m3に1ヶ所とか25種類(の汚染物質)というのは提言通りにやるのか?

岡田
先生方が盛土の安全性を確認するためには、100m3で25物質をやるということなら、
一番問題がない、問題がないというか、そうすれば安全性が確認できるということで
ご提言いただいているわけなので、そうしたことなら具体的に実施するにはどうすれば
いいかを考えていくということだと思っています、はい。

記者
時期については前なのか後なのかは今後…

岡田
時期というよりはやり方、時期ということでなくて具体的にどうしていけばいいかという
ことをこれから至急検討していかなくてはならない

記者
費用の面。6000地点というと大変膨大。これで対策費が膨らむ可能性はありますか?

岡田
ええとわたしからで(原島座長うなずく)。
対策費586億円となっております。
調査をすれば片方において増予想があると思います。
しかしながら、先ほど新たに技術会議の先生方にご提言いただいて、
効率的に処理するにはこういったことも考えなくてはならないという事項をいただいております。
そういうことで経費面で効率的あるいは予算的に安くなるような手法に動かしていくという
ようなことが、動かすというのは対象を変えていくということですね、これも考えて
いかなくちゃいけない。となると当然のことながら、対象土壌も変わってくるわけです。
そうするとその分のマイナスの要素もあるだろう。
そうしたプラスの部分とマイナスの部分を今後精査していくということだと思いますので、
今の段階でどうなのかということは。何しろ今後精査してまいりたいと思います。

記者A
工期にあくまで影響がない形で新しい提言を入れていこうということで、延びるということは
考えていない。

岡田
延びるということでなく、延びないような形で何かできないかなあ、と。
(移転は)26年度中とお約束していますので、そういったことでそこに影響が出ないような
形ではどうやってやればいいかも含めて検討していきたいと。

原島
それで結構でございます。

~~~

記者B
盛り土の調査対象。区画整理事業だけの盛り土か、それとも東京ガスが搬入した土についても
やるということでしょうか。

長谷川委員?
私ども、盛り土として入れたもの全量なので、区画整理と、東京ガスの土、これが全部ここに
あるかどうかわかりませんけれど、盛り土としてあるものについては全て100m3にひとつですね、
分析するという中身です。

記者B
ということは先ほど都から6000検体という回答がありましたけれども、プラス43万m3に近い量に
ついてもやるということで、対象は6000検体より多くなるということでしょうか。

長谷川委員?
具体的には土量を測らないと何とも言えないと思いますけれども、特に最低限6000検体、
6000検体より増えるということで。

(岡田市場長、マイクを渡して隣の職員へ)

職員1
現在、盛り土なされておりますけれども、全ての盛り土につきまして100m3調査をする予定でございます。

(岡田市場長、職員を制止して自分でマイクを取って言い直す。
 「全ての盛り土について」で大きく反応)

岡田
(マイクを横から取って)ですから、正確に言うと総量が何万m3かは正確には分かっていない。
ただ、入れられたものと、そこに入っているということになりますので、ですからどのくらいかと
言われた時の一つの目安としてそれくらいなのかと。
だから、そこもこれから精査していくという形になろうかと思います。

職員2
これまでの調査の中で現状の地盤の高さとかそういうのを捉えてはいますから、昔、ガス工場の
操業地盤はだいたいAP(海抜)4m、その地盤が分かっているからだいたいその高さが分かりますね。
それと、盛り土をやっているのは5街区と7街区ですから、現況を見てすれば分かりますけれど、
それで面積をかければボリュームは正確に出ます。
実際にやるときは、精査をかけてボリュームを抑えてやることにはなる。

~~~

記者C
資料17ページ、盛り土の安全対策というところで、
「搬入時の試験が内規通り行われなかったこと」とあるんですけれど、
これはもうちょっと詳しくお知らせいただけますか。

職員1
区画整理事業で受け入れる際には、受け入れの内規がありまして、その内規が
2000m3に(それごとに1点)検査をすることになっているわけでございますけれども、
聴くところいよりますと、その内規通りの調査の回数がなされていなかったというのが
17ページに書かれているところでございます。

記者C
その「聴くところによると」、ってのは何なんですか?

職員1
区画整理事業ですから、東京都の役割分担の中で、事業者のほうからそう聞いております。

記者C
事業者ってのは誰ですか。

職員1
区画整理の事業者、今、都市整備局でございます。

記者C
でどのくらいあるんですか、内規通りでなかったという事案は。

職員1
それは今日、都市整備局来てございませんので、つまびらかではございません。

記者C
つまびらかでないものを根拠として描いているということですか?

職員1
あの、えー、都市整備局では盛り土の安全性について、履歴等からが恐れがないと
言っているわけでございますけれども、実際に検査が行われた回数が2000m3に
一回というのを下回っていたということでございますので、えー、その、えー、
回数が下回った分、念のために調査をするということで。

記者C
だからそれは分かっているんですよ。
こう書いてある事実というものをどう把握されているんですか、と言っているわけですよ。

職員2(挙手して)
区画整理の施工者から聞いているのは、公共工事の土を流用して受け入れている、
総数で160件と聞いている。そのうち、内規とm3数なんですけれども、2000m3で
やっているものも当然ありますし、それ以上のものもある。
いずれにしましてもそういった公共工事の中で事業者が土を持ってくるんですけれども、
必ず1回はそうした化学物性調査、要はどんな物質が入っているか入っていないか、
ちゃんと入っていないようにチェックをして、盛り土を受け入れると聞いております。
お話で「分からない」というのは、表の数値関係を思い出せないということです。
そういった事実関係を区画整理から聞いておりますので、根拠になっております。

記者C
よく分からないんで…。何が分かってて何が分からないんですか?

職員2
いえ、あの(このとき、市場長話しかけている)、160件の工事から盛り土が受け入れてございます、
今お話したのは、160件ありますけれど、その何m3ごとに受け入れたのかということだと思います。
それは当然、区画整理のほうで把握をしておりまして(岡田市場長、口に手をあてる)
それを見せていただいたんですけれども、2000m3で1件が160件のうち何件かという
数字の内訳が今、思い出せないと。

記者C
で、報告書をまとめるにあたってはそれは検証してまとめているということで?

職員2
そういった数値関係を見せていただいて、それで根拠になっています。

記者C
そのデータってのは公表される?

原島
あの、公表されたらどうですか。手に入れて公表されたら。

岡田
それは我々今データを持っていないということで。
我々はデータを持っていないということで都市整備とお話して、そのデータをお話、お渡し、あの、
公表するでやりたいと思います。
このところについて160件で、1点あたりについて2000m3で全部やらなくちゃいけないということに
なってるんですけれど、必ずしもそういったものがなっていないという形の箇所があったということは
我々も確認しておりまして、そのうちの数字がいくつだったかは今、手元に持っていないということで
都市整備に確認して皆様にお示しをするという形を取りたいと思っているということです。はい。

~~~

記者D
始めに盛り土の調査というのは決定的な理由として、内規が守られていなかったということを
不安視して再調査ということになったんでしょうか。

原島
私が伺ったところでは、2000m3ごとに1点ごとに調査するという内規をこの工事のために
作られたということで聞いております
これはおそらく、この工事のためということは食の安全性ということを考えていたんだろうか。
結果として、なぜやらなかったのか。
おそらくこれ、直接本人から聞いたわけじゃないですけれどね、
従来の判断あるいは書面を見て、「これは安全である」という判断をしたんではないかという、感じです。
ただ、わたしから見て、自分で内規を作っていながら、それをま持っていないと。
仮に他のことでもって大丈夫だというエビデンスがあったとしても、内規を守らないという
こと自身、やはり安全に対する緊張感が足りないんではないかという感じがいたしまして、
今回、全ての盛り土についてもっとも精緻な点で全部やってもらうと。

長谷川
よろしいですか?

原島
はい、どうぞ。補足があるそうです。

長谷川
我々の中で議論した時は、汚染物質がシアンとヒ素なんで、基本的には掘削土壌自体、
持ち込んでいる土壌自体、汚染がないんじゃないか。
ここに書いてありますように、地下水位の上昇によってですね、特にシアンとヒ素が
マイナスのイオンで土壌に吸着しづらいので地下水位に伴って上がったと思うんですけれども
盛り土、搬入土壌自体というよりはむしろ、地下水の上昇による恐れがあるんで、
これについて土対法の100m3という詳細調査の調査をしてみよう、技術的にはそういう
検討をして、事務局には説明しております。

~~~

記者E
ちょっと、今の話分かりにくいんですけれども、わたしもそんなに詳しくないんですけれども
これまで地下水が上昇してきてそれで汚染されたんじゃないかという話だったと思うんですね。
今の話だと都市整備局がずるずるだったから守ってなくて、もともと汚染していたかも
しれない土を持ってきたかも、と言っているわけですよね、この一文は。
そういうふうに読めるわけなんですよ。
だから、原因が地下水の上昇だけじゃなくて、もともと汚れていた土を持ち込んできた
可能性もある、その2つの可能性があると認識しているってことなんですか?

原島
ええと、この報告書その2の17ページの最初のパラグラフ、
「盛り土の汚染源や地下水の上昇が影響したと考えられるが、完全に原因を特定することは
困難だ」というふうに我々は結論づけた。
必ずしも地下水位だけでないかもしれない、やはり今おっしゃられたとおり、
まあ、ひとつ、★自分で作ったルールをま持っていなかったってことはですね、やはり
その前のところに復帰していただきたいわけです。
要するにルールを守ったのと同等か、それ以上の対策をやっていただきたいというのが
私どもの結論でございます。以上です。

記者E
ルールを守ったかどうかっていうのは、守ってないことにはすごく問題があると思うんです
けれども、汚染原因としてはどうかなというのが大きな関心だと思うんですね。
(ここで長谷川委員から打診)

長谷川
汚染原因ですが、ヒ素とシアンですか、ヒ素については地下鉄工事の自然由来のヒ素というのは
よくあるんですよ。
ただ、シアンについてはそういうことはなくて必ず、人為的な汚染です。
大規模な人為的な汚染といった場合には、大量にシアンを使うところですけれども、
石炭ガス工場だとか、金属を精錬する工場ばっかりで、その中にこういうところだと
めっき業だとか、焼き入れに使うシアン、そんな程度だと思います。
今回のこの発見場所を見てみますと、至る所に点在していまして、土壌量としては非常に多いんで、
そういう中小企業の原因の汚染ではないと思いますんで、
基本的には元の地盤のシアン汚染と関係が深いんじゃないか、またヒ素も関係深いんじゃ
ないかと。
原因が特定できないとは地下水上昇なのか、あるいは粉塵の飛散なのか、
分からない部分があるんですけれども、そういうので外からという可能性は非常に低いんじゃ
ないかと思います。

記者E
分かりました。

~~~

記者F
原島先生からですね、緊張感が足りないんじゃないかということですが、
この点、市場長はどうお考えですか。

岡田
あの、今の質問の趣旨というのは、それは東京都全体としての緊張感がないということの
ご質問なのか、それともこの問題についてということならば、
わたしは都市整備局長ではないので、この問題に応える所管ではないということになります
そこはちょっとお答えができないのかなあというふうに思いますが、ただ、いずれにしても
今長谷川先生、原島先生から申した(?)通り、
原意は我々は地下水だろうとずっと思っていました。
ただ、地下水だけだと、説明できない部分があったわけでございますね。
つまり、上と下の濃度が逆転している箇所があると、それは、土壌で下と上の濃度が
違っていたり、上のほうが高かったり、というような、どうしても地下水だけでは
汚染の説明ができないことがある、そこが「特定できない」といったような
技術会議の提言、ご判断になっているわけです。
そうしたことになるから、市場の安全性という観点でですね、
やはり、盛り土の土壌については安全だろうというふうには推計はできるけれども
安全性という観点からはもう一度きちんと調査しなさいというご提言をいただいたんだろうと
思っていますので、我々とすれば、提言に基づいてきちっとやっていきたいと。
調査についてこれから検討して、実施していかなくてはならないと思っています。

~~~

記者G
あの、すみません。今回の専門家会議の平田先生にもご意見を聞いたんでしょうか、
それとも、専門家会議を正式に開かず技術会議で終わったという理由をお知らせください。

職員1
今日の技術会議の前に平田先生にいろいろご相談を申し上げています。
平田先生からもアドバイスいただいていますし、専門家会議の開催については平田先生から、
もう会議を開くことはない、ただし、ですね、座長として相談していただければその見解は
専門家会議の見解としてよい、と、そういう話を承っています。

記者G
では、これは正式には専門家の見解を踏まえた対策だということになるわけですか、
都としては。

岡田
その点については、この間の記者会見で知事が、
「専門家会議にも聞く、正確にはそういう必要があるかもしれませんね」ということを
言っていただいたと思うんですけれど、我々とすれば、技術会議の先生方にご提言を
いただいたとということですから、それにあわせて専門家会議を開くということは
できませんので、従来はこうした専門家会議が開催した後はですね、平田座長に
相談して見解、ご意見をいただいている、ということをやってきていますので、
今回も平田先生にご相談をして、ええと、助言をいただく、平田先生からも、
技術会議の先生方からいただいた、100m3について25物質でやるということについて
平田先生もそれでいいだろう、同じようなご提言をいただいたということなので
専門家会議についても、ちゃんと意見を聞いたと我々としては考えている。

記者G
専門家会議は過去に閉じて開けないけれども技術会議は開けるとはなぜですか。

職員2?
それは平田先生が座長として、なぜかというのは僕から言うわけにはいかないんです
けれども、一定の区切りを付けたというふうに僕は考えております。
ただ、座長として、今回に限らず、今、座長が申し上げましたように、相談したところ、
快く受けていただいています。
しつこいようですが、それを専門家会議の意見としてよいと伺っています。
今回のことについても、100m3、25物質について一番精緻な調査確認の方法なんで、
それはいいだろうという話を、直接わたしが行きまして伺っております。

岡田
すみません、補足しますと、専門家会議というのは(平成)20年の7月に検討が終わって
専門家会議の報告書が出されているわけですね。
要項上は、その報告書をもってこの委員会は締めるというふうになっていますので、
その段階をもって、専門家会議は役割が終わって解散すると平田先生が仰ったわけですよね。
技術会議の先生方にお願いしたのは、専門家会議の具体的な提言された対策を具体化する
ために、工法だとか技術ということを、その上に立ってご提言いただくと言っているわけで
ございますので、技術会議の先生方にお願いをしている。
ただ、今お話があったように専門家会議の意見を聴く必要が出るようなものが、
出てまいりました、これまでもありましたので、この場合は解散した専門家会議を開くと
いうわけにはいきませんので、部長が言ったように座長にお話を伺う、という形で
専門家会議にも諮ってきている、今回はそういうことをやらせていただきました。

~~~

記者H
「主な質問等」について回答されたと思うんですけれどもこの「主な質問」はどのような基準で
選んだものなんですか。

職員1
主な質問の選び方でございますけれども、実験に関するもの、盛り土に関するもの、
カテゴリー分けをしまして、それぞれのカテゴリーの中で、聞かれている頻度の高いもの
等の理由でやりまして、選んでございます。

岡田
誤解のないように補足させてください。
今回、いただいたものってこんなにありますよねってお渡しした資料がありますよね。

(このあたりわずかな時間メモなし)

~~~

記者I
岡田市場長とお二人にお伺いします。
参加者の方からそうした批判があったことはどう考えていらっしゃいますか。

原島
あの場でわたしがやりとりするというのは立場ではありませんので、
最初からそれはアナウンスしてあったことで、何も申し上げることはありませんでしたけれど
あの…わたしの印象では、たとえば東京都のデータがどれだけ公開されているか、
それがひとつの。。わたし全部それ把握できなかったんですよね。
おっしゃっていることはひとつ、データが公表されているか、
それは今回の盛り土の件につきましても、情報公開法に基づいて出ているわけですね?
それをこう、報道されて、それがまた技術会議で議論されて、
それから、わたしどもが使った言葉ですけれども緊張感が足りなかったんじゃないかと。
そうしたことで都は工事の中でそれを修正している。
情報公開法とかプレスの役割とか、そういった専門家の役割というのはわりと健全に
機能したんじゃないかと、わたくしはそう考えているんですよ。
(→管理人:情報公開をしても非開示があったりして健全とは言えません)
したがって、あそこでこう、はっきり言葉は聞き取れなかったんですがご批判がある
ようですけれど、こういった報告書を精査されてご理解いただけると大変ありがたいなと
考えております。市場長は。大変冷たい話ですみませんけれど(笑)

岡田
今回の技術会議でどういう会議のやり方をするのかというのには考え方があると思いますね。
ご案内の通り今までの技術会議というのは特許の問題などがあったりして、
それは非公開である。それが終わって報告書を出した段階では議事録を公開した。
今回はそういった特許の問題。
それとデータは、途中で公開するのはそういった特許の問題などがあるので、一括して出す、
というやり方をしました。
公開のやり方はいろいろ考え、先ほど申し上げた通り、参加者の方々からご質問を受けるという
やり方をするかはひとつの考え方で我々は今回そうでなくて、全て議論を見ていただくと、
もうひとつは全てのデータを出す、あの時にデータを出していないと仰ったような気がするんです
けれども、我々は全てのデータを出している。
前回のデータ集だけでなくて、それに基づくデータはホームページ上、このくらいの
(親指と人差し指を広げるポーズ)量があるんですが全てお出ししているということで、
ご確認いただけるようになっている。それは我々が実験の時使った全てのデータあるいは
研究機関からもらった報告書など、全てお出ししているということで我々としてはあの段階で
全てのデータをお出ししているということで全てご確認いただけるような状況となっていると
考えています。
それから回答していないじゃなかと、あれも我々は、全てのご回答はできないので、
できるだけ早い段階で回答を作って、皆様方のご疑問、ご質問についてご回答できる
ようにするというやり方をしていきたいと考えていますのでそういう意味ではですね、
あそこで答えるかどうかではなくて、たとえあそこでやらなかったとしても、全ての
皆様の必要なデータを出せ、あるいは、質問・疑問について答えろということについては
少しお時間をいただくことになるかもしれないがきちっとやっていくということでございます。
我々とすれば必要な手続きは取っていたのかなと。
ただ、残念ながらああいうような形で、我々とすれば別にシャンシャンをするということ
ではなくて、ちゃんとデータを出してあれだけの時間をかけて委員の先生にご議論、
検証いただいている、まとめていただいたわけで、それを文書にして報告書にして
まとめたという、今回まとめたということで、あの段階でどうかということの判断では
なくて、今回とその前回の13回と、併せてご判断いただくものだろうと考えています。

記者I
たとえば、この内規が一部で守られていなかったというお話とかは、あの場ではあまり
分からなくて、明日の朝刊とかで傍聴した方も分かるかもしれないんですけれども、
そういうことが続くから不信感が高まっていくんじゃないかと思うんですけれども、
そのあたり、どう思われますか。

原島
わたくしの考えを申し上げます。
最後のほうちょっと話したんですけれども、多分その当時の、だいぶ前ですよね、他のエビデンス、
書類などで判断したんだと思うんですよね。
だったら内規は要らないという宣言をすべきだったんだと思うんですよ。
十分であるということを証明するんであれば。
内規を作っておきながら、内規を守らなかったということは、わたし正直言って、信頼感を失うような
行為だと思いますね。
したがって今回、内規を守ったのと等価、またはそれ以上の措置を必ずやっていただきたい。
それによって信頼を回復するということは期待しております。
たしかにその当時の方の感覺では、多分、大丈夫かなと思われたんだともうんですけれどね、
しかし、内規をわざわざ作った以上はそれを守るのは当たり前じゃないですか。
普通の社会じゃ当たり前だ。正直言ってですね。
ですから、一回、内規と同等、またはそれ以上の対策をやっていただきたいというのが
わたしどもの結論です。
ご質問の意味は、よく分かります。
ご意見、ございますか。

岡田
すみません、都市整備のお話ですのでわたしの話すことではないんですが、
いずれにしても今回の100m325種類の物質ということはこれをやることで安全性に問題が
ないという確認を取ることで、する、というご提言をいただいているわけなので、
我々としては、はっきり言って今の段階で汚染原因が地下水だけだということが確定
できていませんので、そういう意味ではこれでもって確認することによってですね、
問題がないということにしてきたいと思っております。

原島
ちょっと付け加えさせていただきますと、先ほどから市場と都市整備局と言っておりますけれど、
タックスペイヤー(納税者)から見たらそんな区別ないんですよね。
したがって、そのへんはきちっと情報を確認した上でやっていただきたいというのが
わたくしの希望でございますね。
今回、その原点に戻っていただくという強くお願いしたいわけでございます。

~~~

記者J
安全宣言を市場の方は気にされているところだと思うんですが、このところが完全に除去されたと
示されたことイコール安全になるんでしょうか。

岡田
いや、安全宣言とは我々思っておりません。
これをやればできますよねって、この間もご説明しましたけれども、ご提言いただいた
もともとの技術・手法というものは、確立された技法のわけですよね。
日本で、データとして、もうこれをやれば大丈夫ですというデータはあるわけですよ。
それを選べという形でたとえばベンゼンについてはこういう手法を選べということを
ご提言していただいた、我々は今回の実験というのはそれを、豊洲の土と水に置き換えた
時に、ちゃんと有効なのかということを改めて確認したということでございますんで
そういう意味で、有効性が豊洲の土と水でも大丈夫だということが確認できたということで。
したがいましてこれを確実にやっていけば、除去できるだろうというふうに考えています。
ただ、実際には豊洲に入ってまだいろいろあるんでございますんで、
実際に安全宣言するかどうかは、これまでもご答弁申し上げていますけれども、
土壌汚染対策をやって、汚染を除去して、そして確認をして、全ての土壌の汚染が、
ええと、確認できたという段階で、対策工事が終わったという段階で、
安全宣言になるんだろうと思うので、今の段階で、先ほども
「これで安全宣言できるのか」とおっしゃいましたが、我々もこれが安全宣言ではなく、
安全宣言の段階というのは、実際に豊洲の土壌をきれいにするという断崖が安全宣言だと
思っておりますので、そのための第一歩を踏み出したということだと我々は考えています。
だから、本日いただいたご提言ßなんかも含めてさらに一所懸命中身を精査していかなきゃ
いけないと、検討していかなきゃいけないと思っているということです。

原島
ちょっと補足させていただいてよろしいでしょうか。
安全宣言とか、どういう意味か分からないんですけれども、現状で豊洲ができあがったら
安全か、100%の安全なんかありっこないんですよね。
100%を保障するなんてことはありえませんので。
ただ、我々が現状で言えるのはですね、今後とも何らかの進捗によって、
疑問点は出てくるかもしれないです、おそらく。
むしろ、全てのデータを公開して、全ての方から疑問をいただいて、それを我々が
エンジニアリングによって解決していくことは十分可能であるということは現在言っている
ところです。今回の盛り土の件もその一環だと思います。
いかに情報公開と、みんなで議論することがどれだけ重要かということをやはり痛感します。
それがきちっとした循環を得ることが、我々の健全な社会じゃないかと考えています。
以上です。

=====ここまで=====