出かける前なので取り急ぎ暫定でアップします。

昨日2月6日、豊洲移転技術会議から不可能な対策が胸を張って発表されました。


PDFは詳しくは東京都のサイトにありますが、「市場を考える会」の記者会見があり、


【発見した怪しいデータも添付】 築地理事長選は月曜に再選挙・2月6日市場を考える会も記者会見
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10203712426.html


そこでは、そのご立派な技術の前提条件の間違いを実データとともに説明されました。


出かけなくてはならないので、まずは簡単にですが、以下に市場を考える会の声明文と説明概略を記載します。


今回の記者会見に至るまでの経緯について

 東京都は、先ず都民に対し、正確な情報を伝えなかったことを謝罪し、経緯を説明する義務がある。これを怠る行政の怠慢と不誠実は許し難い。


 過去の実勢を見る限り、新たに汚染が発覚する度に東京都の説明と対策は変転を繰り返してきた。これでは、行政に対する信頼性を保てない。


 築地市場を豊洲に移転させる口実に利用されてきたオリンピック施設(メディアセンター)の建設計画は既に変更になっている。市場外流通の増加で築地市場の取り扱い量も逓減傾向を辿っており、もう一つの移転の口実である「狭い」も解消されつつある。現在地再整備を妨げる口実は説得力を欠く。


 築地市場は都民の文化的資産である。これを破壊し売却し、その代金を国内最大級の汚染地を民間の特定企業から買い上げ、移転や汚染対策の費用に注ぎ込む費用に充てることは、都民の利益を底ね、事業を受注する企業を潤すばかりである。


築地市場を考える会

2009年2月6日


また、別紙として、技術会議の問題点が挙げられています。
資料編はさらにたくさんありますが、まずまとめの文章だけでもと思い、転記します。


技術会議の問題点

(1)立場の中立性が担保されていないこと
  座長とされる人物は首都大学東京の学長に就任を予定されており、東京都と密接な利害関係を有する。

(2)専門性が担保されていないこと
  座長の専門はロボット工学であって汚染対策ではない。

(3)透明性が担保されていないこと
  この会議は非公開で進められてきた。

(4)秘密会議の存在
  1月16日石原知事は、この技術者会議と並行してもう一つの会議が行われていたことを記者会見の席上で明らかにした。存在すら知られていなかった会議が介在している。

(5)結論に至る経過が不透明なこと

 募集を受け集まった様々な技術の内容・評価・比較等、結論に至る経緯が不透明。



東京都による汚染調査の問題点


 調査方法は極めて杜撰で故意に汚染を発見しないように手抜きされた疑いがある。不備な案に基づく技術会議の「結論」は重大なリスク(汚染の残留、健康被害、市場の操業停止)を孕む。


(1)10mメッシュ法(10m四方の広さに7cm程度の小さな穴)では汚染を見逃す。


(2)調査した汚染物質の種類があまりに少なすぎる。

都の定める埋め立て地への受け入れ土砂ですら、44項目に判定基準を設けている。


(3)都が故意に調査しなかった“不透水層(有楽町層)”に対する調査の必要性。都は有楽町層に水を通す箇所があり、汚染が中に浸透していたことを知っていた。


(4)技術会議に対する情報の隠ぺい

都は朝日新聞の調査で露呈した内容を技術会議に報告していなかった。


(5)データの改ざん(5街区Yc層上部サンプルの透水係数1.08E-06を1.08E-07)

(都民の指摘でHP掲載資料を改訂しながら、その事実を発表しなかった。)


なお、(2)東京都の埋め立て地、とあるのは、つまり豊洲「新市場」より厳しい基準で調査されているのは、廃棄物を持ち込んで埋め立てている新夢の島(新海面処分場)のことです。


廃棄物処分場よりもずっとゆるーい基準で設けられた汚染調査の上に、ちょっと見て分かった分だけ土をかきだして水をかきだして、それで市場を作りましょう!と東京都が宣言しています!


~~~


詳しくはまたアップしますが、東京都がどう議員に工作するつもりかの証拠までもあります。

まだ電子データに落とせていないので、また別に報告します。しみじみ怒りが沸きます。


以下、東京都の公開資料、さらにイシハラ談話へのリンクを最後に載せておきます。



東京都
豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/gijutsu/gijutukaigi.html


 都は、平成20年7月26日に、専門家会議から新市場予定地の土壌汚染対策に関する報告を受けました。この報告を踏まえ、都の土壌汚染対策計画をとりまとめるため、技術会議を設置することとし、技術工法などの評価・検証を行います。
 また、技術や工法は、民間企業等から広く公募いたします。応募していただいた提案は、技術会議において、評価・検証を行ったうえで、都の土壌汚染対策計画に活かしていくこととします。

技術会議の主な検討事項

* 土木施工
o 汚染地下水の処理・管理に関する工法の検討
o 確実で実効性の高い耐震対策の検討
* 汚染物質処理
o 汚染物質の都域内処理を前提とした、処理・処分方法の確立
* システム構築
o 市場施設完成後の、地下水の水位・水質管理システムの確立


豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する新技術等の公募について
(公募期間:平成20年8月18日(月)~平成20年9月26日(金))
※公募受付は終了しました。多数のご応募いただき、ありがとうございました。


技術会議報告書
報告書(全文) PDFファイル149 KB
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/gijutsu/houkoku/houkokusho.pdf
報告書(概要版)PDFファイル39 KB
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/gijutsu/houkoku/houkokusho_gaiyou.pdf


一部だけ自慢気に書いてある、


・国内最大規模の新構造遮水壁設置
・先進的工法による地下水の早期浄化
・国内最大級の地下水管理システム


・・・これはつまり、全部初物です、でもやってみます(実験的に)という内容です。


また、金曜のイシハラ談話です。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090206/lcl0902061846009-n1.htm

昨日、白地に白文字の脳内談話で揶揄したせいではないでしょうけれど、かなり慎重に言葉を選びつつも、いわゆるあちら側のお言葉を拝借すれば、「情緒的な」賛成論を語っています。