公立学校間の競争の激化とそれに伴う様々な弊害を生むとして警戒されていた全国学力テストですが、そのわりに、ほとぼりが冷めたら、過去との比較がないのに読解力が低下している、であったりこれだから最近の若い者は、という論調が支配的になってそれを無批判にメディアが報道していて、驚いていました。


さらに、自治体として参加しないと決めた犬山市では、参加を公約に掲げた市長が当選し、さらに教委事務局主導というデマを流され、賛成派の教育委員を選定され、反対派には市長が本来の権限を越えた辞職を迫るなど、ずっと心配していたのですが、来年度も不参加の教育委員会方針は出されたとのことです。

中日新聞 学力テスト:愛知・犬山市教委、今年も不参加決定

田中志典市長(写真奥)が見守る中、学力テスト不参加を決めた犬山市教委=同市内で2008年2月19日午前11時20分ごろ、安達一正撮影 昨年の全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)に自治体で唯一参加しなかった愛知県犬山市の教育委員会は19日、今年の同テスト(4月22日実施)への参加問題を協議し、投票の結果、不参加を決めた。しかし、参加に意欲を示す田中志典(ゆきのり)市長は参加派の教育委員の増員も検討中といい、なお曲折が予想される。

 この日の議論では「問題点が改善されていない」「社会の99%が認めている」など、テストに対する賛否の意見が出た。その後の委員5人による記名投票の結果は不参加3、参加2で不参加を決めた。

 昨年は全会一致で不参加を決めたが、11月に同市監査委員から「不参加決定は事務局主導で、審議が不十分」との監査結果が出され、問題が再燃。田中市長は12月、委員2人の後任に参加派を選任したほか、今年1月には瀬見井久教育長と丹羽俊夫委員長に辞職を迫るなど対立が深まっていた。

 地方教育行政法改正で4月から教育委員の増員が可能になったのを受け、田中市長は議会に増員を打診中といい、実際には学力テスト実施直前まで混とんとした状況が続きそうだ。【花井武人、安達一正】

しかし、早速このようなことがあったそうです。

こちら↓のメディアが市長側の広報活動をしたというところのようにも見受けられます。


産経MSN

「市民に説明不足」学力テスト不参加で犬山市長
2008.2.19 20:24


 愛知県犬山市教育委員会が、昨年に引き続き全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)への不参加方針を決めたことについて田中志典市長は19日午後、記者会見で「(市教委は)市民に対して説明不足。(教育でも)どこかで競争はしないといけない」と批判した。

 田中市長は、教育委員会で参加派を多数にするため教育委員の増員を市議会と調整していることを明らかにしたが、人数については明言を避けた

 一方、瀬見井久教育長は学力テストで成績が悪かった自治体の教育現場が混乱していると指摘した上で「不参加が決まったことは犬山市や犬山の教育を支持する全国の各層に良識が残っている証拠」と記者団に話した。

なるほど、「良識」ですか。


先日のエントリー、『学力テストに絡め教育長らに不当な辞任勧告を発する犬山市長


でも紹介しましたが、良識ある方は不当な勧告を行ったり、これまで稀有とまで評されてきた犬山の公教育を継承しない教育委員会の多数派工作をされるのでしょうか。


まずは情報のクリッピングだけになりますが、動向をこちらの「教育基本法改正情報センター 」でも確認させていただきたいと思います。


※TBやPINGが依然おかしいようです。届かなかったりダブっていたら申し訳ありません。

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UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA

引き続き、柏崎刈羽原発停止への署名↑をお願いいたします。

被災された方々の不安と風説被害に心よりお見舞い申し上げます。

「運転再開は白紙」と所長が年頭会見で強調されたそうですが、動向を見守りたいと思います。

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