第6話『小さなオペレーター(前編)』 | ガンダム魂!!~ガンダムよ永遠に~

第6話『小さなオペレーター(前編)』

第6話『小さなオペレーター』

ドガッ!!

突然、強烈な体当たりをくらい

僕のブラッド・フレームは

バランスを崩し倒れこんだ。


激しい振動で、ベルトで固定された

身体がきしみ、上下に揺さぶられる。


―――早く立ち上がらないと!


そう思えば思うほど、手が震えて、上手く操縦できない。

立ち上がれない僕を見下ろしながら



敵パイロットは、こう言った。

『ここまでだな...』

その途端、装置内は急に明るくなり

僕達は、現実世界へと引き戻された。



『やはり厳しいか...実戦では

俺の‘疾風’とメグミの‘水月’が前に出る。


マサキは後ろから‘烈火’で援護しろ。』


とシミュレーターから降りた

リュウは少し苛立ちながら言った。



『いきなり上手く出来るわけないじゃない。

それよりも疲れたでしょ。マサキ。


昼食にしましょう。』

とメグミが微笑みながら言ってくれた。


僕がソウルエッジに所属してから三週間。


軍人としての基礎体力を付けるためのトレーニング。


銃の扱い方と格闘訓練。


そして、この戦闘シミュレーター



―――擬似的に‘閉ざされた世界’を


作りだす事が出来る装置。


(内部構造は、ブラッド・フレームの


コクピットを完全に再現している


による戦闘訓練が、毎日続いていた。



やっと午前の訓練が終わり


僕達は、施設内にある食堂で昼食を取る事にした。

ガンダム魂!!~ガンダムよ永遠に~

『マサキ。訓練を始めてから


三週間経つが、ここの生活には慣れたか?』


先に食事を終えたリュウが僕に話しかけて来た。

『生活には慣れてきたけど...』


『けど、何だ?』


『疑問に思っている事がある。リュウとメグミは


どうやって、遠く離れた敵を見つけているんだ?』


『あぁ。それは...』


『それは、ユイがソウルを探知してるのよ。』


見ると、小学生くらいの女の子がリュウのそばに立っている。

『こ、この子は?』


僕は驚いて、リュウの方を見た。


『そうか。マサキは会った事がなかったな。


紹介しよう。ソウルエッジのオペレーター


竹中ユイ。10歳だ。』


            (後編 に続く)



総合リンク(完全版) ←どちらもリンクあり


小説の設定資料