今日はねー。
青森で出会った
大好きなおばあちゃんの話。


そのおばあちゃんとの出会いは今年の冬。


「けつまくら」をさがしに
とびこみで下北にいったときのこと。



おっと、その前に、



「けつまくら」を説明しないとな…




『総合日本民俗語彙 第2巻』より



けつまくらとは、
青森県上北郡有畑あたりで
行われていたといわれる風習。


大晦日になると、
家族が囲炉裏を囲んで年齢順に円になり、
尻を枕にして寝ていたというのです。


(図参照)


ただそれだけの情報しかないんですが、
奇習ハンターとしてはほおっておけず、
こりずに経験者をさがしつづけているのです。


※身近に知っているお年寄りがいたらぜひメールください!!




そんなこんなで、今年の冬、



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下北半島の某所に
けつまくら知ってる人いませんか?と
聞き取り調査をしにいったのです。



大雪で人が出歩いていないけど、
第一村人(60代夫婦)をみつけると、
すかさず話しかけました!



夫婦「え?!けつまくら?そんなのあんのか?知らないなー」(実際は下北弁)


ばかにされるかと思ったけど、
東京から調べにきているというと、
真剣に相談に乗ってくれました。
(青森の人は変な観光客にも親切ですきだ)


あのひとだったらわかるかも~と
ご近所の物知りおばあさんに
さっそく電話する奥さん。


「もしもしー?

なんか今さ、

有畑の古い習わしを聞きたいひとが
東京からきてるんだけどもー。
お尻がなんとかって(笑)。

おばあさんわかる?」



…わくわく!!!




奥さん「よくわかんないけどさ、わかりそうなら教えてやってよー。」




…どきどき。


たのむぜ!知らないおばあさん!!!




奥さん「え?

顔はちゃんとしてるから変な人じゃないと思うんだけどもー

(ねこぜをチラリと見る)」



ご主人も説得しはじめたが、
おばあさんは風邪気味で玄関の前の雪かきもできず
外に出られないそう。


出られないって…おばあさん大丈夫か?!
けつまくらのことなんてどうでもいいから、
雪かきだけでもしにいたいじゃないか…。



奥さんが

「じゃあ、
もうひとりのおばあさんにきいてあげる」


とおばあさんネットワークを駆使して電話で確認すると…


奥さん「きてもいいってさ!」


まじすか(笑)


「すぐそこの○○さんちに行ってきな!」




…といわれて、見ず知らずのおばあさんのおうちに私一人で行くことに…(笑)
だだだ大丈夫か?!


とかいいつつ、けつまくらのことが尻た…知りたすぎて、
足は勝手におばあさんの家へ。


ひざ上の高さまで雪が積もっている玄関に到着し、
ピンポンをおして扉を開くと…



(つづく)


青森の奇習「けつまくら」を求めて(後編)
http://ameblo.jp/gan-mm/entry-11894321455.html