小湊鐵道にある懐かしい物 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

荒川夢悟「テツろぐ」-車内補充券.jpg
先月13日にも当「テツろぐ」に登場した千葉県の、JR内房線の五井駅から接続するローカル私鉄、小湊鐵道。前回は、車両をメインに紹介しましたが、今回は旅で見つけた懐かしい物を紹介しちゃいます!
こちらは「車内補充券」と呼ばれる、車掌が発売している切符です。最近は、ローカル私鉄は列車のワンマン化が進み、無人駅から乗る場合は、乗車する際に整理券を取り、無人駅で下車する場合は、車内にある運賃箱に乗車券や運賃を入れて出る方法を採用している会社が多くなりました。
首都圏の大手私鉄でも、ICカード式乗車券や自動精算機の普及により、最近では車内での乗車券の発売や精算を積極的には行わない会社が増えてきています。
荒川夢悟「テツろぐ」-サボ.JPG
そしてこちらは、画面の上の方にあるのが「サボ」と呼ばれるもので、行先などを記した差込み式の板です。ちなみにこの呼び名は「サイドボード」の略で、元々は鉄道職員が使う用語でしたが、今ではすっかりファンの間にも浸透しています。ただ、前面に掲げられた板を「サボ」と呼ぶ人もあり、語源からしたらこれは間違いということになります。
小湊鐵道のような古い車両を使うローカル線ではある程度見られますが、最近のものは車体の上の方に表示窓があり、その中で行先や列車名などを記したフィルムを巻いて表示するものや、発光ダイオード(LED)と呼ばれるものを使った、電光掲示で表示するものが多いです。
小湊鐵道は、この他にも沿線の風景や駅舎など、懐かしいものがいっぱいあります。古き良き物が残り、しかも首都圏にあるという、とても魅力的な路線なのです。