第二階層をクリアしたことによりギルドで「二つ名」が取得可能になった。二つ名を取得することで能力にプラス補正が加わり、スキルツリーが横に伸びてより強力なスキルを習得できる。
基本的にメリットしかないので取得しておくべきなのだが、問題は1つの職業につき2種の二つ名が用意されていること。選択した二つ名によって習得できるスキルの傾向が変わってくる。例えばフェンサーなら最初から回避関連のスキルと追撃関連のスキルを持っているが、二つ名によってより片方に特化したスキルを習得できるようになる。どちらの特徴を伸ばしていきたいかを考えて選択するとよい。
■フェンサー/アースラン族/迅雷の剣士
今のところ最も安定したアタッカー。チェインスキルによる追撃で低燃費かつ大ダメージを狙える。属性を選んで攻撃できるのはやはり優秀で、大抵の場合は相手の弱点を突いていける。ダメージ量は敵の防御力にもよるが、素の状態で弱点を突いて100～150程度。今のパーティではハウンドの弓とウォーロックの魔法で発動を狙えるので、消費4で200～300ダメージの優秀なスキルとなる。
二つ名はより回避に特化する「幻影の剣士」かより追撃に特化する「迅雷の剣士」。現状まるで機能していない回避性能より、既に優秀なダメージソースとして実績を残している追撃性能を伸ばすほうが有利だと判断。
チェインスキルが発動する度に威力が上がる「チェインブースト」や、1ターンの溜めが必要とはいえ追撃数を最大9回も増やす「チェインオール」、一定確率で追撃が2回発生する「チェインダブル」など、爆発力を秘めたポテンシャルもビンビンに感じられる。
問題はチェインを発動させるための手数だが、ハウンドやウォーロックのスキルの中に追撃数を稼ぎやすそうなものをいくつか発見。今回は、フェンサーのチェインスキルを軸にパーティ全体を編成していくことに決定した。
■リーパー/アースラン族/死を振り撒く死神
仕事してるようなしてないような。初見の敵には「繊弱の瘴気」を被せて安全を確保し、強敵相手には「虚弱の瘴気」で封じ・状態異常耐性を下げるという役割があるのだが、逆に言うとそれぐらいしか決まった仕事がない。ひとたび弱体化を決めると途端に手持ち無沙汰になってしまう感がある。兵装を有効活用できておらず、思ったほど必要性を感じないのが原因か。前衛なので普通に攻撃してもそこそこの打点はあるのだが、フェンサーのような強力な攻撃スキルを持つわけでもなく、アタッカーというよりはサポーターのイメージが強い。
二つ名は状態異常付与に特化する「死を振り撒く死神」か、デバフで味方をサポートする「死を遠ざける死神」。正直、現状で状態異常はほとんど使っておらず、フェンサー軸というパーティ方針にも合わないので「死を振り撒く死神」が活躍する機会は少なそうなのだが、かといって「死を遠ざける死神」もほとんど魅力的なスキルがない。兵装や弱化が前提になっているスキルが多すぎる。
とはいえ何も選ばないのも勿体ないので、状態異常で味方をサポートしやすそうな「死を遠ざける死神」を選択。他のキャラが軒並みスキルツリーを見てワクワクしている中、明らかに一人だけ盛り上がらない感じなのだがいっそのこと転職したほうがいいのだろうか。
■ハウンド/セリアン族/飛鷹を伴う射手
アタッカーとしては特別魅力的なスキルがなくそこそこの性能だが、猟犬の存在が思った以上に心強い。「獣の癒し」による回復量は微々たるものだが、毎ターン発動なので長丁場になるほど侮れない回復量を叩きだす。さらに猟犬自身の特性としてHPの減った味方を回復してくれることがあり、目に見えてパーティメンバーの場もちが良くなっているのが実感できる。
その有能ぶりは第一階層であれほど忙しなく働いていたハーバリストが暇とTPを持て余すほどであり、第二階層自体の難易度の低さもあるとはいえ、かなり頼りになる存在であることが伺える。また、それ以外にも「ターゲットアロー」で敵の防御を下げたり「ハンターショット」で封じを仕掛けたりと、少なくともリーパーよりは仕事をしている。
犬が優秀なので犬笛のレベルを6まで上げステータスを強化。消費TPは45とさらに重くなり、鷹と一緒に呼び出せばそれだけで70消費。Lv.29時点の最大TPが105なのでほぼ7割を使用する。ターゲットアローや封じなど他にもハウンドの仕事があることを考えると、冒険時は食材などのTP回復手段が欲しい。
また、これだけのTPを費やして召喚していながら戦闘不能で失ってしまうのはかなりの痛手。再度呼び出すだけのTPはハウンドにはない。味方の戦闘不能はリザレクトハーブの消費8だけで立て直せるが、動物を呼ぶのはその何倍ものTPがかかるため、味方と同じかそれ以上に慎重なHPを管理が求められる。
二つ名は「飛鷹を伴う射手」と「犬狼を導く射手」。つまり鷹を選ぶか犬を選ぶかということ。どちらもいいスキルが割り振られており、単体ではかなり悩む。飛鷹は「飛来爪撃」によってまともな頭・腕・脚封じスキルが揃うほか、「高速巡回」による食材調達も可能になる。犬狼は「抑制攻撃ブースト」によって封じ成功率を上げられるのが大きな魅力。「TPブースト」もあるので不足しがちなハウンドのTPも補える。
封じ要員としては犬狼優位かとも思ったが、今回は「飛鷹を伴う射手」を選択。決め手となったのは4～16回攻撃の「ミリオンショット」。突属性なのでフェンサーのチェイン回数を一気に稼げる。さらに「仕留めの一矢」によって攻撃回数を1回多く稼ぐことができ、とにかくフェンサーとの相性がいい。
今回はフェンサーのチェインスキルを軸に進めると決めたため、飛鷹を選択した。ただ1つ心配なのがこの「ミリオンショット」、発動が「次ターンの攻撃開始時」となっているのだがチェインは正常に反応してくれるのだろうか？しなかったら笑うしかない。
■ハーバリスト/ブラニー族/慈悲深き薬草師
第二階層の敵が弱いのと鷹が優秀なせいで急に暇になった。それでも鷹だけでは回復が追いつかない場面もあり、世界樹はボスが本当に強いので必ず出番はある。役割としては相変わらずハーブを振りまくだけなので、ボスなどの強敵相手になるほど活き活きとする。攻撃役としては全くアテにならない。
二つ名はさらに回復力を高める「慈悲深き薬草師」か状態異常付与に特化する「天真なる毒殺者」。現状、スモークスキルは全く使っていない。ザコ相手にそこまでする必要がなく、ボス相手には回復用にTPを温存しておきたいためである。
今後もその方針は変わらないどころか、ボスの強化によってますます加速していくと思われる。ゴーレムやヒポグリフといった強敵を相手にして回復役の重要性というものを嫌というほど思い知らされたため、今回は「慈悲深き薬草師」を選択。敵の攻撃に対して反応する「チェイスハーブ」やターン終了時に再度回復する「残り香」、最大HPを超えて回復する「ハーブブースト」などパーティの安定感を増してくれそうなスキルが豊富に揃っている。
■ウォーロック/ルナリア族/六属を操る導師
フェンサーと並んで安定した火力を出してくれる魔法アタッカー。使い勝手の良い下級術式によって、少ない消費で範囲攻撃が可能なのはやはり強い。とはいえ通常攻撃でダメージが出せないので毎ターンスキルに頼らざるを得ず、パーティ内で抜群にTPが高いというわけでもないので基本的には最初にガス欠する。
高速詠唱→圧縮術式のコンボはターン消費なしで範囲単体化＆威力増加というボス向きの性能だが、消費が激しく長期戦になるボス戦では連発しづらい。ボス相手に気軽に劫火・凍牙・天雷を選択できたルンマスが恋しい。新2アルケミの壁はとっくに超えているが、大正義ルンマスの壁は高く険しい。
二つ名は六属性（炎・氷・雷・斬・突・壊）のスキルを覚える「六属を操る導師」か、三属性に特化する「炎と氷と雷の支配者」。「炎と氷と雷の支配者」は従来でいうところの上級魔法を習得できる。
正直、これだけだと中級魔法が使えない劣化ルンマスだが、面白そうなのが「コストカット」と「詠唱：減縮術式」。コストカットは確率でTPの消費をゼロにするTPカット。減縮術式は一定のTP消費を確実に減らす。Lv.10で25ものTP節約が可能であり、しかも詠唱なので高速詠唱さえあればターンを消費することもない。
上級魔法の消費が24なので高速詠唱→減縮術式を使えば詠唱ぶんの消費だけで全体攻撃が使えてしまう。しかも一定確率でコストカット。ただ、減縮術式使用時は攻撃力が下がるのでその下降幅がどの程度か、ボス戦で使っても差し支えない程度なのかは気になるところではある。
普段なら「炎と氷と雷の支配者」を選んでいたと思う。ストーリー中の燃費削減はおいしすぎる。しかし今回は涙を呑んで（？）「六属を操る導師」を選択。その理由はただ1つ、術式が複数回攻撃になる「詠唱：多段術式」のためである。
属性を選んで複数回攻撃できるということでフェンサーのチェインスキルとの相性が抜群に良く、今回のパーティテーマに沿っていることからこちらを採用した。その他諸々のスキルは割とどうでもいい。こちらももしチェインスキルに反応しなかったら笑うしかない。
これまでは好きな職業を適当に突っ込んだだけでパーティ全体のテーマや統一性などは一切考えておらず、結果ボス戦で火力不足を感じることが多かったが、ここで明確な戦略とシナジーを確立する。これで今後の育成方針は固まった。あとはこれがボス戦でも上手く機能してくれることを祈るのみ。
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