■ 平民ラグズ
暁の団と同等かそれ以上に不遇な存在が「平民ラグズ」である。平民ラグズとはスキル「王者」を持つ「王族ラグズ」(カイネギス、ティバーン、ニケ、ネサラ)以外の全てのラグズユニットのことを指す。
まず、ラグズは存在そのものが総じて使いづらいユニットである。戦うには「化身ゲージ」を溜めて化身する必要があるのだが、化身していない間は攻撃できないばかりか各能力が半減しており非常に脆い。これは戦闘用のユニットとしては致命的である。化身をより長く維持したいなら化身の石やオリウイ草といったアイテムを使う必要があるが、使い勝手の問題からこれも根本的な解決とは言い難い。
ところがラグズ王族はスキル「王者」により常時化身を維持することが可能であり、平民ラグズが背負う非化身時のハンデが一切ない。
そればかりか王族ラグズは、平民ラグズに比べ初期能力も能力上限も、武器レベルもスキルキャパシティも高い。早い話が完全上位互換なのである。平民ラグズが勝っているのは登場マップ数ぐらいのものだが、第四部では次々と王族ラグズが参入するため、戦力的に見劣りする平民ラグズは2軍落ちしやすい。
なお、王族であっても現王でないスクリミルやクルトナーガには「王者」のスキルはない。立場は王族でも王者のスキルがないため「平民ラグズ」と呼ばれることがある。クルトナーガは作中で王位を継承し「王者」を手に入れるが、スクリミルは王であるカイネギスがまだまだ現役なので最後まで「王者」を習得することなく終わる。また、イナとクルトナーガはストーリーの都合上、最終章で強制出撃となる。
念のためフォローしておくと、ライとスクリミルは暁の女神の中でも5本の指に入る優秀な平民ラグズである。その彼らの能力をもってしても、王族ラグズには歯が立たない。
■ その他
不安定な成長のキャラほど化けたときは大きい。安藤の体格もあって妙なマッチ感
平民ラグズでも「カイネギスの影」と呼ばれるジフカだけは別格。上限はカイネギスと完全に同等、初期能力もほぼ互角で他の王族ラグズを圧倒しかねない戦闘力を有している。
第一部のアイテムはイレース宅急便で。
ミカヤの最上級職「巫女」は、聖者と使用武器が同じなうえに能力がほぼ上位互換。聖者は、ミカヤが最終章の出撃固定メンバーなこともあり出撃枠を奪われやすい。
クリミア騎士団長ジョフレは、誰が使っても有用な超優秀スキル「エリート」を持つ。しかし三部9章から最終章直前まで出撃可能期間がごっそり抜けるため、スキルを剥がされてしまうユニットの筆頭。
ユニットのHPはせいぜい60前後。漆黒の攻撃力は38。エタルドの威力は18。耐えられるわけがない
一部9章はミカヤと漆黒の騎士のみが出撃可能なマップ。索敵マップであり暗闇から敵が襲い掛かるうえ、他のユニットが漆黒しかいないのでミカヤの安全を確保するのが難しい。脆いミカヤに常に危険がつきまとうため「そうだ!強い漆黒の騎士で救出すれば安全じゃん!」と考えたプレイヤーは多いはず。いざ救出しようとするとこのセリフである。
三部10章は、前の章で自軍として使ったクリミア軍が中立軍(友軍ではない)として登場する。クリミア軍には一切の指示が出せないため操作はCPU任せ。しかしCPUは勇者の槍やメティオといった貴重な武器でも、その場で有効とみれば惜しげもなく使ってしまうため、温存したいアイテムは予め輸送隊に送っておかないと悲惨なことになる。
蒼炎-暁を通していまだスマブラに参戦したのはアイクのみ。いつかミカヤやサザが参戦できる日は来るのか。
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