出会うかもしれない危険に備えながら歩く学校の廊下はもう廊下じゃない、そうだここは死者の国だ。 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

沙子、よろしく少し陽に当たるだけで頭痛やら体調が著しく悪化するのはどうにかなりませぬなりか?(薬の副作用を疑って耳鼻いんこう科の医者に聞いたら、減らした結果今現在飲んでいるクスリは実質ビタミンですからありえませんと一顧だにされなかった…プラセボ効果に自身で引っ掛かったよorz)



よく使われる細工に「ブラケティング(ずらし)」がある。ステーキのような高価な品は、二種類のサイズが用意される。客には、小さな方がどれくらい小さいのかは知らされないが、問題はない。客は、小さいサイズの方がお得な値段なのだろうと推測する。何せ、値段が低いのだから。実際には、店は最初から「スモールサイズ」の方を売ろうとしていて、「低価格」はもともとつけようとしていた金額なのだ。「メニューの中でこの手を三品に使えば、十分帳尻が合います」とコンサルタントのテッパー・カルマーは言う。「セット販売」は、数点をお得な価格に見える値段で売る方法だ。


(中略)

カルマーは、「三つ目の品を少し値引きするだけで、全体の総利益が上がります」と言う。


(中略)

セット販売の効果は、リピート客がおなじみのコンボメニューの価格に慣れるに連れて薄れていく。そのため、チェーン店のメニューは、万華鏡のようにつねに変化している。新しい料理が加わり、もとの料理は別のものに変わるか姿を消す。コンボメニューがスーパーサイズになることもある。くるくるポテトフライはいかがですかと言われるが、この前とまったく同じものを買うことはできない。むろん、価格を比べることもできない


(中略)


客を操るメニュー設定には、しばしば、印刷技術も関わってくる。



                       ウィリアム・パウンドストーン「プライスレス」


2009-08-02 は、結局ゼロアカ本はどうなったの?という「批評のリアルはあるかもしれませんが、批評の未来はないですね!」@栗原裕一郎氏と、あとは盟友木村剛逮捕についてノーコメ竹中平蔵のパソナへの天下りに尽きます。


高まるゼロ金利解除議論、ITバブル懸念で政治圧力も=日銀会合2000年1─6月議事録
>今回、公表された議事録のなかで特に注目されるのが6月12日の会合だ。当時は、同25日の衆院選を控えており、12日の党首討論会で森喜朗首相がゼロ金利解除を巡って「しばらくこのまま続けるべきだ」と発言。経団連の今井敬会長も同日の会見で、ゼロ金利政策で、「消費者物価は下がっており、実質金利はゼロではない。デフレ懸念が払しょくされてはいないのではないか」と述べ、政財界からゼロ金利解除に傾斜する日銀への圧力が高まる一方だった


それでもゼロ金利を解除し、その際に精算主義の観点(まさに池田信夫的発想w)からその速水総裁の決断を当時賛同の論陣を張ったのが竹中でした。未だ無反省なまま、高橋洋一教授は盟友らしいですが、その前科についてはどう考えているのでしょうね?


>会合では、山口副総裁が、「ダムの水位が非常に最近高くなってきた一方で下流への放水量が目立って増えるところにはまだ至っていないという状況である」とし、不透明感を指摘しつつも、自律的回復軌道への復帰が近いことを示唆。一方、中原審議委員は「9─11月位にグロースリセッションにはいるかもしれないと思っている」と発言。これに対して三木審議委員が、「どういう観点からそう言われるのか」、「いかにもすぐリセッションになるような感じであったので根拠を確認した」と追及。中原審議委員は、「そんなに世の中先が見えたらみな苦労しない」と突っぱねている。


何と言うか、今となってはどちらが正しかったかは明らかなだけにああ、無情です。ただ、こういう議事録がこのタイミングで記事になっていること自体、あるいは以前紹介した白川氏著作を読むと当分利上げはないなとは思います。


金融政策決定会合メンバー:
 速水優総裁:日銀入行、理事などを経て、日商岩井取締役会長。経済同友会代表幹事を務めた後、総裁
 藤原作弥副総裁:時事通信社記者、解説委員長を経て副総裁
 山口泰副総裁:日銀入行、調査統計局長、企画局長、理事を経て副総裁
 武富将審議委員:日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)常務経て審議委員
 三木利夫審議委員:八幡製鉄(現新日本製鉄)入社、副社長、日鉄商事会長を経て審議委員
 中原伸之審議委員:東亜燃料工業(現東燃ゼネラル石油)入社、社長、名誉会長を経て審議委員
 篠塚英子審議委員:日本経済研究センター入社、お茶の水女子大教授を経て審議委員
 植田和男審議委員:マサチューセッツ工科大経済学部大学院博士号取得、東大教授を経て審議委員
 田谷禎三審議委員:国際通貨基金エコノミスト、大和証券入社、大和総研ヨーロッパ社長、大和総研常務理事を経て審議委員
[東京 30日 ロイター]


日銀審議委員に、日銀プロパーは別として純然たる経済学者が少ないのは良い事なのか、悪いことなのか?


大手銀行5グループが増益 景気回復で4~6月期決算
>三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手銀行6グループの2010年4~6月期連結決算が30日、出そろった。景気回復を背景に、純利益は三井住友フィナンシャルグループが前年同期比約2・9倍の2118億円となったほか、みずほフィナンシャルグループが黒字転換するなど、5グループが大幅な増益を確保した。
融資先企業の業績が改善し、不良債権処理の負担が軽減されたことが増益の主な理由。日本経済の回復を反映した決算となったが、本業の融資から得られる利益は横ばいか減少しており、現状は本格的な底上げには至っていない。(2010/07/30 共同通信)


役員に高額報酬払う前に税金払え!というのが庶民感情とするならば、せめて無茶苦茶な増資で株主価値毀損するな!一点、擁護できるのは新生銀行やあおぞら銀行のように外資に任せた結果、あるいは既存の銀行を威勢よく批判することでぶちあげた日本振興銀行や新銀行東京のように国費投入がチラつく惨状よりはましかもしれませんが。


野村の「日本株戦略ファンド」1000億円割れ、巨大投信失われた10年
>22日のファンドの純資産総額は前日比8億円減の997億円。2000年5月に付けた過去最高額1兆1670億円の10分の1以下になった。基準価額は4398円で、2000年2月からの設定来騰落率はマイナス56%。TOPIXは2000年の高値から22日に付けた10年安値まで53%下げており、ファンドの基準価格下落は日本株相場の低迷の歴史でもある。


ああ、忘れた頃にニュースwww以前メモした とおり、野村證券はこの惨状に一度も責任をとっていません(せめて信託手数料を返上しろよ)。野村の投資ファンドを買うなんて、正気の沙汰とは思えません。


>「日本株戦略ファンド」の資産規模は減少傾向を続けているが、足元の運用成績は健闘している。6月末までの過去1年間の基準価額騰落率はマイナス5.7%ながら、TOPIXのマイナス9.5%を上回る。(ブルームバーグ 7.23)


!?斬新な擁護ですねぇ、それとも嫌味?信託手数料で2%近く持って行くんですから結果的に投資家から見たら大差なくなるよwww


米銀行業界、手数料増加で業績改善を検討
>米銀行業界にとって、米政府による金融改革法案により今後売上高を継続的に増加させていくためには抜本的な経営体質の転換が必要になるのではないかとの懸念が高まっている。米紙によると、バンカメは来月にも全米顧客に対し取引報告書や銀行電話サービスの利用料・発行料に対し1月8.95ドル(770円)の手数料を課すプログラムを開始する可能性があるという。他にも同社は一部口座に対し最低残高の増額を行ったり、最低残高を下回った顧客には違約金を課したりすることを検討しているという。他行では通信機器を用いて無料で残高を確認できるサービスに対して有料化を検討しようとしている銀行もあるという


10年ほど昔、日本の銀行が不良債権処理にのたうち回っているときに、銀行の体質の問題として貸出だけでなく、欧米を見習って金融サービスで稼ぐようにというようなアナリストコメントを見たような記憶が…。


>JPモルガン・チェースCEOのダイモン氏は15日、「レストラン経営者ならソーダに課金できなくなれば、ハンバーガーの値段をさらに高めるしかないだろう」と述べ、外部環境の変化を受けた銀行業界の変革の正当性を説明している。(IBTimes 2010年07月17日)


そんな小細工を消費者に気づかせないような技術が、冒頭で紹介した”行動経済学”となりますか。


「重税国家ランキング世界2位」中国を揺らす「税金論争」
>「今年上半期(1~6月)の税収は、前年同期比27.6%アップの4兆3349億元に達した。この勢いが続けば、2010年をトータルすると、税収は8兆元を超える見込みである。昨年の税収が6兆3000億元だったので、仮に今年の税収が8兆元とすると、前年比で27%アップとなる。これにより中国は、アメリカに次ぐ世界第2位の税収大国となる」
1元は約13.1円なので、8兆元と言えば、約105兆円に上る。日本の今年度予算では税収は37.4兆円なので、実に日本の2.8倍の税収が見込めるということだ。


高い税の国からは企業が逃げていくんじゃないのかね?(棒読み) それとも税の体系を不透明にして、徴税権力が曖昧だったらそれでいいの?


>昨年夏、「雪上加霜」(傷に泥を塗る)の"暴挙"に出た。折からの世界的金融危機で、税収が危うくなるとして、全国の税務署に対して、「所轄地域の企業及び個人の税務調査を徹底し、計1000億元(約1兆1000億円)の追加徴税を行え!」と指令を出したのである。「1000億元」の根拠は、2008年の追徴課税が513億元だったので、ちゃんと調べればその倍は取れるだろうというだけのことだ。いつもながら中国では、この手の「首長一句話」(鶴の一声)が発せられた場合、各地域の現場責任者は、実行できなければ左遷、減俸、ひょっとすると解雇が待ち受けている。そのため、全国の税務署は、秦の始皇帝の時代を髣髴させる苛酷な取り立てに出たのである。


中国の”用語”は何と言うか重みがあって良いですね。どこかで使いたいなというわけでメモメモ。


>米中の税制度を比較研究している中国人学者が、このほど"告発"したことだが、税金を徴収するためのコスト(主に税務署職員の人件費)が、アメリカは税収の0.6%に過ぎないが、中国は、最大8%にも達するという。つまり、昨年の税収のうち、日本円にして5兆5000億円もの大金が、税務署職員のポケットに消えているのである。まさに"官僚大国"の正体見たりである。(現代ビジネス 2010年07月26日 近藤 大介)


近世ならぬ当世で徴税請負人 かよと。不良債権のバルクセールとか、債権回収会社みたいなものは似た様なものかもしれませんが。


日立急回復、860億円黒字(2010年4~6月期連結)--家電も黒字確保
>日立が30日に発表した4~6月期連結決算は最終損益が860億円の黒字(前年同期は826億円の赤字)と、期初の計画よりも約500億円上ぶれた。09年3月期に製造業最大の最終赤字を計上し創業以来の苦境に陥ってから1年余り。業績回復は鮮明になっている。
売上高は14%増の2兆1525億円。期初計画より800億円強上回った。自動車事業が4割近い増収になったのを筆頭に、全11事業のうち9事業で前年同期の売り上げ水準を上回った。地域別にはアジアでの伸びが41%増と突出した。本業のもうけを示す営業利益は全事業部門で計画を超え、連結営業利益は884億円と、前年同期に比べ1390億円損益が改善した。


日立再生は日本再生そのものと同視したくなる(全事業部門で伸長というのがこれまた泣かせる)。ただ、これだけ赤字が続いてくると黒字化されてもおいそれとは信じられないけれど。


日立の急改善の背景にあるのが世界的な景気回復基調。「在庫調整を終えた顧客の生産回復のピッチは想像以上だった」(三好副社長)。デジタル家電や自動車需要の拡大の恩恵のほか、家電から原子力まで幅広い事業を手掛ける日立はまんべんなく景気回復の恩恵を受けた格好だ。不採算だった家電部門も黒字を確保。リーマン・ショック後に取り組んだリストラ効果で目立った赤字事業もなくなったことも業績回復に大きく寄与した。(日経新聞 7.30)


NEC以外は総て黒字化と結局は外頼みと言いつつも、ポイント制度の費用対効果はこれから経済学者が綿密にしてくれると思いますが内需の掘り起こした分も寄与したものと。そして皮相的に眺めていたデジタル化についても、ちょうどリーマンショックがあったことでテレビ買い換え需要を創りだしたという意味がありましたネと。



41 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:44:03 ID:ZhLKEm6o
にわかには信じられんがリーマンショックで競争相手がだいぶ淘汰されて
過当競争が緩和されたのが大きいのかもしれんな
半導体も似たような話聞くし


60 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 00:58:14 ID:lGgSl+qP
縁の下の力持ちって訳じゃないけど
パナのレコで使ってるHDDは日立製だったはずかと
とは言え日立が電車も作ってるって知ったときは衝撃的だったけど(小学生の頃だったから尚更)


それ以上に驚いたのは川重がバイクも作ってるって知ったときなんだけどね


63 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/07/31(土) 01:06:42 ID:SBqr1z8c
>>60
例えば160GのiPod ClassicのHDDだって東芝製だからな。

売れてる外国製品を部品素材で支えている日本のメーカはたくさんある。サムスンの半導体が売れたら、半導体製造装置をサムスンに提供している日本のメーカにも波及効果があるわけだし。


109 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/07/31(土) 12:33:55 ID:BRtCDA65
HDDのシェアは微妙な位置づけなんだな。(不動の3位)

推定シェア(2009年)
 Seagate Technologyが31.2%
 Western Digitalが29.3%
★日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)が16.7%
 Samsung Electronicsが9.2%
 東芝が8.9%
 富士通が4.7%

東芝と富士通のHDD事業を吸収して、他のいらん事業を東芝に売却すれば良いのに。
(日立と東芝が根っから仲悪いのは知ってるけど・・・)

世界戦で戦うときに、無駄に国内で争ってもしょうがないでしょ。


159 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 13:11:31 ID:3FPS48DJ
日立子会社、日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)の先例

同社は、2003年に日立製作所が米IBMのHDD(ハードディスク駆動装置)部門を買収し、事業統合する形で発足した。IBMのHDD事業は世界中に事業網を持ち、日立の同事業の4倍の規模があったことから、当時は「小が大をのみ込む買収劇」と注目された。


しかし、その後、米シーゲイト・テクノロジーや米ウエスタン・デジタルなど競合会社に価格競争や新製品投入のスピードで後塵を拝し、毎年赤字を垂れ流し続けた。一時は「壮大な失敗」とまで酷評され、日立が真剣に売却を検討したほど、不振を極めた。


「合併当初から、社員の融合がうまくいっていなかった」。2005年にCEOに就任した中西会長は振り返る。当時は、日立とIBMの出身者が同じ部署のトップに2人並び立つ人事体制を敷いていた。これが、組織の意思決定を遅らせる元凶の1つとなっていた。旧IBMの幹部は互いに、自身の立場を守ろうとする意識が強く、ミスや問題が発生しても明かさない。旧日立の幹部は「我々は買った側」という意識が抜け切れなかった。しかし、グローバルに製品が出回るHDD業界は月単位で価格が激しく変動するため、効率的な大量生産でコストを徹底的に引き下げる力と、他社に先駆けて最先端製品を投入する力が備わっていないと生き残れない。崖っぷちに立たされた中西会長はまず、大胆な人事政策を断行することで、事態を打開しようとした。


中西会長が挙げたリーダーに必要な資質は2つ。「センス・オブ・アージェンシー(危機感知能力)」と、ライバルの動きを制して、徹底的に戦う「ストリートファイター」だ。常に競合の動向とリスクにアンテナを張り、迅速に対応できる人材を、出身母体を無視して登用する人事を断行した。要件に合わない人材は古巣に“強制送還”した。その効果を問う試金石となったのが、2005年に始まった、「垂直磁気記録」と呼ぶ新型の大容量HDD開発プロジェクト。日立本体を含め、世界中から技術者を動員した初の横断的な開発プロジェクトだった。


もともと、能力の高い技術者を集めただけあって、出身母体や地域、組織で分断されていた総合力はすぐに発揮され、2006年に業界でいち早く垂直磁気記録型の製品を発売する成果を挙げた。プロジェクトを指揮した日本IBM出身の寺島弘執行役員は、「出自を気にするあまり、互いに遠慮していた風土が排除されたことで、指揮命令系統が明確になり、スピード感が一気に増した」と振り返る。


2年前からはヘッドハンティングによる外部人材の獲得も積極的に進め、いずれも要職に就けた。旧日立、旧IBM、外部の人材が入り乱れ、今では工場や事業部門の幹部ポストから旧体制の色は消えた。寺島執行役員は「外部から入ってきた人材の中には、競合会社を2~3社渡り歩いてきた人もいる。自分たちの常識がいかにずれているか思い知らされることが今でも多い」と言う。人材を刷新すれば、拠点の機能移管も進めやすくなる。2007年冬から2008年春にかけて、世界規模で開発・製造拠点の統廃合を進め、筋肉質な体制を構築。2008年7~9月期まで、4四半期連続で営業黒字を達成するまでになった。HGSTの失敗と再生の過程は、M&Aをテコにグローバル化を推し進めようとしている日本企業の良き先例でもある。野村・リーマンもそうだが、買った側の人間が安穏としていられる時代はとっくに過ぎた。日本人社員も国際競争に真っ向から挑戦する人材へ脱皮できなければ、グローバルの舞台からはじき出される。


なんというプロジェクトX


<アニメ感想>
火曜
世紀末オカルト学院 第4話

巨大うんこの意味が全く分からないwwwそしてヒーローと思わせておいてヒロインほっぽり出して逃げるだけ(しかも悪のヒロインがマジ惚れとか)という意味がわからない。あのへっちゃらクラブの方がきちんとバトるしているとか、それぞれのキャラの役割分担がわからない…と分からないことだらけ(でもそれが魅力的)


ぬらりひょんの孫 第4話

主人公のチート設定が微妙にイラッとくる。ただ百鬼夜行を召喚できるというのは少しカッコよかった。


水曜
オオカミさんと七人の仲間たち 第4話
早送り視聴。


学園黙示録 第4話

???第4話目にして総集編というのは何か製作陣に問題ありや?



マーク・トウェインのいたずら者の主人公、トム・ソーヤーは家の塀に石灰水を塗って白くするという退屈な雑用を言いつけられた。トムは誰かに仕事を押し付けたかった。そのために、仕事を大いに楽しんでいるふりをして、楽しいことを分けて欲しいと友達に思わせた。友達はトムに、仕事を手伝わせて欲しい、せめて何回か塗るだけでもと頼み込んだ。トムは断り、その上でやっと頼みを聞き入れた──ただし、塀の白塗りという特権を得る代価を支払うという条件で。マーク・トウェインの辛辣な主張は、人生には絶対的なものはなく、そういうものがあるという人は、トムと同じくらい大変なペテン師なのだというところにある


                     ウィリアム・パウンドストーン「プライスレス」



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▲まともな書評ということならば、「shorebird 進化心理学中心の書評など」さまの書評 を参照ください。