世界の都市を巡っていると、古都には古都独自の佇まいがあります。そこに棲んでいる人々は、その街にプライドをもっていますね。そこには、知性の高い人々が活躍した文化の発信地であったことが、街の空気の中に染み付いています。
黒川紀章
「黒川紀章」遺作を謳う鎌倉「億ション」の人気(週刊新潮 09.2.12)
>日本を代表する建築家であり、女優・若尾文子の夫、さらに共生新党党首でもあった黒川紀章氏が急逝したのは一昨年10月のこと。氏の国内最後の作品が完成した。それも”億ション”。「全31戸のうち、すでに残りは10戸。やはり黒川先生が設計されたことも大きいのでしょう」(東京建物)処は古都鎌倉。駅から徒歩4分のお屋敷町にできたブリリア鎌倉御成町
である。黒川設計のマンションといえば、72年に銀座に完成した、SFを思わせるカプセル型集合マンション「中銀カプセルタワービル」が有名だが、さすがに古都の作品ともなると趣が違う。「後期の黒川さんの美学が出ています。未来志向は中銀のころまでで、それ以降は日本的美に傾倒しました。外観の色合いは黒川さんの好んだ利休鼠のようです」とは東大大学院建築学専攻の鈴木博之教授である。
黒川党首の国内最後の作品ですか、鎌倉にいった折には是非とも拝みたいものです。しかし、なんかこうしてニュースをメモするだけでも誇らしくそして嬉しいのはどうしたものでしょうねヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
(中略)
>「好みの好き嫌いがはっきりされている方が多いので粗相のないように…。内々にですが販売は一昨年5月から、ダイナースカード年間利用額が500万円以上の方、外国車に乗られている方へ、ダイレクトメールをお送りしました」(モデルルーム窓口)金融不況でも、契約解消に至ったのはわずか1件。
先日、美術専門書店で書籍をぱらぱらと摘み読みしていたところ、黒川党首晩期の作品、都市設計(カザフスタン、鄭州市)についての基本思想として中心部は「空」にし環状に必要なインフラを整備していくとありました。そうすることで人口増大しても、同様に環状の輪を随時拡大していき対応していくと。稀有壮大な発想と、ポストモダンな思想の組み合わせに(・∀・)ニヤニヤとしてしまいました。
2008-02-20
は迫りくる温暖化の恐怖シリーズ。空気の資産計上、CO2債務を返済するのに423年もかかるバイオ燃料作りとか、小池百合子元環境相発案の東京タワーのグリーンライトアップ大作戦!笑い死にさせるのがきっと温暖化対策なんですね、わかります。
地銀の危機と道州制/上野泰也(みずほ証券チーフマーケットエコノミスト)
>地方経済の実情を目にしたりする機会の多い筆者は、「道州制」という言葉を耳にすると、「人口減少・少子高齢化で経済的に苦しくなるなかでの一種のリストラ策」「地方中核都市への需要集中・周辺地域の地盤沈下といった実情に行政組織を合わせようとする動き」といった負のイメージを、まず抱いてしまうのである。
う~ん、単純に生物学的に群れの大きさをある程度維持しないと絶滅するよといった感じでしょうか(トキに代表ですが個体数が一定数を割り込むと、そこからいくら保護しても後の祭りになってしまうみたいな)。
>地銀64行の2008年11月末現在のバランスシートで主要勘定を見ると、負債の最大科目である預金は約196兆円。これに対し、主な資産は、貸出金が約151兆円、有価証券が約57兆円となっている。地方経済の沈滞を背景に企業などの資金需要が乏しいことから、現在は、預金よりも貸出金のボリュームが小さく、余資は国債を中心とする有価証券で運用する傾向が強い。
で、ここから将来は老人ばかりなので貯金は引き出され、地元には投資機会がなくと暗い予測が続きます。
>金融行政の側に、「将来予想される事態に受け身で対応するよりも、危機発生の事前予防的な意味合いで地方金融機関再編をある程度積極的に進めておきたい」「『道州制』の下で地方行政・立法の統合を推し進めるのと連動して金融機関についても統合を促しておきたい」といった意向があってもおかしくない。
だからこそ、早めに戦線を縮小して密度を上げる本来の意味でのリストラクチャリング=道州制ではないかと考えるのです。
>地方経済の実情から目をそらしたまま、地方分権拡大といった政治行政の観点からでのみ「道州制」の議論が行なわれるとすれば、それはけっして望ましい姿ではない。同様に、地方経済の実情を十分に認識しており、本当の問題意識はそこにあるものの、あえて経済に焦点を合わせず、地方分権推進論をいわば隠れ蓑にして「道州制」の議論を進めようとするのならば、それはフェアな政策論議とは言い難い。(2009年2月16日 VOICE)
上野泰也氏については先に別件でメモ して賞賛させていただいたばかりですが、今回も大筋同意です。「この国のかたち」みたいな精神的抽象論ではなくて、具体的な都市設計が今緊喫の課題として求められています。
憧れのセレブホテルが「死屍累々」遂に70%を超える割引宿泊料金まで登場。客足の途絶えた超高級ホテルの運命は?
FACTAは新興経済雑誌であるにかかわらず、創刊当時からたびたびメモさせていただいているように本当にクオリティが高うございます。新聞を定期購読している人はそれをやめてこういった経済雑誌を定期購読(東洋経済でもダイヤモンドでもいいけれど)したほうがよほど役に立つと思います。
>順位は「Revenue Per Available Room(略称Rev PAR)」ではじき出している。Rev PARは客室単価(円)に客室稼働率(%)を乗じたもので1室当たりの収益力を表す。トップはリッツカールトン東京(六本木)でRev PARは4万1千円。前年同月より6300円(13%)下落したものの、2位のグランドハイアット東京(同)を8900円も引き離し、唯一4万円台を維持している。表には掲載していないが、リッツカールトンの客室単価は5万3400円で、パークハイアット東京(新宿)の5万6100円、マンダリン・オリエンタル東京(日本橋)の5万5300円を下回っている。それでも稼働率が76・7%と、下落幅を4・5ポイントに抑えたことで断トツの首位に立った。
φ(..)メモメモ リッツが独走と。以前、東×北田の半径3m本で六本木も郊外化していくとか書いているのを嘲笑した際 に例にあげたホテルですねw
>つい1年ほど前まで、業界では「東京には圧倒的に世界ブランドの高級ホテルが少ない」といわれ、今年3月にオープンするシャングリ・ラホテル東京(丸の内)を含め、開業ラッシュはまだまだ続くと喧伝されていた。だが、状況は一転。市場は急速に縮小し、08年1~11月累計でトップクラスの外資系ホテルの多くが宿泊部門の収入を前年同期より20~30%も落としている。(FACTA 2009年2月号)
こういう一般のマスコミでは後ろ暗さもあって報道しにくいことをきちんと追求してくれるところもまた頼もしい。
ホテル業界にも“トヨタショック”稼働率は最低レベル 御三家も苦戦…
>ホテル御三家の一つ、帝国ホテル(東京・日比谷)の1月の客室稼働率は59.6%で、1986年以来の低水準を記録。同じく御三家のホテルオークラ東京(虎ノ門)は45%、ホテルニューオータニ(紀尾井町)も37%と、軒並み最低水準となった。
夜間、灯りがともっていないと傍目にも不景気だからと空室でも灯りをつけるみたいな逸話がまた流れてきたりするのでしょうかw とりあえず帝国ホテルは三井不動産の傘下に入っておいて大正解でしたね。
>宴会部門も大苦戦だ。ホテルの収入は宿泊、レストラン、宴会が三本柱。中でも宴会は収益率が高く、長年大きな収入源となってきた。かつてはホテルの全売り上げの半分近くを占めた時期もあるが、現在は3割程度に低迷。帝国ホテルでさえ、バブル後のある年の年間売上比率は宿泊20%、レストラン17%、宴会31%程度だという。
大衆居酒屋ですら経費削減の大波を浴びているのですから言わずもがなですね。
>そんななか、ホテルの営業担当者たちを震撼させたのが、過去最大級の赤字を記録したトヨタ自動車が都心の指定ホテルの大宴会場で行っていた記者会見や決算発表をとりやめたこと。先月20日の社長交代会見は本社ロビーにパイプ椅子を置いて行い、今月6日の決算発表も本社大会議室で開催した。(ZAKZAK 2009/02/14)
ここでもトヨタショック を拝むことになろうとは(苦笑)。
京都観光、近畿で集客作戦――円高・不況…「年5000万人」ピンチ
>京都市によると、07年の観光客は4944万人と7年連続で過去最多を更新した。けん引役は中高年を中心とする旺盛な国内の観光需要。宿泊外国人客数も前年比15.5%増の92万7000人と4年連続で増えた。観光消費総額は1.9%増の約6491億円に達した。ところが、昨年半ばから客足に陰りが出てきた。日銀京都支店の調査で、市内14ホテルの客室稼働率が昨年5―10月のうち、5カ月で前年水準を下回ったのだ。稼働率は依然平均80%を超えるが、グランドプリンスホテル京都(京都市)は「ウォン安で韓国からの客が壊滅的。正月の宿泊も前年割れだった」という。
何というかその他観光都市からすると殺意が芽生える贅沢な水準での悩みですにゃりねー。海外旅行が減った分、近場での旅行ということで国内旅行はチャンスなんじゃないかと。
>国際観光振興機構のまとめでは、日本を訪れる外国人客は昨年8月から前年比で減少に転じ、11月は55万3900人(推計)と前年比19.3%の大幅減だった。「京都は他地域に比べ外国人客の落ち込みは小さめと聞くが、楽観はできない」と市観光振興課の柿沼宏明国際事業担当課長は危機感を募らせる。
ここでもそこでもかしこでも外需、外需(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
>近畿圏からの観光客の多くは日帰り。日帰りは1人当たりの平均消費額が6899円と宿泊客の4分の1程度だが、国内客全体の6割以上を占めるだけに観光産業を下支えする効果は高い。近隣府県からの需要をさらに喚起し、宿泊へと転換できるか。今後の京都観光の課題となる。(日経新聞 2009/01/19配信)
これから高齢者が増えるにつれてバス旅行が再評価されるのかなぁ。
62 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/01/23(金) 17:12:18 ID:HAHIRqUl
人口
京都府:264万人
大阪市:265万人
2006年度製造品出荷額
京都府:53193021万円
大阪市:40130098万円
2007年度卸売業商品販売額
京都府: .739617000万円
大阪市:4730050600万円
2007年度小売業商品販売額
京都府:302249800万円
大阪市:454788300万円
流石に大阪は商都だね
106 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/02/04(水) 19:38:22 ID:cvso/+Ba
意外と落ち込み少ない。
京のホテル堅調 稼働率84.9% 08年 8月以降は減速傾向(京都新聞 2009年2月4日)
ジャスコ徳島店、2月1日閉店 新商業施設の時期は未定
>大手スーパーのジャスコ徳島店を核とした徳島リバーシティ(徳島市南末広町)が二月一日午後七時に閉店する。ジャスコを運営するイオングループ(千葉市)が新たな商業施設に建て替える計画だが、規模やオープン時期は未定。県外資本スーパーの県内草分けとなった大型店が徳島市内からまた姿を消すことになる。
郊外化(笑)→山入・限界集落化の流れは何度でもメモします。
>徳島市内では、〇五年十一月にダイエー徳島店、〇八年四月に徳島サティが閉店するなど、大型店競争の一時代を築いたスーパーが幕を下ろした。一方、松茂、藍住両町でイオンとゆめタウンの出店が計画されるなど、流通地図の塗り替えは進みそうだ。徳島経済研究所の大谷博上席主任研究員は「消費地の分散」を指摘する。「郊外を中心に開店したドラッグストアやホームセンター、衣料品店など大型専門店に客が流れている」と分析し「大型化か生鮮食品への特化か。人口が減少する中、中途半端な店舗は淘汰されるのではないか」とみる。(徳島新聞 2009/1/31)
というか、高齢者はどうするんでしょうね。霞でも食って生きる仙人さまにでもなるしかないんでしょうか('A;;;;::::
17 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/31(土) 22:09:22 ID:HXxzycGY0
田舎の車社会化はもう不可逆だな。
今後真っ先に超高齢化する地域社会ほど車社会で分散。公共交通は壊滅。
35 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/31(土) 22:33:04 ID:+9we54b80
この前徳島に出張に行ったら電車が1時間に1本で参った。
徳島の人も移動は基本車って言ってたな。
32 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/31(土) 22:31:51 ID:lvojYbOn0
これからは年寄りになっても車が運転できないと生きていけない。
37 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/31(土) 22:35:42 ID:HXxzycGY0
>>32
地方は確実にそうだね。車社会化して公共交通がそもそもない。店が郊外化して歩いていける距離に店がない。今後十年、少子高齢化のインパクトをもろに受ける田舎では孤独死が激増だろうね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
130 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/02/02(月) 00:55:36 ID:qJNZakSS0
大型ショッピングセンターの繁栄は地元商店の衰退となり、
大型ショッピングセンターの撤退は地域経済の破綻につながる。
大型ショッピングセンターが進出しなくてもジリ貧な地域がほとんどのような。
以下 アニメ感想
「ゲゲゲの鬼太郎」第95話
子安氏らしい役どころでしたね。ベアード閣下が復活したのは楽しみですな。47士として味方が強力になった分、敵はより凶悪にならないとバランスが取れません。
「ガンダム00セカンドシーズン」第19話
銃弾とともに次回へと。まあ、いつ裏切るのかというキャラが満をじして裏切ったので特に驚きはないかな。そして主人公がニューニュータイプに進化中と。
「まりあ+ほりっく」第7話
最後に主人公の口から語られた友人についての箴言とこのエントリーのタイトルの言葉をどちらにしようか迷いましたw
全体的にゆりゆりしていて主人公と妄想を一にして鼻血が出そうで困るというか、他人とまったく思えない。超感情移入それも眼差しのありようにおいてという特殊な視聴形式を強いられて不思議な気持ち。とりあえず次回へ続く引きは毎回次の話の冒頭で適当に解決するネタなので緊張感なし(おそらく最後はその期待を裏切るのだと思いますが)。
「スキップ・ビート!」第19話
主人公を巡る男同士の直接対決初め。
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