バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会第九回(最終回)~影との戦い~ | あざみの効用

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或いは共生新党残党が棲まう地

『この世に安全などというものはないし、完全な終わりというものもない。言葉を聞くには静寂がいる。星を見るには闇がいる。踊りというものはいつもがらんどうの穴の上で、底知れぬ恐ろしい割れ目の上で踊られるものさ。』

           ル=グウィン「ゲド戦記 最果ての島へ」

バーチャル社会の弊害から子どもを守る研究会第九回(最終回) の議事要旨を…これで最後と思うとなんだか色々と感慨深いものがあります、ABCゲームも実は自分結構楽しんでいたんではないかとか(苦笑)。

最後のABCゲームは、出席が前田委員(座長)、姉崎委員、江川委員、岡田委員、坂元委員、藤岡委員、藤川委員、義家委員、樋口委員、竹花委員、小林委員、池田委員(代理)で12名、当て嵌めはA~Jの10個となっております。内容についてはまた次に別途上げますので、初めに答えあわせとそして最後なので判断理由もあわせて。

A=樋口修資?(文部科学省スポーツ・青少年局長)もしくは池田佳隆(日本青年会議所会頭)

>「携帯電話がもたらす弊害への対策の現状と課題」というところの(1)保護者の一番最後に追加された部分で、「場合によっては犯罪となることを子どもに十分に教えていないこと」というところですが、この「場合によっては犯罪となる」というのは、どういったところを想定されているのかだけをちょっと確認をさせていただきたい。

…という冒頭の一言コメントだけなので一番自信のないところ。ただ、先にB~Jを埋めた後に消去法として残ったのがこのお二方でしかもAと初めに口火を切ったということ、そして指摘箇所が答申書の細部にあたる部分ということで、官僚として場慣れしているであろう樋口氏かと。

B=竹花豊(前警察庁生活安全局局長・元東京都副知事)

私どもがこの研究会を立ち上げる際に、一体結果はどうなるだろうということは全く予想もつかないことでありました。

>今日新しく指摘いただいた問題につきましても、今後、役所としては警察庁だけではどうにもならないことがございます

鉄板でございます。

C=藤川大祐(千葉大学教育学部助教授・教育方法学)

>具体的にどんなことを家庭で話し合ったらいいのかということを盛り込まないと説得力がないだろうということで、こういった具体的な項目を入れていただいた

【前田座長】
>内容的には、先生はもちろんご専門ですし、ほぼ今までの議論からいってもご異存ないと思いますので。

と教育方法に関する専門家ということでまず藤川氏で間違いないかと。

D=江川紹子(ジャーナリスト)

>こちら側があまり一方的に必要であるというふうに断定するよりもよろしいかと思います。

>自主規制を促すということ以外になかなか適切な方策が難しいもどかしさがあるんですが、具体的な施策というよりも認識度の問題で、子どもを性行為の対象とする内容を含むコミックの対応の在り方について、表現の自由との問題、「表現の自由の保障とのバランスを勘案しつつ、子どもの安全を確保するとの観点」で、子どもは安全を確保されればいいのかと。

表現の自由について執拗に強調しつつも、性漫画については懸念を示しているということで今までのやりとりを踏まえて江川氏であろうと判断。

E=坂元章 (お茶の水女子大学教授・CERO理事)

>これはCEROの資料そのものがこういう出し方をしているということで、そちらが大ざっぱな書き方になっているということでございます。

今さら、坂元先生について判断に迷うはずがないです!

F=岡田尊司(京都医療少年院精神科医・『脳内汚染』著者)

>E委員(=坂元委員)ともいろいろ議論がありましたけれども、

はいはい、議論というか綺麗に論破されていたと思うのですがねw

G=藤岡淳子(大阪大学大学院人間科学研究科教授・非行臨床心理学)

>例えば暴力傾向を誘発するゲームの特性、そうすると先ほどF委員(=岡田委員)が言ったのも範疇に入ってくると思います。

>できれば責任とか入った方が。大人の責任ですよ、これ。

判断材料は乏しいのですが、初期においてメディア悪影響論を肯定的に論じ、それらに手を打たないのは大人の問題であると主張されていましたし、他に当て嵌められる人もいませんでした。

H=小林寿一(科学警察研究所犯罪行動科学部少年研究室長)

>気になったのが、「等」という言葉がすごく多くて、こういう文章ではしようがないのかもしれないんですけれども、一番最初に、「コミック等について」については、コミックのほかにゲームやアニメなどを含むということがちゃんと書いてあるんですけれども、いきなり「子どもを性行為等の対象」と、だからどの辺までを我々は問題にしているのかというのを全然入れなくていいのかなというのをちょっと疑問に思ったんですけれども、いかがなんでしょうか。

>初めの①中、「インターネットさえあれば」というのはちょっと変で、「インターネットを通じて」でいいのではないですかね。インターネットというのは常に仮定法ではなくてあるものなので「インターネットを通じて」か、もしくは「パソコンや携帯電話さえあれば」とこういうふうにするか、どっちかだと思います。

このような論理的な部分での指摘をされる方は坂元先生を除けば、小林氏しかいません…って書いていて悲しくなる理由付けですね。

I=義家弘介(教育再生会議担当室室長・横浜市教育委員・自称「ストイック」・通称「ヤンキー先生」)

>例えばホテルでビデオを見るときにちょっと出てきますよね、

【前田座長】
>現にそういう話をI委員、伝聞かもしれないんですが、具体的にやっているというような話を聞かれているということなんですね。

このホテルでビデオのお話は聞き飽きました!

J=姉崎昭義(日本PTA全国協議会環境対策委員会副委員長)

>保護者の1人としてこの研究会に参加をさせていただいて本当にありがとうございました。

>私どもの方のPTAとしては、

P・T・A!P・T・A!


以下 関連ニュース

「他人の子供を叱ろう、褒めよう」キャンペーン
>昔、叱ってくれた人がいました。

それは昔は、今の青少年の3~4倍(10万人当たりという比率に直してね)も、凶悪犯罪や学内暴力をしまくっていたからじゃないの?w

>近ごろ起こっている、子供たちが巻き込まれる事件や犯罪、それから一人で悩んで死を選んでしまうような悲しい子供たちがいること…それらすべてを結びつけるわけではないけれど、現代社会はあまりにも子供たちに無関心なのではないでしょうか?

典型的「体感治安」悪化、マスゴミ言説キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!悲しいのはマスゴミの知性であり、現代社会があまりにも子供たちに関心を寄せていることでしょうがヽ(`Д´)ノウワァァン!!

まあ、この辺までは所詮産経だしと思っていたら、審査員が…↓

義家弘介審査員からのメッセージ

 教育とは共育。
 教育とは今日育。
 教育とは響育。
 教育とは協育。
 教育とは…。

教育とは「狂逝く」キタ━━━━━━━('A`)━━━━━━━!!

制度的な教育改革に依存する前に、今こそ、俺たちはこの国の大人たちが連綿と踏襲してきたはずの「当たり前」を取り戻さなくてはならない。核家族化が進み、教育の分業化が進んだ中で、その「当たり前」がある意味で無くなりつつある。

これは教育再生会議がこけた場合の言い訳の準備でしょうか?w

>時代の速さが、教育の整備を軽々と追い抜いてしまっている現代、学校や教育行政への丸投げではなく、一人ひとりの具体的な行動が何よりも求められている。「他人の子供を叱ろう、褒めようキャンペーン」エッセー・コンテストでは、審査員という立場で、皆さんの話に触れながら、学んでいきたいと思っている。

時代の速さがではなく、拙速なそして稚拙な議論が教育の整備を軽々と追い抜いてしまってる現代ですが何か?

参考;http://newmoon1.bblog.jp/entry/358837/ (苅谷教授の拙速な議論に対する批判)

【プロフィール】よしいえ・ひろゆき
 1971年、長野県生まれ。中学生のころより「不良」と呼ばれ、高校2年の時に暴力事件を起こし、退学処分を受ける。同時に親からも絶縁され、児童相談所を経由して里親の元へ引き取られる。その後、廃校の危機を迎え、全国から中退者を受け入れていた北星学園余市高等学校に編入。恩師との出会いもあり、大学にも進学、母校の教師になる。2003年、ドキュメンタリー番組『ヤンキー母校へ帰る~超不良が母校の熱血教師に!日本一泣ける卒業式まで・・・』が放映され、大反響を呼び、その後『ヤンキー母校に帰る』がドラマ化。05年、同校を退職後は、横浜市教育委員会教育委員、内閣官房教育再生会議担当室室長として教育問題に取り組む傍ら、東北福祉大学特任講師として教鞭をとる。

貴重な現時点のプロフィールをセーブしておきます。しかし、今となっては日本一泣ける卒業式も、日の丸・君が代問題の転向告白→日教組批判でもって穢れてしまっていますがw


おまけ…3月15日スッキリのストイック義家のコメント

「世界に宮崎PR失敗?東国原知事VS外国人記者」に関して

加藤
>どうですか義家さん?

義家
>そろそろ転換の時期のような気がするんですね。もちろん、宮崎改変の象徴としての東国原知事、自己アピールの時期があっていいんですけれど。もうずっと、十分アピールしたわけですから。自分も宮崎行ったけれど、結構看板が錆びていたり、あの青島の辺りとかね。やっぱり生活って凄く大変さがあるわけですね。そうやっぱりそろそろ中身のアピールですね、ここが問題でここを変えていくってところにシフトしていかないと。やっぱり期待した、期待して票を入れた人たちに対して答えにならない気がしますね。


          
  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ∧∧
  ( ゚Д゚ ) !?お前が言うな!!!
  _| ⊃/(___
/ └-(____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「松岡大臣2800万円五十歩、中井議員1850万円百歩?」に関して

アナウンサー
>あと子供の教育にも良くないですよね、これで罷り通っちゃうと。

義家
>そもそも事務所費の扱いというものが問題なのであって、議論するなら揚げ足取りのような議論ではなくってね、やっぱり本質的に事務所費の扱いというのをどうするか、重要法案がたくさんあるわけです今本気で審議しなくてはいけない、でそれにたいする議論というのをしていかなくてはいけないわけですから。

さすがはご自身の事務所に関して清廉潔白な御仁は言うことが違います><

(*゚∀゚)っ義家弘介研究会「どくだみ健康食品会社との関係について」


「子供の安全へ全力 竹花豊警察庁生活安全局長に聞く 法見直し“総合力”強化」(産経新聞 2006年12月30日 社会)
虐待の末、わが子を殺害、見ず知らずの無抵抗の児童を殺す…。今年は子供が被害者となる凶悪事件が目立つ年だった。警察は虐待が疑われる家庭への立ち入りの促進など、強制力をもって被害児童を保護する方針を決めた。防犯ボランティア団体も積極的に活動し地域ぐるみで子供の安全を守るために動き出している。それでも子供が犠牲になる事件は止まらない。どうすれば子供を守れるのか。警察や社会の役割と今後の展望について、警察庁の竹花豊生活安全局長に聞いた。(加藤達也)←産経の無知記者乙!

青少年を加害者にしたり、被害者にしたり忙しいことです!いずれにせよ、犯罪統計一つ読めていないという点では同じですが('A`)…まあ、学力崩壊している産経新聞なんで仕方ないですけれど。

--児童虐待が後を絶たない
>「警察が児童虐待事件として取り扱った案件は平成17年には120件だったが、今年は6月末までに120件になり、これまでにないペースで推移している。少子化が言われる時代に深刻な課題だ」

児童虐待がゼロベースで始まった、それこそ新大陸よろしく最近発見されたものなのだから社会的に認知されるにつれ増えていくのは暗数が掘り起こされているだけでしょうにね…。

--虐待の末、親が子を殺害する事件も目立った
>「親子関係や、家庭の崩壊が問われた。社会全体で、なぜ事件が防げなかったか、警察の取り組みも足りないのではないかということが問われたのだろう」

そりゃあ、これだけマスゴミが報道すれば目立つでしょうね。

--児童虐待防止法が施行され6年がたったが
>「法ができて、児童相談所を中心に多くの方たちがこの問題と向き合うようになった。そのことは一定の成果だが、虐待事件が後を絶たない。法自体の見直しが必要になっている」

--今年、警察は虐待防止への姿勢を明確化した
>「今年は全般的に子供の安全が問われた年だった。いじめの問題もあり、子供の安全な成長にとってよくない状況が広がっているとの認識が国民の間に広がり、何とかしなくてはならないという思いが生まれた年でもあった。かつては家庭の問題にはできるだけ警察は立ち入らないという考え方で対処していたが、DV(配偶者間暴力)防止法ができ、夫婦間の暴力についても、警察を含めて公的機関が関与せざるを得ない状況になってきている。同様に、児童虐待への警察の関与も手厚いものにならざるを得ない

はい、これが答えですねw

--警察の家庭への介入は、踏み込んだ措置だが
>「家庭問題にどこまで関与していいのかという引っかかりが、公的機関にはある。特に児童虐待では、『親子が一緒に家庭で暮らしていけるように援助すべきだ』という側面がある。それもあって、警察や行政には家庭、親に遠慮がある。それは大切にしなければならないが、そこで躊躇(ちゅうちょ)している間に、子供の命が奪われて取り返しのつかないことになってしまうという意識も強くもたなければならない。子供は助けを求められない。逃げられないのだから」

だから、前から主張しているように路上や街に監視カメラを設置するくらいなら風呂場や家の中にこそ設置しないとね♪

--社会や警察の、家庭への携わり方は難しいのでは
>「子供を育てる能力や意欲が欠落した親に、社会が積極的に対応する仕組みも検討すべきだ。次代を担う子供たちは親にとってだけでなく、社会にとっても宝。犯罪を起こした子供をきちんとしかれないばかりか、警察官にたしなめられると『おれの子供だ。つべこべ言うな』と子供の前で言い放つ親が増えていることを懸念する。親をしかる、教育する仕組みを作る段階にきている」

そこで「おやじの会」の出番ですねw

--虐待死を防ぐには何よりも素早い情報入手が必要だ
>「17年中の、被害児童が死に至った37件の虐待事件を検証したところ、警察が事前に虐待事実を知っていたのは2件にすぎなかった。一方、児童相談所でも10件しか関与していないが、もしもその分を警察が知っていれば、場合によっては防げた事件もあったのではないか。だから児相との情報交換は非常に重要だ。同時に、警察自身で、法的な権限を活用して虐待があるのかないのか、事実を確認することも大切だ」

37件…2件…10件って少なっ!!!

--地域にも家庭にも、子供の危険が存在している
>「子供が殺害される事件は、児童虐待という家庭内の問題にとどまらない。昨年11月の広島、12月の栃木。今年2月の滋賀県長浜市や3月の川崎市での事件。さらに秋田県藤里町、大仙市…。犯行の動機や背景を探ると、類型のひとつには、川崎の事件のように社会に対する憤懣(ふんまん)を子供にぶつけるケース。また、秋田の連続殺人のように、至らない母親によるもの。さらに、奈良や広島で起きた、子供を性的暴力の対象とした事件だ。このように、社会全体に子供の安全な成長を脅かす病理が広がっている

病的な認識が広がっているだけです><

--そうした世相に、地域社会の中では子供を守るための組織化も進んでいる
>「今年は、子供の登下校時の安全を守ろうと、多くの方々が立ち上がった。地域住民の防犯パトロール団体は、6月末で2万6000団体に上る。また、子供につきまとったり、変な声をかけたりする不審者情報を、警察や学校、保護者や防犯パトロールの方々が迅速に共有できる仕組み作りや子供への安全教育も大きく進んだ」

さきほどの30件とか2件とかいう事件数と、それらを針小棒大に騒ぎ立てて煽っりに煽った結果できた団体数は2万6000団体(団体ということは少なくとも2万6000人以上ということですよね…)、素晴らしい!

--しかし、それでも子供への犯罪は起きる
>「社会のあり方を子供の安全という視点で見つめ直してみることが必要だ。実際の事件から教訓を引き出して防犯に役立てられたらいいと考えてきた」

犯罪ゼロの社会って何処にあったの???

--いまは、犯罪を誘発するものや環境がそろっている
>「たとえば携帯電話だ。携帯電話で入手できる情報には、暴力的なものやわいせつなもの、犯罪に誘い込むようなものまである。出会い系サイトもそう。大人社会の悪意、危険が子供たちに直接、間近に忍び寄っている。また、子供を性的な暴力の対象とする情報が、あまりにも安易に取り扱われている。奈良県の女児殺害事件の犯人が、子供のころに見た児童対象性暴力のビデオの影響を受け、子供に性的な危害を加えることの誘惑から離れられなくなったと、判決で述べられている」

--警察はどう取り組んだ
>「今年4月、警察庁は『バーチャル社会の弊害から子供を守る研究会』 を設置した。議論で、携帯電話は子供にとってやはり危険なものだとし、持たせるかどうか、持たせるとしたら有害情報をシャットアウトできるフィルタリング機能を持ったものを持たせるようにしようという方向性が示された。事業者にも、必要な機能を持つ携帯電話を持たせようとする動きが出てきており、喜ばしいことだと思う」
 
--子供の危険を減らすためには何が必要か
>「多くの人々がそれぞれの立場で少しずつ力を出し合うことが、子供を守る橋頭堡(きょうとうほ)になる。犯罪は社会から生まれ、被害者の子供も社会の中で生きている。犯罪を防ぐ活動は社会的な営みで、警察のみで左右できるものではないことは事実だ。もちろん事件を検挙することは警察の責務だし、パトロールだって民間の方々に任せきりにしておくことは決してない。息を抜かない、さまざまな小さな取り組みの集積が、子供たちの安全を守ることになる」

検挙数や検挙率は警察のみで左右できることは浜井先生が指摘されていましたがねw