バルサ対INAC神戸 | 日本で活動中のサッカー監督のブログ

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バルセロナで修行してきましたが、2017年より日本で活動しております。

現地のスタジアムでは
15歳の娘さんがバルサで
プレーしているというオヤジと
いろいろ話をしながら試合を見てました。
このオヤジがなかなかおもしろい人で
急にスタジアム全体に響くような
大声を出したかと思うと

「今ので日本のテレビに映ったかな!?」

とお茶目にきいてきたりしました。

で話は本題に。
両チームとも同じ4-3-3システムで
チーム哲学もほぼ同じということで
どちらが主導権を握るかという試合に
なりました。

立ち上がりはINAC神戸が
受身にまわりましたが
相手との距離感をつかみだすと
徐々にペースを握り始めました。
第一印象としてはDFラインの
コントロールが素晴らしい。
ボールを持っている相手選手の
体の向き、プレスの状況をみて
きちんとコントロールできていました。
逆にバルサの方が集中力を
きらして裏をとられて失点しました。

技術やフィジカルの部分では
ほとんど差がないと思うのですが
戦術的には日本の方が上回っていた
と思います。
前半は内容的に日本が勝ってましたが
それでも相手のセットプレーで
返され1-1で前半を終了。

後半は澤選手が下がったことで
DFライン裏へのループパスがなくなり
中盤に入った大野選手がどうしても
速い判断からのパスよりも
自分がドリブルで抜け出していく
攻撃を好むため、プレーのテンポが
遅れ膠着状態に陥りました。
京川選手のマークを外す動きは
本当に素晴らしかったのですが
それを周りが生かしきれていない
印象を受けました。

結局お互いに点が入らず1-1で終了。
かわいそうだったのは田中陽子選手
と仲田選手が試合終了2分前に
監督に交替を命じられてピッチ横に
用意するもボールがピッチをを出ることなく
試合が終了したことでした。
せっかくの親善試合だったら
もっと出場させてあげればよかったのにと
思うも、監督としては最後まで
絶対に勝ちたかったんだろうなと。

日本代表7人を擁するINAC神戸に対して
バルサはほぼ互角の試合をしていて
やはり残念なのはスペインの女子代表が
今まで一度もワールドカップに
参加してないことですね。
スペインの女子代表が
参加してくれればもっと
女子サッカーが盛り上がるのにと思います。
【訂正】↓
スペイン女子代表はW杯予選に
初年だけ不出場でその後は
予選敗退でした。すいません。
http://www.rsssf.com/tablese/eur-women.html