お久しぶりです | 蓋身亭雑録

蓋身亭雑録

心にうつりゆくよしなしごとをテキトーに書きつくれば…

自分と企業の利益しか考えず、そのために社員を追いつめていったこんな人が
もし国会議員になったら、国益のため労働者は使い捨てられてしまう。



そして恐ろしいことに
こんな人を総裁自らが立候補要請し、公認する政党が権力の中枢にいる。

でも、考えてみれば
先の大戦でも、多くの国民が国家によって使い捨てにされた。
勝ち目などないのに、無能な軍首脳は狂気のカミカゼ特攻を強行し
未来ある多くの若者を無駄死にさせていった。
幼い子どもも含めた女性たち、しかも植民地だった朝鮮をはじめアジアの多くの女性たちが
兵士の戦意高揚のために慰安婦(性奴隷)として陵辱され続けた。
国体の護持にこだわって負け戦を続行し、原爆まで落とされて日本は焼け野原になった。
沖縄を本土決戦の防波堤にし、多くの県民を死へと追い込んでいった…。

けっきょくこの政党が掲げる「日本を取り戻す」というのは
戦前の軍国主義に染まった暗黒時代の日本を取り戻したいのだ。
そうでなければ、
国民の権利や自由を極端に制限して“公の秩序”を優先し、
国防軍をうたって平和憲法を破壊する改憲案なんて出せないだろうし、
事故の収束のメドさえ立たず、その原因も究明されず、多くの被災者や被爆の危険さらされた子どもたちが見捨てられたままなのに
恥知らずにも「過酷な原発事故によって得られた知見と世界でも最高の技術」などとうそぶき
海外に原発を輸出しようなんて考えないだろう。

格差が拡大することも知らず、何となく経済が上向きになるだろうという
漠然とした雰囲気に流されてこの政党に1票を投じようとする人たちに
「次はあなたが国家の犠牲になって、使い捨てされる」という覚悟があるのか
ぜひとも訊ねてみたいものだ。