[所在地]非公開
[探索年月]2012年10月
「廃病院」と聞くと、「心霊スポット」をイメージするひとは多いと思います。
この物件も地元では何年も前から肝試しの舞台として知られている場所です。
なんでも、当時の医院長が狂ってしまい、病院内の人間を皆殺しにしたとか。
そのときに殺された遺体が2体、まだこの建物内に残されているとの噂も・・・。
霊感ないんで何も感じないんですけどねwこの白い洋館風の建物が病院棟
木造なので、屋根や壁など、既にところどころ崩落してしまっています
ポーチ屋根には日本の伝統的な造形である破風。懸魚は三ツ花型でしょうか
正面から失礼します。入ってすぐ、目の前は待合室になっています
凡庸な表現ですが、ここだけ時間が止まってしまっているよう
当時としては大変珍しかった女医さんが、昭和初期に開業したこの病院
診察室。荒れてはいますが、医師と患者のやり取りが聞こえてきそうです
机の上には高価そうな顕微鏡がそのままに。後継者はいなかったようです
飾られた表彰状。きっと地域のみんなから愛される、優秀な方だったのでしょう
診察室の隣の部屋。医療器具に混じって、生活雑貨も散乱しています
クチが開いた往診カバン。中身は聴診器やノートなど
2階への階段。これ・・・物理的に登れるのかな・・・?
ふぅー、なんとか2階へやって来ました…。廊下、腐り落ちてますね(-_-;)
それでも無事な箇所を選び、ゆっくり一歩一歩、慎重に進みます
左のは手術台?他にも身長計などの医療器具がたくさん
山積みの書物。専門書だけでなく、ご婦人向け雑誌も数多くあります
こっちの部屋は完全に倒壊する寸前。危険なので近寄れず
さっき登ってきた階段。生きた心地がしないのでさっさと降りましょう
病院棟の隣に位置する入院棟。白樺を思わせるような爽やかな色合い
入り口。左にウドラーの腕が写り込んでいますがキニシナイ・・・木だけに(爆)
ふぉぉ、こっちの建物も廊下の床が抜けているのでまともに歩けない・・・
患者さんが入院していたであろう部屋。ぶら下がった裸電球がなんとも
唯一の階段が落ちてしまっているので2階へは行けず
病院棟正面にある女医さんのお宅。少しだけ見せてもらいましょう
玄関には多数、動物の剥製。こういうのが好きなひとって多いんでしょうか?
頑丈そうなブラウン管テレビ。映らなくなったときはバンバン叩くんですよねw
家捜しされた室内。泥棒か、はたまた肝試しの若者の仕業か
幼い男の子が、おねえちゃんと呼ぶ入院患者の女の子に宛てた手紙
寝室。ベッドの上には何故か剥製(~o~;)床も天井も長く持ちそうにありません
重厚な金庫。取っ手を持ち、ひと思いに開けるとッ!!・・・もちろんカラっぽw
張られたシートの青が、廃屋内を幻想的な空間に演出しています
モノクロ写真。若かりし頃の女医さんの姿もどこかにあるのでしょう
敷地内には他にも数棟の木造の建築物が。これは便所かな
農機具かなんかを保管する小屋?車庫かもしれません
緑に囲まれた廃病院。心霊的な要素は何ひとつありませんでした
周囲には川が流れ田畑が広がる、典型的な田舎の集落。
僕の郷里もこんな環境なので、ノスタルジーに浸りながらの探索となりました。
このような場所だからこそ、医師と住民の繋がりは深かったものと思います。
女医ということで、差別的な目で見られていたI先生。
「女に医者が務まるはずがない」「地主のせがれに色目を使っていた」
精一杯やっているのに陰口を叩かれる日々に、心も身体もボロボロ。
しかし、献身的に治療をする姿に、ひとりふたりと心を動かされていく村人たち。
厳しい労働環境にも負けずに努力を重ね、次第に周囲に認められていく彼女。
それを妬む村の女たちによって、ついにあの忌まわしい事件が起こる・・・・!
というような三文ドラマを勝手に妄想しながらこの地を後にしました。
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