廃墟巡行 -tours to ruins-

廃墟巡行 -tours to ruins-

関東地方と静岡県を中心に廃墟探索をしています。
本人の備忘録的な意味合いが強いブログです。

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[所在地]神奈川県某所
[探索年月]2013年8月

「んん・・・?ここってまだ建物残ってるのかな・・・?」

ライフワークとなった廃墟検索をしていたときに目に止まったあるサイト。
とうの昔に操業を停止した発電所が山中に眠っている・・・。
そこからいくら検索しても現在の建物の姿を写した画像は見つからず。
それなら僕が行って確かめるしかないでしょ!と思い立ち現地に向かいました。

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ハァハァ、崖を下る(というか滑落する)ことしばし、見えてきました木の影にッ!

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ババァアン!その姿まさに神殿のごとし。廃発電所は本当にあったんだ!

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全身ドロやら蜘蛛の巣やらで薄汚くなっちゃったけど気にしない(`・ω・´)

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神奈川県にもあったんですよ、このジャンルの物件が!と大興奮(;゚∀゚)=3ムッハー

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建物内はメインディッシュに残しておくとして、いつものように外周から

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ガラスはもう1枚も残っていませんが、窓枠だけでも絵になりますね~

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真向かいの壁にも同じように窓がある模様。そんなに大きい建物ではないです

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一部はレンガ造りのようですね。みんな大好き、苔むしたレンガ

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窓のすぐそばに根を張った大きな木。外れた窓枠。桟から芽吹く植物・・・

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壁に這った植物も朽ちるほどの長い長い時間・・・・・

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この建物は廃墟となってなお、ここに存在していました

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建物正面。それでは中に入ってみましょう

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倒れたドア。入り口の向こうは木々に覆われ、その姿を隠しています

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圧巻の建屋内。発電所は何箇所か探索済ですが、どこも壁は白いんですよね

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地面には所々に穴が開いているので要注意!結構深いです

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大部屋の隣に小さな部屋。このふた部屋しかありません

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作業されていた方が詰めていた部屋?天井の趣も大部屋とは異なります

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床の開口部にはタービンが設置されていたのでしょうか

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壁に口を開ける大きなふたつの穴。鉄製の管が外まで続いています

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中は当たり前のように真っ暗。カマドウマが元気に奥へと消えていきました

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こういった工業施設の天井はどこも頑健な造りになっていて感心するばかり

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窓から差し込む心地良い朝の光。しかしとんでもなく蒸し暑いw

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朝露に濡れ、キラキラと輝くクモの巣

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狭い建屋内はあっという間に見終わってしまいました。外へ出ましょう

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敷地内にはコンクリート製の遺構があちこちに残っています

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裏手の斜面に開いた穴。水を通す管でしょうが、これ以上近づけず

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穴の下には水路。これが建物まで続いています

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もっと周辺を調査したいところですが、密林化したこの季節は無理(*_*;再見!


大正末期に開設されたそうなこの発電所。
この地域で盛んだった繊維産業に大きく関わっていました。
当時は吊り橋にて容易に往来できていたようですが現在はありません。

探索後、足がムズムズするな、と思ってズボンをたくし上げてビックリ!
靴下から上が血まみれではありませんか!!
見ると丸々と肥えたヤマビルが足に張り付いていました(><)
両足に計4匹、なんとなんと後頭部にも1匹、、。
恐らく発電所に着いた時にはもう潜入していたのでしょう…。
聞いていたとおり痛みはまったくないのに血みどろ。
探索から1ヶ月以上経った現在でも傷跡が残っています。
強烈なトラウマを植え付けられた物件にもなりました(;´д`)トホホ…


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【アルバム】T水力発電所
【アルバム】T水力発電所 by (C)ふゅーりー
[所在地]神奈川県某所
[探索年月]2013年6月

湖を見下ろす高台に建つリゾートペンション。
宿泊・合宿・宴会・研修等、幅広く受け入れを行なっていた施設です。
なんでも結婚相談所も併設していたとか。

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畑が広がる周囲の景観から明らかに浮いている黄色い外壁のこの建物

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てっぺんのツノがチャーミング♪周りはゴミが散乱しています

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こっちの普通のアパートの入り口みたいな扉は生活スペースに直結かな

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正面入口。堂々と掲げられた気合の入った看板が物悲しさを誘いますね・・・

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正面玄関。全体的に安っぽい造り。格子戸のガラスが片方無いので風通し良好

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館内の御案内。部屋名は芸術繋がり?モーツァルト広場、期待大!!

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ここがコンベンションホール?簡素な室内よりもカオスな屋外が気になる…w

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オーナーの生活スペース?それともプレイルーム?

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横たわるケンケンのぬいぐるみと、クレヨンで描かれた落書き

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子どもが生活していた痕跡は、見ると気分がズーンと沈むんだよなぁ、、

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「ルネサンス佐世保散弾銃乱射事件」を報じる2007年12月の新聞

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オーナーの息子さんが描いたであろう対峙するパパと大蛇と空飛ぶ何かの絵

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家財道具が押し込まれた部屋。足の踏み場がなく進行不可能

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2階。家具が片付けられスッキリしちゃってるので部屋の用途は不明

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積み上がったゴミを避け、窓から屋外へ。足元が地面じゃない!板?

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思っていたよりもずっと広い。荒れててよくわからないけど庭っぽい

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板の上に土が盛ってあるのか、木とか植物が生えちゃってます

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果物が実っている木まで。ここはまるで宙空の果樹園

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更に奥まで空間は広がっていますが、足元がおぼつかないので引き返します

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そうそう、ここは会員制のペンションらしいです

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月光の間。月光よりも日光をよく浴びれそうな造り。夏場は地獄だと思う

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窓から屋外を望む。何を思って空中にこれだけのスペースを造り上げたのか

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4階のハーモニーの間。窓が狭いのと、脚立が置いてある以外月光の間と同じ

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屋上。・・・・・あのー、モーツァルト広場はどこでしょうか?(-_-;)

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幼児用プール…?コンクリートむき出しで転んだらケガ必至!

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露天風呂…??屋上のガッカリ感が半端ないつД`)・゚・。・゚゚・*

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さっさと階下へ。あと見てないところは地階か~。嫌な予感しかしない

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あ、ちゃんとしたお風呂場は地下にあったのか。閉塞感がすごい

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オー!ノーッ!むせ返るような湿気。カメラのレンズも瞬く間に曇る

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たまらず脱出。坂を少し下った所が駐車場らしいから最後にそこ見て帰ろう

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駐車場(だと思われる)。植物に侵食されて頭しか見えない廃車

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ここから空中庭園に繋がっているみたい

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んー、それにしても崖の上にこれだけのモノを造るのは骨が折れたことでしょう

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奥まで調べるにはそれ相応の装備が必要ですね。僕は行きませんw


2013年時点で廃墟年齢は6年ほどでしょうか。
宿泊者の感想を聞くに、営業していた当時も衛生面はあまりよろしくなかったようです。
あるとき、それをネット上で揶揄した著名人と一騒動。
それが直接的な原因ではないとは思いますが、間もなく廃業に追い込まれてしまいました。

ロマン溢れる空中に広がる庭園が大きな見どころのひとつ。
荒れてなお、否、荒れたからこそ感じられる美がそこにはありました。


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※今回の記事の後半には若干ショッキングな画像が含まれています

[所在地]茨城県某所
[探索年月]2013年4月

「・・・なん・・・だと・・・」

ここは山中のとある荒れ果てた廃養鶏場。
日増しに暑さが増してきた4月のある日、
僕はひとり廃屋の中で立ち尽くしていたのでした。
恐怖と嫌悪感に鳥肌を立てながら、、。

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時間は戻って現地到着時。山の中の廃墟は落ち着いて探索できるから好き♪

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多分夏には藪に覆われちゃうんだろうなー。ブルーシートもボロボロだ

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国内の採卵養鶏場ではごく一般的な、バタリーケージによる飼育方法

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ワイヤーでできたケージの中に鶏を2羽入れ、それを数段重ねて飼育する方式

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ケージの底に傾斜がついているので、卵はコロコロ転がって自動で出てきます

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割れた卵から覗くは虚ろなる漆黒の闇…あー、詩的な文章は自分にはムリだw

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給水器?鶏がつつくと水が出る仕組みのものを使うところが多いらしい

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全部で5棟ある鶏舎のうち、このように崩壊してしまっている棟も

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餌を貯蔵するタンクでしょうか。大きな穴が開いちゃってますね

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タンクの真下に潜ってパチリ。なんか写真家の着想っぽくないですか?w

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もうひとつのタンク。こちらは比較的原型を保っています

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調子に乗ってこちらも。幻想的な一枚に仕上がった気がしないでもないw

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マッ缶(缶のマックスコーヒー)!千葉県出身の僕にとってはソウルドリンク!

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鶏舎は全部見たから・・・あとはあの管理者棟探索してコンプリートだな

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ブレーカーと何かが書かれた木の板。数字が5までだから鶏舎の何かだろうな

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転がったカゴには人名。恐らく生産者さんのお名前でしょう

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倉庫内にうず高く積まれた卵トレイ。「特級鶏卵ポーラスター」戦隊物っぽいw

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ふーん、特に目ぼしい残留物も無いし引き上げよっかなー・・・んっ?

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なんか壁に黒い染み?みたいなものが無数についてるような。なんだろ…?

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ひっ・・・文字・・・それも卑猥で低俗な落書きが壁一面にビッシリと・・・

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これが駅の便所だったら一笑に付すところですが、ここは人里離れた廃養鶏場

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どんな人物がどんな心境で、この薄暗い廃屋内でペンを走らせたのか・・・

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想像の範疇を超えた出来事に、しばらくボーっと文章を目で追っていました

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柱にまでこの通り。妊娠妊娠妊娠妊娠妊娠…。ゲシュタルト崩壊を起こしそう

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この異常者と単身エンカウントした場合、無事で済むかどうか・・・

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天井付近に開いた穴に「↑出入口!!」。はい、もうそこから帰ります・・・


養鶏場の廃墟としては至ってスタンダードな当物件。
鶏舎の廃れ具合など一番良い時期ではないでしょうか。

あの落書きは恐らく廃墟になって以後書かれたものでしょう。
筆跡から判断するに、ひとりの男(多分)の手によって・・・。
3つある部屋の内、2部屋の壁と柱は文字で埋め尽くされていました。
実際現地に行った人間でないとこの嫌悪感は伝わらないかもしれません。

妊婦絵のホテルセリーヌ、殺人事件の舞台となった活魚、エ○本小屋等々。
“廃墟後に第三者によって恐怖が付与された物件”はいくつかあります。
ここもそんな戦慄廃墟のひとつなのでした。


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【アルバム】戦慄のT養鶏場
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