糖尿病のワンコへの東洋医学的治療 | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんにちは爆笑


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


この前の大分の往診で出会ったもう1匹のワンコ。

糖尿病のワンコです泣


7月末に糖尿病と診断され、今インスリン注射をしているところですが、なかなか血糖値が安定しないとのこと。


また、糖尿病になってから、後ろ足が立たなくなり、寝たきりになってしまったとのことでした(おそらく、糖尿病になってからというより、元々後ろ足が弱ってきていたのが、この肥満で限界に来たのだと思います青スジ)


また、寝たきりになって、呼吸も荒くなり(これも脂肪で胸が圧迫されてきついのが一番)、あっという間に腰に床擦れもできてしまいました354354


西洋医学的にいっても、糖尿病は、様々な合併症を起こします。


この子を東洋医学(中医学)的に診てみると、体のあちこちが熱を持っているような状態でしたびっくり


特に胃の熱、肝の熱がすごいえー

胃の熱がすごい子は、舌や歯茎が真っ赤になりやすいのですが、この子も真っ赤っかえ゛!


これじゃあ、呼吸もハーハーなりますね涙


この子は、熱を出すように鍼を。

床擦れの出来ている腰周りもかなり熱を持っていたので、そこにも。

この子は体の中からも、熱を冷やした方がいいですし、何よりも早く血糖値を下げてあげなければならないので、まずはタンポポ茶を溜め息


タンポポ茶は、解毒作用、利尿作用もすごいのですが、人でも糖尿病の方が飲んでいて、血糖値を下げる効果も出ているそうですかお


うちの義父も糖尿病なのと、猫は腎不全なので、1人と1匹で飲ませてますまるちゃん風


糖尿病で、元々飲水量も多かったので、難なく飲んでいるそうで、飲ませると今まで1日2回で大量におしっこが出ていたそうですが(糖尿病の子の症状の特徴ですね)、5回くらいに分けて、適量が出るようになったと昨日お電話がありました(*'∀`*)v


タンポポ茶は、効果もマイルドなので、まずはこれで様子を見て、落ち着いたら漢方で胃の熱を取ったり、血糖値を改善できるようなものを使っていこうと思います。


糖尿病は、昔はなかった贅沢病ですから、漢方の世界では、あまり特化したものはなさそうですが、胃の熱を取ったり、タンポポ茶のようなものを使うことで、西洋医学と合わせた治療ができるかなと思います。


この子が、このまま寝たきりにならないように、早く立てるようになってほしいですほろり