繁殖犬、虐待された子に起きた現実 | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんばんは爆笑


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


今日は私の信頼している方からのご紹介で、また大分までやって来ましたじゅる・・


今日は、結構重症患者さんたち泣


私もいつも以上に全身全霊で施術したので、今、バスの中でもぬけの殻です(笑)


今日のお宅の1匹目は、6年前に保護されたラブちゃん。

おそらく繁殖を何回もされていて、虐待もされていただろうというお話ショボーン


話を聞いていて、本当に辛くなりましたううっ...


最初、触ろうとするとビクビクしていて、相当な恐ろしい目にあっていたんだろうなと思いましたなきがお


今度の福岡、東京セミナーのテーマでもありますが、この子はまさに「腎」の気がかなり消耗しきった状態でした㊦㊦( ̄^ ̄


中医学(東洋医学)での「腎」は、


このような、

「恐」(恐怖)

によって、かなり気を消耗します。


また、この子のように繁殖に何度も使われると、「腎」に蓄えられる精(元気)もどんどん失っていきます。


文字通り、この子は「身を粉にして」繁殖に使われていたんですねショボーン


このブログでも何度も出てきてますが、「腎」は、ペットでは特に強化しておきたいところ。


「腎」が弱ることで、様々な所に不調が出てくるんです。


この子の場合は、「腎」の不調が「脾」(消化器)にも波及し、「食べても太れない」状態にもなってました。

胸から下の皮膚の弾力がかなり悪いですショボーン


もちろん、足腰もかなり弱って、うまく立てません。


喜怒哀楽もないと言われてました↓↓

肉球にも「ハリ」がないので、「気」がかなり消耗しているのもわかりますショボーン


正直、こんなに色んな観点から「腎」が弱っている子は、初めてでした涙


でも、だいたい繁殖を繰り返された子や、保護犬さん、虐待を受けた子は、「腎」がかなり弱っていますので、ケアをしていかないと、あちこちに不調が出てきますほろり


今日は、念入りに鍼とほぐしを行って、温灸もしました。


この子には、「腎」の気を補う漢方と「脾」を温めて「気」も高めるような漢方をこれから処方します。


こういう状態は、西洋医学では、なかなか治せません。


今回の施術と、今後の漢方で、少しずつでもこの子に笑顔と元気が戻りますようにほろり


今回は重い子が続いたので、次回また続きを…