今日は店の前に貼ってある「求ム、未来の和裁士」の張り紙を見て
紳士服職人見習いの男子が来店してくれました。
聞くと、週一回のスーツ製作学校に通いながらバイトをしているのだといいます。
手の仕事は、身につけるまでそれはそれは長い間訓練がかかりますが
洋裁、和裁限らずとも一度決めた道、是非とも長く続けてその道を下支えする
若き力になっていただきたい。
大いなるエールをもって応援をしてあげたいと思います。
<愛の智慧> に引き続き、 <美の智慧>をご紹介いたします。
洋服は着る前にデザインが完成され外面の美を求めるのに対し「きもの」は
着る人が、着るときにデザインを完成させるのです。
ですから、一枚の「きもの」は、着る人の心によって優雅にも、不粋にも装われます。
そこで、「きもの」を美しく装うためには、常に自分の品性を高め、心を美しくしなければ
なりません。これが、「きもの」に込められた美の智慧なのです。
また、「きもの」は、肉体をすっぽり包みますが、これを、「秘すれば花」と言い、包むことによって
真の美しさ、奥ゆかしさとして、年齢を重ねても失わない、真の美しさを作るのです。