和の四つの心 <美の智慧> | 藤工房(和裁士うりぼーと店長かめさん)の徒然日記

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和裁所の日々や京都、着物、和に関することなどいろいろ!

今日は店の前に貼ってある「求ム、未来の和裁士」の張り紙を見て


紳士服職人見習いの男子が来店してくれました。


聞くと、週一回のスーツ製作学校に通いながらバイトをしているのだといいます。


手の仕事は、身につけるまでそれはそれは長い間訓練がかかりますが


洋裁、和裁限らずとも一度決めた道、是非とも長く続けてその道を下支えする


若き力になっていただきたい。


大いなるエールをもって応援をしてあげたいと思います。






<愛の智慧>  に引き続き、 <美の智慧>をご紹介いたします。


洋服は着る前にデザインが完成され外面の美を求めるのに対し「きもの」は


着る人が、着るときにデザインを完成させるのです。


ですから、一枚の「きもの」は、着る人の心によって優雅にも、不粋にも装われます。


そこで、「きもの」を美しく装うためには、常に自分の品性を高め、心を美しくしなければ


なりません。これが、「きもの」に込められた美の智慧なのです。


また、「きもの」は、肉体をすっぽり包みますが、これを、「秘すれば花」と言い、包むことによって


真の美しさ、奥ゆかしさとして、年齢を重ねても失わない、真の美しさを作るのです。