国分寺市の11月はみんなで知ろう認知症月間で、知る・学ぶ・深めるの講習会が計画されている。

知るについてはH26年に認知症サポート養成講座 を受講したので、学ぶは12日に認知症普及啓発講演会を受講 した、今回は深めるの認知症サポーターステップアップ講座を受講した。

 

講座名  認知症のある人を支える地域になるために

講 師  下垣光氏(日本社会事業大学 教授)

日 時  11月29日 午後2時00分~16時00分

場 所  いずみプラザ 2階 講座室

出席数  約40名

 

講演の内容

1.認知症のある人にとって地域の支えがなぜひつようか

1.1 認知症があるとことにより生ずる問題

a) 認知機能の障害により日常生活に支障が生じやすい

・記憶や見当識の障害の出現

・理解・判断力・計画的思考が出来なくなり安い

・その結果、買い物や料理、金銭管理など日常生活に支障が生じることがある

b) 不安を感じたり混乱状態になる

・説明されたことを忘れて、行動してしまう

・落ち着かなくなる

・失敗が重なり、混乱が生じやすい

・自信を失い、積極的に活動しなくなることがある

・同じことを繰り返し訴えたり、行動も繰り返すことがある

→その結果、徘徊や物とられ妄想などが出現する

c) 周囲から「できない人」とみなされやすい

・周囲は、出来ないことや失敗ばかり目につく

・その結果、それまでの仕事や役割を取り上げられる

・まだ出来ることがある可能性も見落とされ

・ますます活動が低下し、不安や混乱状態が増るという悪循環

→介護家庭の身体的心理的負担が周囲に伝わらない

1.2 認知症がある人にとっての地域での生活における課題

・在宅生活の支援する介護保険サービスが不十分(徘徊は対象外)

・家庭内の介護負担が大きい・・虐待が起きやすい

・身体疾患などが合併するときに対応が遅れやすい

・一人暮らしの場合に周囲がみのがしてしまうことがある

・経済的トラブルに巻き込まれる可能性がある

・災害時の対応

1.3 認知症ある人の地域での生活の支援課題

a) 地域における認知症に関する認識

b) 徘徊などの行為・心理症状への対応の困難さ

→介護保険サービスだけでは対応できない

c) 医療とケアの連携の比重が大きい

→発見が遅れた場合、認知症の治療がされず進行することがある

→身体疾患を合併することもある

→最初の相談が医療からのことも多い

1.4 認知症のある人の地域生活を支えるための仕組み

a) 認知症の早期発見

b) 地域包括センターによる地域でのケアの展開

c) 医療を中心とした連携体制

d) 介護家族への直接的支援

e) 認知症についての普及啓発と見守る地域の必要性

 

2. 認知症の人を地域で支える仕組み

(地域包括ケアシステムの構築)

2.1 地域包括ケアシステムの背景

a) 団塊の世代が75歳以上となる2025年を目標に

・重度な要介護状態

・住み慣れた地域

・自分らしいくらし

・人生の最後まで続ける

・・・住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムの構築が必要ではないか

b) 保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性にもとづき、地域の特性に応じてつくりあげていくシステムがもとめられる

地域包括ケアシステム

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

2.2 地域包括ケアシステムの実現に向けた重点的な取り組み例

2.2.1 清瀬市

https://www.city.kiyose.lg.jp/s031/040/010/010/020/20160729111238.html

a) 医療・介護連携の推進事業

b) 認知症支援策の充実

c) 支え合いの仕組みづくりの推進

2.2.2 福岡県大牟田市・・大牟田高齢者sosネッワーク

http://www.city.omuta.lg.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=2167

2.2.3 東京 祖師谷商店街・・ 安心生活マップ

 

3.新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ninchisho_taisaku/dai1/siryou1.pdf#search=%27%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%81%B7%E3%83%A9%E3%83%B3%27

a) 高齢者の4人に1人が認知症の人又はその予備群。高齢化の進展に伴い、認知症の人が増加。2012(平成24年)462万人(約7人に1人)→2025年(平成37年)700万人(約5人に1人)

b) 認知症の人を単に支えられる側と考えるのではなく、認知症の人が認知症と共によりよく生きていくことが出来るような環境整備が必要

 

4.オレンジカフェ(認知症患者や家族の情報交換の場所)

http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/kurashi/1011604/index.html

・おれんじcafeにんじん(毎月第1、第3水曜日)国分寺元町

・おれんじcafeサンライト(毎月第2、第4火曜日)国分寺西町

 

参考

顔体操で、認知症を予防を!

http://weblog.sapurican.com/archives/5108

知って安心認知症

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/ninchishou_navi/pamphlet.pdf#search=%27%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E5%AE%89%E5%BF%83%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%27

国分寺市高齢者支援

http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/kurashi/1011604/index.html

地域で出来る!認知症を支える町づくり

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/ninchishou_navi/gyouji/gyouji/chiiki_de_dekiru/