大阪協会50周年記念大会に参加しました | 楽しく投げ釣り、マジに投げ釣り

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所属する投げ釣りクラブ「西大阪サーフキャスティングクラブ」の月例会の釣行記事や、その他、投げ釣りのネタをメインに書いていきます。

 去る5月14日に開催された、「大阪協会50周年記念大会」に参加しました。クラブ月例会と併用開催です。

 

 私は、この大会にかなり入れ込んでいました。なぜなら、2月の初釣り大会、3月のクラブ月例会、4月協会春季大会と、今年に入って3回開催されたクラブ月例会で釣り上げた魚が、2月のカサゴ25㎝1匹と、月例会の結果が惨憺たるものだったからです。3月、4月など、好きな三重県鳥羽周辺での開催だったにも関わらず、対象魚なしの完封負けでした。

 

 本当に真剣に、「自分はやっぱり投げ釣りがヘタ?」 「それでなくても2軍選手レベルの腕前なのに、このままでは3軍落ち・・・」と、悩んだんです。

 

 5月に挽回するしかない。しかも、協会の記念大会だし、ここで1発大物を釣り上げて!! と考え、さる方の情報筋から岡山近辺のマダイ、クロダイ狙いが良いだろうとのことで、クラブの永沢さん、沢木孝さんとともに出撃してきました。

 

 この日は途中、同じく記念大会に参加する、関西サーフのメンバーと、渡船に乗る前に食料を調達するいつものスーパーで合流しました。

 写真左から、関西サーフの井上王子、しんちゃん、海猿会長、そして、永沢さん、孝さんです。あれ、あと一人、かっさんはどこ?(^^; 

 

  この日は大会のルール上、6時に渡船の出船をしなければなりません。この日お世話になる、下津井港の矢吹渡船の船長からは、「6時に船を出しても、好ポイントはたぶん空いてないよ。」と悲しい話を聞かされていましたが、しんちゃんに、「釣り場は広いねんから、どこか空いてますよ。何とかなりますよ。」と、励まされ、それで気合いを入れなおしました。

 

 何とかなる!

 

 どこのポイントでもかかってこい!

 

 2,3,4月例会のリベンジやろ?

 

 頑張るねんで、自分!!

 

 こんな感じでしょうか(^^; 

 

 このスーパーからほど近いエサ店で、前もって予約してあった本コウジを大人買い(^^; 1匹250円の本コウジです。ふぐたろうの大人買いは、いったい何匹の購入のことをさすのでしょう。

 

 ま、そこはナイショにしときましょ(笑)

 渡船出船前の風景。頑張れ! みんな!!

 

 おっと、真ん中がかっさんです(^^) 

 

 一番ワクワクする瞬間ですね(^^) 

 

 さて、船長の、釣り場ないで~ の「脅し(^^;」があったにも関わらず、全員結構自分の希望の場所には上がれたようです。私は、孝さんとともに、足場の良いポイントに上がることが出来ました。

 

 まあ、前日までのイメトレでは、ハードな磯で、シュールな釣りをする予定だったんですが(^^; ハードな磯なら釣れる、という保証があるわけでもなく、逆に、岡山はどのポイントでもチャンスはある、と思いなおして、早速タックルをセットして釣り開始!!

 

 

 瀬戸は日暮れて、夕波小波~♪

 

 いやいや、歌ってる場合ちゃう!! シュールな釣りをせな(笑)

 

 と・・・ 沢木さんが、何やら取り込んでいます。玉網を構えるまでもなく抜き上げたのは・・・・・

 

 はい、1投目で~す(^^)/ 40㎝のクロダイ。

 

 やるやん、孝さん!!

 

 それにしても、込み潮の激流が左に流れて、根ガカリがひどいこと。もっとも、海藻帯のような感じなので、引っ張ると取れるのですが、それでもオモリロストがあったりします。本当ならドラグフリーとしたいところですが、仕方なしにドラグを締め気味にしてアタリを待ちます。

 

 で、左に流れるはずが真ん中で止まると、間違いなく根ガカリです。そんな根ガカリをはずすと・・・・

 

 何やら、グリグリと身に覚えのある感触が・・・・・

 

 あらま、アイナメ~。 あんたもおるんやね。ほうほう、32㎝(^^)

 

 この日の大会対象魚は異種2匹の合計寸法ですので(月例会は異種同種かかわらずの2匹合計)2人とも早くも、一応リーチがかかりました。ただ、この海域では比較的多いクロダイを先に釣り上げてしまった孝さんよりも、予想外のアイナメを釣り上げた私の方が、やや有利?

 って、小さい勝負ですなあ(^^; 

 

 さて、早い時間帯にそれぞれ対象魚を釣ってしまい、2人で「今日は一体何匹釣れることやら~」なんていう話を、余裕をかまして話してしまったものですから、釣りの神様がお怒りになられたようで(^^; この後、アナゴやカサゴが竿先を揺らしてくれるだけで、本命はすっかり当たらなくなりました。カサゴは一応対象魚ではありますが、15㎝程度では勝負になりません。狙いはあくまでも、クロダイ、マダイです。

 

 ただ、この釣り場は下げの方が釣りやすいらしく、深夜を回って午前1時の満潮過ぎからが勝負どころとみて、激流をかわしつつ、夜中過ぎまではダラダラと過ごします。ただ、他のポイントに上がった永沢さんからはこの時点でマダイやクロダイ、アコウなどの大物を合計5匹以上釣れているらしく、2人とも気持ちだけは焦っていました。

 

 さらに嫌な予感。満潮前後の潮止まりに全くアタリがありません。もしかするとダメなのか?

 

 潮が下げに入り、右に流れ出しました。地形的に沖向きに払い出すかと思われましたが、意に反して右にある磯にはりつくように流れます。それで、また根ガカリが頻発します。時折アタリがありますが、相変わらずアナゴかカサゴ。

 

 そして、そんなアタリを期待もせずに合わせて巻くと、意外にも魚らしい引きが感じられました。途中まではアナゴと信じて疑いませんでしたが、力糸が見えたあたりから、グングンと締めこみます。そして、浮き上がった魚を見ると、なんと狙いのクロダイです。

 

 孝さんに丁寧にすくってもらいました。サイズは45㎝!!

 

 おお~、これでようやく審査に出せます!!

 

 ただ、本命はやはり「赤」ですので、2人とも気合いをさらに入れて打ち返します。

 

 午前3時頃、少し潮が緩みはじめました。沖向き真正面で仕掛けが止まります。そこで私は考えました。

 

 「夕方に釣れたアイナメは正面で、根ガカリが外れて釣れた。アイナメの色は黒っぽい岩礁の色だった。この海域は”あの魚”も濃いと聞いている。根ガカリゾーンにはあの魚もいるかも?」

 

 もやもやと色々考えていたと思います。ちょうど正面で止まっている仕掛けを見てそう思いついたので、早速正面に投げ返すべく、打ち返すことにしました。

 

 すると・・・・

 

 妙に重い・・・・

 

 巨大アナゴか・・・・

 

 ポンピングをしないと巻き上げられない、そんな重さです。

 

 なんじゃ、この重さは?

 

 もしかすると、エイ?

 

 ほんと、ただ重いだけでこちらに近寄ってきます。

 

 ところが、力糸が見えるか見えないかのあたりで、突然の急激な締め込み!! というか、グングンと頭を振るような感触・・・・

 

 もしかすると、マダイ?

 

 そして、浮き上がった魚を見ると、オレンジっぽい・・・・

 

 私はてっきり、エイの腹側が見えたのだと思いました。本当にそんな色だったんです。ところが、玉網を構えてくれた孝さんが一言・・・・

 

 「アコウやっ!! でかい!!」

 

 そして、力糸をつかんで、玉網にゆっくりと入れてランディング成功!

 

 、”あの魚”をイメージして、手返しすべく巻き上げた竿に、なんと”あの魚”アコウ!! しかも、イメージにもなかった巨大サイズ!!

 実寸で50㎝を越えています。ぎょえ~Sランクやん!!

 

 先のクロダイと合わせると、これで何とか95㎝ほどになったので、上位入賞は確率高く望めるでしょう。

 

 そして、このアコウを最後にアタリはなくなり、夜が明けました。

 

 ただ、やっぱり同じ釣り場で竿を出している孝さんにも何等かの結果は出してもらわねばなりません。それで、私よりも頻繁に打ち返してもらいます。夜は明け、納竿は近い。チャンスはもうあと30分ほど?

 

 そんなとき、孝さんのリールのドラグがジャー!!と鳴りました。やっと来た! マダイっぽいアタリです。おもむろに竿を手に取り、大きく合わせ!!  大マダイかっ?! これで劇的逆転かっ?! 

 

 え?!

 

 スカです。

 

 そんな馬鹿な・・・・・

 

 乗りませんでした。

 

 最後のビッグチャンスだったのに・・・・・

 

 2人とも絶句・・・・・

 

 孝さんは勤めて平静を装い、

 

 「今日はこんなもんやろ。」

 

 そう言いますが、そんな言葉を聞くにつけ、私まで悔しくなってきました。

 

 ようやくきたアタリを逃してしまって、結果が良かったことはあまりありません。平静は装っていますが、やはり背中は落胆しています。

 

 もう終わりか・・・・・

 

 納竿を始めようか、と思ったまさにその時・・・・・

 

 孝さんの竿の竿尻が大きく浮き上がり、海に引きずり込まれそうになりました。孝さんが慌てて竿を追いかけ、すんでのところで竿尻を掴みましたが、三脚が落下してしまいました。しかも、ラインが水汲みバケツに絡んで、リールが巻けなくなってしまっています。孝さんの竿には何か大物がかかっているらしく、竿を両手で支えて引きに耐えています。それで、私が何とか絡んだラインを外しましたが、今度は三脚のレバー部分にラインが絡んでいます。それも必死にはずして、ようやう取り込み開始。

 

 ラインは根ズレをしているようで、ギシギシといった音が伝わってくるようでしたが、孝さんは「最高テク」を駆使して巻き上げました。そして、浮かんだのは・・・・・・

 

 巨大な・・・・・

 

 コブ~~~!!(^^)/

 

 マダイではなく、残念!! ですが、他魚の部門で入賞の可能性がありますし、クラブの審査はコブダイも対象に入れますので、これでクラブ例会逆転優勝の可能性が出てきました。

 

 孝さんは、大会は他魚の部門に審査提出し、クラブはクロダイとコブダイの2匹を提出することになりました。

 

 孝さん、良かったですね!

 

 ただし、落下した三脚は、足が折れる重傷を負いましたが(^^; 

 

 で、私の方はと言うと・・・・・

 

 この2匹で審査に出すことになりました。ポンクラスのアイナメを審査に出さなくても良いという、何とも贅沢な結果です。

 

 2月、3月、4月と悔しい思いをし、意を決して臨んだ今回の月例会。そんな思いを釣りの神様がくみ取ってくれたのでしょうか。色々と紆余曲折はありましたが、モチベーションだけは高く保って臨みましたので

それが良い結果につながったのかもしれません。

 

 一方、他のポイントに上がった永沢さんは、夕方にアコウやマダイやクロダイの大物がバタバタと来たあとは、ボツボツの釣果だったよう。それでも、5匹以上の大物を揃えるあたりはさすがです。大会や月例会でいつもコンスタントに上位入賞する永沢さんは、やはり、回りの多くの方の模範になる方だと思います。

 

 それに引き換え私ときたら・・・・・

 

 滅多に結果を残さないのに、たまにビックリ箱のような結果を出す。

 

 永沢さんが一言・・・・・

 

 「まるで、タイガースのF投手みたいですね。」

 

 グサッ!(>_<)

 

  でも、ごもっとも(^^; それが私のキャラかな?

 

 月例会の結果は、また次回にでも・・・・・

 

 恐れ多い、2ショット(^^;