『ほう・れん・そう』なんて要らない? | 追伸 4jhから愛を込めて

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フォージョウハーフ 代表 日比野は、考えます。

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今日は、とある会社で就業規則作成の打ち合わせをした。
昨年末からの仕事なのであるが、
年末年始は、日程の調整があわず、約1月ぶりの訪問であった。

ここの社長とお話をするのは、最近の私の楽しみの一つである。

この社長は実にユニークである。年齢は私の父親の世代であり、私がこの社長を語るのは失礼かとも思うだけれど、とても不思議な魅力のある人だ。社長からの要望は、私を悩ませるけれども、それは的をついており、私の能力の足りない部分を気づかされる。私の持論の一つに、リスク管理の基本は社内のコミュニケーションにあると考えており、いわゆる『ほう・れん・そう』に関連する規定を多く盛り込む事が多い。社長との話の中でその『ほう・れん・そう』という言葉が、私の口から出たときに、社長の顔色が変化した。『ほう・れん・そう』という言葉は嫌いだと言う。それは、上司や管理職の怠慢を表す言葉であると言う。何でも、こちら側に情報を持ってきなさいと言う驕りの表れであると。そんな姿勢では決して、チームの状況を的確に掴めない、本当に有用な情報や必要な事は、自らが出向いていって情報を仕入れなければいけないと。その情報を集める仕事こそが管理職や社長の仕事であると。社長の仕事はただ一つであり、それは、社員が働きやすい環境を整え能力が最大限に活かされる仕組みを作る事であると。確かに、形式主義の本来の目的を失った報告書の作成と提出は作業の進行を逆に落としていることもある。問題を上司や経営層へ隠した為に影響が大きくなり、取り返しがつかなくなることはよくある話である。その際、問題を起こした人間は、おそらく、自分ではどうしようもなくなり、上司にばれたくないという思いから隠すのであろう。この場合、上司と部下が信頼関係が気づかれていれば、どうだろうか?部下は、迷わず問題が起こった時点で、上司に相談するであろう。私の仕事に関連する事で言えば、業務災害が起こった際に現場監督者が、労災を隠して、健康保険を使わせるという事がある。そして、後から問題になる。被災労働者が、やっぱり労災を申請して欲しいと言うのだ。申請が遅れると労働基準監督署の認定が遅れることが多い。そして、そのタイムラグの間に、問題は紛争に発展する。これは、私は常日頃から防ぎたい問題の一つなのであるが、先の社長の言葉に私は間違っていたのではないかと考えさせられた。私の印象では、この会社は風通しが良い。とてもよい会社だ。今作っている就業規則にも条文の行間からは、社長の誠実さが滲み出ている。ちなみのこの会社の業種は、IT業である。ITのIはインフォーメーション(情報)の頭文字である。この会社は、新しい情報とともに、懐かしい匂いのする堅牢な情報が蓄えられている。脱帽である、ありがたい気づきを頂いた。 -4JHから愛を込めて 就業規則の目的の一つは、今現在、会社が従業員に提示できる誠意と 行動を明確にするという性格と持つ。 背伸びせずに出来る事を示せばいいと思う。 たとえそれが、大企業と比べれば、悪い条件であっても その誠意は、組織に良い影響を与える。 それを実感できる会社であった。 その誠意を現行の法制の中でどう表現するか? それが、私の仕事であり、なかなか終わりそうにない宿題である。 人気blogランキングに参加しています ココをクリックしてください、ポイントが入ります。応援してください。さて今日の順位は?