フライパンローストビーフ


イギリスでは、日曜日には皆そろってローストビーフを食べる習わしがあるそうで、英国系であるニュージーランドでも、今もその慣習を引き継いでいる家々も少なくありません。

その昔は、その日で食べきるのではなく、色々と姿を変え最後はシチューに利用したりし、何日もその残り物で過ごしたという話も聞きました。

そのローストビーフは、キロ単位の大きな塊肉をオーブンで焼きます。そして、芯の部分に少し生っぽい赤みが残る程度に焼き上げるのがよいとされています。

しかし、日本ではそれほど大きなローストビーフを焼くこともなく、よって何もオーブンを使うほどのことでもないので、我が家では、500g以下の小さなお肉を焼く場合は、フライパンを使ってローストしています。

こうするとオーブンを温める必要もなく、焼く時間も少なく、従って時短尚かつ手間なく簡単に作ることが出来ます。

使う塊肉は、ごろっとした厚みのあるものは避け、5cm位の厚さのものを使った方が上手くできます。あまり厚すぎると中まで火が通るのに時間がかかり、外側が固くなりやすく、また、あまり薄いと中までしっかりと焼けてしまうことが多く、しっとりとしたローストビーフにするのが難しい場合が多いです。

とにかく一度作ってみて、芯まで良く焼けた方がいいとか、もしくはもっと生っぽい方がいいとか、ご自分にあった出来上がりになる時間を把握するのが一番です。

今回のローストビーフは、前回ご紹介しましたフムス(ひよこ豆のペースト)と一緒に食べたくて作りました。

この取り合わせは相性抜群です。そして、ローストビーフにスパイスをきかせて作り、フムスや生野菜類と一緒にトルティーヤなどに巻いていただくと、又違った異国の味を楽しむことが出来ます。



一緒にいただいたものは、

木の葉 ライ麦パン
もみじ フムス(ひよこ豆のペースト)
木の葉 サラダ・・・レタス、セロリ、キュウリ、ピーマン、トマトをフレンチドレッシングで
もみじ ナス、椎茸、人参のオリーブオイル炒め


ローストビーフ フライパンローストビーフ フライパン

材料
牛もも肉塊      250g
塩          小さじ1/2
白胡椒、黒胡椒    各少々    2種類を混ぜておく
サラダ油       大さじ2

ブランディー     小さじ1
水          200cc
顆粒チキンコンソメ  4g
片栗粉        小さじ1/2・・・水大さじ1で溶いておく
バター        3g

作り方
1)牛もも肉全体に塩、胡椒をまんべんなくすり込んでおきます。
2)温めたフライパンにサラダ油を入れ、牛もも肉の塊をいれ全ての面に軽く焼き目が付くように焼きます。
3)火を弱火にし、蓋をしてそのまま5分位蒸し焼きにし、火を止め、更に5~8分位そのまま置いておきます。
4)フライパンから肉を取り出し、もう一度フライパンを火にかけブランディーを加えアルコール分を飛ばします。
5)水、顆粒チキンコンソメを加えフライパンに付いた焼き汁をへらでこそげ落とすようにし、一端漉し、小鍋に移します。
6)漉した汁が半量になるまで煮詰め、水溶き片栗粉を加え、へらでよくかき混ぜながらとろみを付けます。仕上げにバターを加え溶かします。
7)ロースとしたもも肉は薄く切り、ソースを添えて出します。