ハイエナブログ で小林敬さんがブログを始めたことを知った。



小林塾 である。



先日の外食アワード受賞前夜祭にハイエナ側のサプライズゲストとして登場。会場を沸かせた。




そのとき、「ジャパンフードシステムズという会社の社長として外食業界復帰した」という挨拶をしていた。




ジャパンフードシステム …?武長太郎さんの弟さん・武長英治さん の100円饅頭の会社じゃ?「和ふ庵」の…。




「そんなワケないか!」と調べてみると、もちろん違った。「ジャパンフードシステムズ 」である。「タパス&タパス」を経営している会社だった。




この前、祖師ヶ谷大蔵駅近くで「サンズキャッスル」をオープンした東京レストランツファクトリーの渡邉仁さん。




“ロードショープロジェクト”を打ち上げ、今年の外食業界を騒がせそうな経営者である。ブログ「オレおれ日記」( オレオレ詐欺みたいで、タイトル変えてほしいが…)も久しぶりに復活した。渡邉さんの「サンズキャッスル」は元「タパス&タパス」だった。




小林敬さんといえば、懐かしい。あのカリスマ性は、ナニワ金融道ならぬ“ナニワ外食道”的な独特な匂いがあった。実は、小林さんとは縁がある。「アリガット」をやっていたとき連絡をもらい、大阪の本部を訪ねた。真夏だったが、エアコンの壊れた外車で古民家を改装した「庵」を案内してもらった。その後、「庵」のFCパッケージを引っさげて東京進出したとき、市ヶ谷の私学会館で“記者会見”を仕切らせてもらった。そこから、小林事務所は“和食ダイニング業態のFC化”という新しいビジネスモデルの構築を進めていく。




一気に全国展開し、都内でも店を増やし、銀座や赤坂の一等地や商業施設にも進出する。汐留「UN」を見たときは、「これは…」と正直、心配した。おそらく、あの汐留がピークだったのではないか?デザイナーズバブル、商業施設バブル、そして創作料理バブルに乗ってしまったのである。本来、料理人の知識技術をもち、科学的なアッセンブル能力をもつ。ハイエナに与えたという透徹した合理主義も小林さんの真骨頂である。この不況時代に外食業界復活は、必然と言っていいかも知れない。




もう一人、“ナニワ外食道”のカリスマがいる。UG・宇都宮 の宇都宮俊晴さんである。彼とも、「アリガット」のとき、大阪に取材で呼ばれたのが縁だった。東京進出を拡大するときで、「ちゃんとの岡田賢一郎に負けへんぜ!」と出店を加速していた時期である。ブッダバーが出来たとき、渋谷109をバックに「渋谷を制覇する男」として扉の写真を撮り、特集を組んだ。そのUGグループの東京各店もいまや松村厚久さん率いるダイヤモンドダイニングの手に落ちた(渋谷の3店舗は除く)。




「ツワモノどもの夢の跡…」。外食業界の栄枯盛衰は、まさにこの言葉に集約される…。