5月病、とはよく言ったもの。
無我夢中だったり。
新鮮でやる気も満々だった4月が過ぎ……。
変化への疲れ。
期待とのずれ。
などなどから、ちょっぴり疲れも出てくるこの頃。
お寺のピアノ教室でも、小さな変化や思うことがありました。
この時期に起こりがちなのは。
勉強と部活が大変になってきたので、ピアノをやめます。
とくに、中学一年生で起こりがち。
というのは、この時期、初の中学での定期テストの結果がでるからなのです。
で。
その結果が、思うようなものでなかった。
ピアノをやめて、勉強の時間に当てる。
ふうむ。
それって。
今、決めることなのかな、とわたしは思います。
生活が忙しくなる。
練習時間は取れない。
それは、すでに確認済みのことで。
それを分かっていて、中学での継続も、決めたはず。
それが、たった一回のテストの結果で。
今まで続けてきたことを、やめるって……。
新しい生活が始まったら。
誰だって、慣れるのには、時間がかかります。
今まで以上に、時間の使い方をうまくしなければならない。
なので、親御さんにも、お伝えしています。
夏までは、ペースがつかめず、親子でしんどいと思います。
ですが、そこを越えれば、どちらも大きく成長できますよ。
大変と思ったら曲の難易度を下げたり、宿題の数を減らしたりできます。
一緒に考えていきましょう。
一度のことで、ダメだ、と思わないでくださいね。
そう。
ここで大切なのは、子供たちは、
時間の使い方を学ぶこと。
そして、親たちは、
せめて夏までは、待ってあげること。
中学一年の。
それも、一学期の。
それも中間。
人生の中で、どれだけの重みがあるのかな
反対に。
中学になっても、ずっと続けている子。
中学に入っても、かわらずに練習してくるし、休まない。
すごいね。
忙しいでしょ、と言ったわたしに。
こう言いました。
うん。すっごく疲れる。
でも、ピアノを弾いていると、楽しいから。
そうだね。
人が続けられるのは。
それが好きだから。
ピアノが好きだから。
勉強が大変でも。
部活があって、くたくたでも。
ピアノに向き合うことができる。
だって、それは「楽しいこと」だから。
人の価値観はそれぞれだと思う。
でも、好きなら、人は、やめない。
やめると決めた子の中に、わたしは「好き」を育てることが出来なかったのだ。
そして、親御さんにも、「好き」を認めていただくことが出来なかったのだ。
もしかしたら。
その子にとっての「好き」が勉強なのかもしれない。
それなら、それでいい、と思う。
一生懸命、向き合っても。
「好き」を届けたくても。
届かない時は、やっぱりある。
それでも、わたしは。
その「好き」を。
少しでも多くの人たちに、届けられれば、と思う。
なぜなら。
私自身が、ピアノが好きだから。
ピアノを弾いていると。
その音楽に没頭していると。
なにがあっても、自分の中のものをリセットできるから。
ピアノがわたしの人生にあって、良かったと。
心底、思うから。
そして、やめてしまった子には、心から、思う。
いつか。
勉強の合間に。
ピアノの蓋を開けたくなる時が来ると、嬉しいな
そして、心からの「ありがとう」を。
あなたと一緒にピアノに向かった年月は。
わたしにとって、いつまでも残る宝物です。
ピアノ教室ff(フォルテッシモ)
生徒さんの進学&進級による時間変更のため、一部に空きができました
受け入れ可能時間:(月)16:00~ (火)16:00~ 各30分間
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