春前にメンテと思いきややはりこやつはやはり一筋縄ではいかなかった。
以前、新しいカンパのクランクのパワートルクの設計が糞 だってエントリーを書いた
このクランクと来たら、こいつの為だけに14mmヘクサとかプーラーとか普通自転車では使わない様な工具をそろえないといけないって・・・・
只、その時はプーラーなんて1000円そこそこで売ってるし、安い工具買ってやればいいってそれ程心配にもしてなかった・・・
んで、早速。
まず、プーラーを買ったはいいんだけど、引っかけ部分が分厚くてクランクヘの引っかかりが浅かった。
更に傷防止の為に布を挟むから尚更引っかかりにくいわけですよ
締め込むボルトの支店になるクランクの軸部分との接点には適当なふさぎ板をあててグリグリと・・・・
トライ&エラーを繰り返し・・・・これが難儀した
工具自体の剛性と精度が低くて加重を掛けるとボルトが垂直に入っていかず斜めに逃げやがる。 これだと、引っかけ部分は斜めに掛かるなーなんてイヤな予感はしてた。 当然、点加重が掛かることになってますから ・・・・なんとなく手に伝わる嫌な感触は気付かないふりを致しまして・・・・
泣きながら繰り返しやっと外せたけど、また泣いた。
カーボンはメキッって捲れ上がりまして・・・(傷防止の布は三重にしても穴が開いてました)
これはカンパの所為じゃなく安物工具を使った自業自得なのかと反省してもみますが、それも違う気もします。 カンパがパワートルク取り外し用の純正工具を発売してれば、それを使わないから悪いと言う論法も成り立ちえますが純正道具が出ていなくて、説明書には《適切な2本アームの引抜き器》 としか書かれてないわけで、カーボンクランクをプーラーで引っこ抜くとなるとこの様なことが起こりえることは容易に想像出来る。 そう言うことが起こらないような設計をするのが企業の良心だと思うわけで・・・・
カムパとしてはワンキーレリースの蓋を廃してまでQファクターを狭める為にこの様な設計にしてるんだろうけど、スラムはワンキーレリース方式でカンパより狭いQファクターを実現してるんだから、そこは理由にならん・・・・ 実際のところ、こう言う設計をシマノがやったらめちゃくちゃドヤされるでしょうし、 「イタリア製だからしょうがない」 と消費者に 「忍」の一文字を飲み込ませるお得意のパターンだな ・・・
格言 ・・・・ どんなことでもやりつずければ伝統になる。
P.S. 二度目の今なら安物プーラーでも失敗なくやる自信はございますが、初めてでも問題は起こらないであろう、《適当な2本アームの引抜き器》(カンパの説明書曰く) がどういうものかは見えましたので書いておきます。 引っかけのツメが長め、薄め、そしてアームがしっかりした高剛性のもの。 そうなると、それなりの値段になりまして、使用頻度からすると自転車屋でやって貰ったほうが良いのかも知れません・・・