お腹がへったら漕ぐ日記


 

Campagnolo centaur 636.5g 170/50/34





こんなに円高が進むといらぬことにまで手を出してしまいます。


シマニョーロマシンのカンパがエルゴとFDだけでは忍びないのでクランクもカンパ化とか・・・・


別にそんなことやる必要もないんです。


知ってます。


でもやる必要がないことまでやらせてしまう円高は嫌いじゃない。






只、クランクをカンパ化すると言ってもレコードじゃ身分不相応なんでケンタウルにする弱さもあるんです。


はじめて明かしますが、私の本名は健太って言うんでそれが多分に影響してます。






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まあ、そんな理由ですから特に何を調べることもなく輸入しておりまして実物見て驚きました。


クランクはパワートルクと言う名前に変わり、前のウルトラトルクとは構造がまったく変わっておりました。


左右から出ていたクランクアクスルを中央で結合する方式からシマノ同様右側から出る形状に変わってます。


図らずも手を出すべからずのカンパの新モノを買っていたわけです・・・・






気になって調べてみるとケンタウル、ベローチェ、アテナのみ ・・・・ 要は下位グレードのみの変更だとか。


そして、その心は価格を下げて性能を上げ、しかも重量も減らすこと・・・・


チェーンリングにも変更が加わって、変速性能も格段によくなっているとか。






で、以前左右両クランクに付いていたベアリングは右のみになり、左側ベアリングはカップに付く。


何故そうしたいのか? 


シマノに幾ら近づいても決して同じ方式だけはかたくなにやらない意地だけは凄いです。 


楽になったらええやんとも思いますが・・・・w 


重量は636.5gやからかなり頑張ってます。






 

 

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External cups 68g 





当然左側カップにはベアリングが付いてますが、右側は従来通りベアリングを受ける只のカップ。


ウルトラトルク用のBBカップは44gだったので左側のベアリング分が加算されて68gとなっている。


クランク+BBカップ=704.5g  


かなり軽量に仕上がっている





 

ここで、他の2011年のウルトラトルククランクの重量も気になったので調べてみましたらおもしろい。


2011CHORUS11     クランク(≒667g) + BBカップ(44g) = 711g


2011SUPER RECORD クランク(≒625g)  + BBカップ(44g) = 669g(チタンアクスル)


CHORUSですらCENTAURよりも重量が出てしまっている。


(クランク重さはカンパ発表値なので上ブレは想像に難くない・・)







それも、無理からぬこと。


上のパワートルクとウルトラトルクのアクスルの写真を見れば一目瞭然。


アクスルを中央で繋ぐとなると接続部に厚さを持たせないと剛性が持たないのであろう、メチャクチャ分厚い。


インゴッドはとても重さが出てしまうのだ。

 

それに引き替え、一本アクスルは厚みを薄くできる。


当然、軽量化にも構造的なシンプルさにしてもパワートルクの方が有利であろう。


SUPER RECORDにおいてはチタンアクスルにしてようやくCENTAURより30g程軽くなっている程度・・・・


更に言えば、『チタンアクスル化で40gの軽量化』等という情報を散見するに


SUPER RECORDでさえスチールスピンドルはCENTAURより軽量であるか?少々疑問である




 

 
 

カンパとしては上位機種にはあくまでもオリジナルのウルトラトルクを固持し、


シマノと同様のパワートルクを廉価版に位置づけにしたいのだろうけれど、既に重量面で破綻をきたしている。


自己矛盾をかかえながら、一度進んだ方向は決して曲げない。 不利な形式だと分かっていても曲げない。


とは言え、明らかに不利なRR形式を昇華し続け、なお第一線のスポーツカーで居続けるポルシェの例もある。


そんなプライドがブランドの存在感に繋がるのだろう。 







私としてはそんなプライドを傍観しつつ、この2011CENTAURクランクは超お買い得じゃない!と確信した。


なぜならヨーロッパ価格で言えばこのケンタウルクランクの価格は25000円程度であるし、


さらには、スーパーレコードチタンアクスルではなんと2.5倍ものプライスタグを付けているのだから ・・・






ちなみにカップはイタリア製、クランクはルーマニア製とあった。


東欧とはいえ、中国よりも人件費は高いだろうしこの価格と重さはかなりのコストパフォーマンスではないか。




お腹がへったら漕ぐ日記





しかし、軽量化と聞いてシマノなら単純に喜ぶ事が出来るが、カンパはそうはいかない。

 

喜ぶのは説明書をすべて読み、自分でインストールし吟味してからにすべきに違いない。

 

相手はカンパである。

 

深く知れば知るほどドン引きする奥深さを持った品物だとしてもおかしくないのだから。

 

 

 

 

 

ベアリングはスプリングワシャーで押さえられ、その外には只のガスケットを被せるだけで、

 

シールドベアリングは剥き出しで、決して水に強くはない構造となっている。

 

 

 

 

 

メンテ100時間毎指定のSRAM RED以上に水に弱そうだけれど、意外とメンテは4~6000kmとある。

 

まあ、それはそれとして問題は左クランクの取り外し。

 

14mmなどと言う普通は使わないようなヘクサレンチで42Nでグリグリと締め込んでいくのも気にくわないが、

 

よく見ると、表面に見える14㎜ヘクサボルトで締め込むのみでワンキーレリース方式でなかったのだ。

 

(おまけに説明書には10mm or 17mmのヘクサレンチ使用と書いてあったけど17mmは入らなくて14mmやん!

 14mmヘクサソケット持ってないからまた買わなあかんし・・・・)

 

 

 



お腹がへったら漕ぐ日記 これどうやって外すの?と取り外しの説明を読むと、 

 

なんと、《適切な2本アームの引抜き器で挟んで引き抜いてね

 

(using suitable 2arm extractor)》 と説明図があった。

 

で、《蟹挟みでクランクを挟む時に傷つかないように、

 

布とかで養生してね。》 とも書いてある


 

 


 

適切な2本アームの引抜き器ってなんやねん!!!!

 

個人はもちろん、自転車屋でもそんな蟹挟み持ってんのか? w

 

要はワンキーレリース方式でもなければ、コッタレス抜きで抜くタイプでもない。

 

絶句・・・・・・

 

 

 

 

 

やっぱ、こういうことに直面する度にシマノってよく考えられているし、

 

組み立てていても、そのシンプルで一本筋の通った設計におもてなしされている?感さえ感じることもある。

 

それに引き替え、カンパってのは21世紀になって10年たってもこんななんだよね。。。

 

整備するところまでまったく熟考されていない ・・・・ と言うか、イキアタリバッタリでしょ。 ぶっちゃけ。

 

 

 

 

 

まあ、そう言うのは嫌いじゃないのだが、クランクを外す為だけにこんな蟹挟みを買うのはすすまない。

 

なんで、14mmや17mmヘキサレンチを要求したり、分解でも蟹挟み引き抜きを要求したり

 

普通自転車では使わないようなものを使わせたがるのかね?

 

まあ、それが行き当たりばったりと思う所以なのだが、全くもって困ったヤツです。

 


 

  
  

 

お腹がへったら漕ぐ日記



オマケ Ultra Torque Centaur 843g



 
 


型落ちアルミのケンタウルもそのうち使うだろうと買ってみたのだけれど凄く重い。 843g


シマノNew105のクランクBBセットより重かった・・・・


 
 

 

 

 
今日もありがとう

 
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