【中学受験】<特集Day2> 併願確定までの流れ | 受験コンサルタントによる教育暖論

【中学受験】<特集Day2> 併願確定までの流れ

~成功するための併願作戦~


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▼はじめにお読みください (過去の記事へリンクします)
【予告】中学受験 ~成功するための併願作戦~

▼特集目次
Day1:併願を考える大前提
Day2:併願確定までの流れ ←本日!
Day3:併願10箇条 <その壱>
Day4:併願10箇条 <その弐>
Day5:避けたい併願例
Day6:理想的な併願例
Day7:担当クラスの入試結果分析①
Day8:担当クラスの入試結果分析②
Day9:後記 -塾の進路指導はどこまで信頼できるか-
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昨日は併願を考えていく上での大前提をお伝えしました。


「中学受験特有の考え方」があるという意識を持ってくださいということがメッセージです。



今日は併願を決めるまでの流れをご紹介します。


入試までの残り5ヶ月間で、受験校の情報収集はもちろんのこと、実際に出願などの手続きをしていきます。


まずは、小6の2学期から入試までの流れ(マイルストーン)を確認しましょう。


 ①9月から順次、学校説明会・学園祭に参加する


 ②10月頃から、最後の情報収集と並行して出願準備を進める


 ③1-2月は出願と入試本番


では、この流れに沿うためには、併願校はいつ決めなければならないでしょうか?


私は11月(~12月上旬)を併願の仮決定時期と考えています。


「仮」とは受験校の最大数を決める、最大数とはこの段階で挙げた学校以外に受験候補校はない状態(=挙がっている候補の中だけから併願を組める状態)を指します。


11月を仮決定の時期とする理由は、これ以降に新たな候補校を見つけても、過去問対策が追いつかないからです。


12月は師走の忙しさに加えて、冬期講習が入ります。さらに、出願準備があり、1月入試の準備も進めます。


その中で追加の過去問対策をすることは、過去の例を見ても相当に厳しいです。



11月に仮決定した併願(候補校)を元に、お子さんの状況を勘案しながら併願パターンを考えていきます。


お子さんの状況とは、過去問の得点や模試の結果、お子さんのメンタル面です。


そして、最終的に併願を「確定」する時は「入試前日」です。


あるいは「入試当日の朝」となる場合もあります。


前夜までの結果状況、当日朝のお子さんの様子を見て受験する学校を変更するケースは珍しくありません。


お子さんの状況や置かれている状況を客観的に判断し、ときには希望していた併願パターンを諦める必要もあるのです。


~ ~ ~ ~ ~

ここで、私が2008年度入試で担当していたあるご家庭の話をご紹介します。


2/1 AM ×(①) PM ○(③)

2/2 AM ×(②)

2/3 ① or ②

2/4 ①

* ○数字は志望順位


2/2までで押さえ校は合格しているものの、第1、第2志望校は残念な結果で、お子さんは明らかに動揺していました。


前夜までは第一志望を再チャレンジする予定でしたが、お母さまが翌朝になって決断し、3日は第二志望校の受験に変更しました。


結果は○


ここで自信を取り戻せたそのお子さんは、2/4に第一志望校の最終回に臨み、見事合格でした。


結果論ではありますが、2/3に第一志望校を受けていたら、結果は厳しいものになっていたと思います。


~ ~ ~ ~ ~


補足ですが、願書は事前に入手してある前提です。


出願は、事前に締め切りとなる学校も多いですが、前日までや当日の朝まで受付をしている学校もありますので、候補校の入試要綱によって対応策は異なります。



今日のメッセージは、①11月までに併願候補校の最大数は決める、②併願パターンは入試前日(当日)まで考えるの2点です。


候補校はあと3ヶ月で絞らなければならない一方で、最終形は直前まで柔軟に考える気構えが大事なのです。



明日からは併願パターンについて考えていきます。


まずは、パターンを組む上での10原則についてです。


候補校は絞ったけれども、どういう組み合わせで受験日程を組めばよいのかという核心パートです。


引き続き、ぜひご覧ください!


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