こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


昨日の続きです↓
「当たる占い、当たらない占い(10)-【太陽①】」



今日は、究極の受動カード「太陽」についての実例です。

 

 

今回は、私の友人Aさんの例をご紹介致します。


Aさんは、とても美しいダンサーでした。
若い頃からダンスが大好きで、
ダンス教室の講師として活躍し、
時々、ダンスの発表会も開催されていました。

美しい上に、頭も性格もとても良くて、
しかもダンスの才能まである。

自由に伸び伸び好きな事をして、
自分の思い通りに生きている彼女は、
皆の憧れの的でした。


そんな彼女は、ある時、
『運命の人だ
』とピンと来たという男性と出会い、
恋愛→結婚→出産という道を、スムーズに辿ってこられました。


しかし、子供が出来ると、今までのように、
自由に自分の時間を使うことは出来ません。

そばに赤ちゃんが居ると、ダンスの練習も、
なかなか思い通りには出来ません。

子育て期間中に、ダンサーとしての活動がストップしている事に、
だんだん焦りを感じてきたAさん。

かといって、子供を
親や託児所に預ける気にもなれません。

Aさんは、
“自分の子供は、自分の手でしっかり大事に育てたい”
という理念の持ち主なのです。


それで、どうしてよいか分からなくなり、ご相談に来らました。


Aさんを苦しめていたのは、
“子供が邪魔だ”とか、
“子供が居なければダンスが出来るのに”
とチラっと思ってしまう自分自身のエゴイズム。

そんな自分が、嫌でしょうがなかったのだそうです。


そして、その反動もあってか、
「母としての役割」と、「ダンサーとしての活動」を
両立出来ないのは、
“自分に能力がないからだ”とか、
“自分が怠けているからだ”と
思いこんでおられました。


その鑑定の際、Aさんの現状を表す位置に出たのが、
「太陽」のカードでした↓

 

 

 

太陽

 

 

 

 

 


私は、彼女の状況に沿って、
太陽の世界観をお伝えしました。


「“子供を育てること”と、“ダンスをすること”。

Aさんは、この二つが、
「同時には出来ない矛盾したものだ」と、
今は感じているかもしれません。

でも、いずれ分かる時がやってきます。
子育てをしていたからこそ、
表現できる何かがある、という事に。


それは、ご自分の理想としていた形
=家事も育児も完璧にこなすアーティスト
とは違うかもしれません。

でも、現在の状況を受け容れ、
子育てとダンスとの間に、うまく折り合いをつけることで、
生まれる「何か」がありそうです。

それは、新しいダンスの形なのかもしれないし、
キッズ向けのダンスや、キッズダンス教室などかもしれません。


今のAさんは、家事も育児も仕事も、

“なかなか思うように出来ない!”
と焦って、もがいていますが、

ご主人も、子供さんも、
Aさんと一緒に居て、とても幸せなはず。
そして、Aさん自身もね。

もうすでに、理想としていた幸福の中に、
自分自身が居る事を、思い出して下さい」



それを聞いたAさんは、
「私、ちゃんと出来ているのですね。」
と言って、涙を流されました。


出来ていないと思い込んで自分を責めていたAさんは、
「太陽」のカードによって、
その思いから解放されたようです。


パートナーを得たこと、子供を育てることによって、
Aさんの世界は、更に広がり、
それが、いずれ彼女の『ダンス』という自己表現の中に
生かされるのではないでしょうか。



Aさんの例のように、
自分に「太陽」のカードが出ても、
「私、全然幸せちゃうわ」
と感じる方も
いらっしゃるかもしれません。


でも、「太陽」のカードが示す世界を理解し、
自分を客観的に見て、その状況を受け容れてみる。

そうやって、自分の状況に受動的になることで、
幸せを実感できるかもしれませんね。


「当たる占い・当たらない占い(12)」へつづく。




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