こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


前回からの続きです↓
「当たる占い、当たらない占い(9)ー【塔②】」


究極の“受動カード”である、「死神」「塔」「太陽」

この3枚のうち、
今日は、最後の「太陽」について、書きたいと思います↓

 

 

 

太陽

 




 

 

 

「太陽」のカードって、見るからに、
ハッピーそうなイメージが漂っています。
このカードを見て、嫌~な気分になる方は
いらっしゃらないだろうと思います。

そのせいか、このカードは、
「幸福のカード」とか、「ハッピーカード」
と呼ばれたりもします。

タロット解説書にも、
“恋愛成就”、“結婚”、“昇給”、“健康”などなど、
ハッピーなキーワードが並んでいますよ。
占いを、吉凶(良い悪い)で捉える占い師さんにとっては、
“吉カード”という分類なのだと思います。

確かに、幸せになるのは、
間違いないんですが。。。


「幸せになる過程や、なり方が、
全て自分の思い通りになるか?」
と言われると、NOなのです。

「太陽」は、「魔術師」と対極にあるカードです。


自分の思い通りに、幸せを手に入れられるのが、
「魔術師」なら、思い通りにならないのが、
「太陽」ということです。


「魔術師」のカードに描かれているのは、人間ひとり。
目の前にあるのは、モノ=道具ばかりです↓

 

 

 

魔術師

 

 


 


モノは、どう扱われても文句を言いません。
水を飲もうとしたカップが、
「私で飲まんといて!」とは、言いませんよね。

道具をどう使おうが、自分の勝手です。

つまり、誰にも気を使う必要が無い時に出るのが、
「魔術師」のカードなのです。

自分のやりたいように、やればいいのです。


一方、「太陽」に描かれているのは、「ヒト」と「馬」です。

ウェイト版以前の古いタロットでは、
子供と馬ではなく、「二人の子供」が描かれていました↓

 

 

太陽
 

 

 

(マルセイユタロットの「太陽」)

 

 

 


つまり、目の前には、モノとして扱ってはいけない、
感情や意志のある相手が居るのですね。

相手の感情や意志によっては、
こちらの思惑どおりに動いてはくれるとは限りませんし、
こちらの意向を拒絶される事もあるでしょう。

 

 

でも、たとえ、自分が望まなかったとしても、
または、自分が望んでいない形であっても、
相手と折り合いをつけることで、
自然と幸せになってしまう。

それが、この「太陽」のカードの世界観なんです。



「当たる占い・当たらない占い(11)-【太陽②】」
へつづく。




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