こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。


今日の鑑定実例は、
「ケルト十字法」という、ポピュラーな
カードの展開方法を用いたものです。

ケルト十字は、カードを置く順番や位置によって、
そのカードが、どういう意味づけになるのかが
決まるスプレッド(展開法)です。

ケルト十字法にも、色々な読み方が
ありますが、今回ご紹介するのは、
普段、私が用いているリーディング法です。
(私は、カードを置く順番と、読む順番を、
普通のやり方とは変えてリーディングしています。)




いつもの鑑定実例では、
出てきたカードのうち、
ポイントとなるカードだけをピックアップして、
ご紹介してきました。

今回は、すべてのカードと、その読み方を
書いていきます。


実は、これは3年前の鑑定です。
そして、その結果が、今、
目に見える形で、実証されつつあります。

良い機会ですので、
ご本人の許可を得て、ご紹介致します。



【お客様】

このブログでも何回か登場した事のある、
歌姫gutyco(グチコ)さんです。



【ご相談】

もともと、ロックバンドのボーカルとして
活動をしていたgutycoさん。

バンドリーダーの体調不良を機に、
だんだんと、その活動が減ってきました。
ライブの数もどんどん減少してきて、
このままでは、音楽活動そのものが
ストップしそう。

そんな不安の中、当時のgutycoさんは
方向性を見失って、相談に来られました。。

「私はこれから、どういう形で、
音楽活動をしていったらいいのか?」
というご相談でした。



【結果】

モダンメディバルタロットを使った
ケルト十字法による展開。
ケルト十字法では、カードを10枚引きます。

201203031002000.jpg


 

10枚のカードのうち、
8枚がリバース (逆さま向きに出ている)です。

この時、gutycoさんは、
非常に落ち込んでいる 状態でした。
当時の彼女のエネルギー状態の低さが、
カードにも現われていました。  



では、順番にご説明していきます。



1枚目:一番左=『過去』
「カップ・クイーン」・リバース

モダンメディバルタロット・カップクイーン



これまで自分の愛情を注いできたバンド。
でも、なかなか思うような活動が出来ず、
感情のエネルギーが、こぼれてしまっています。
本当は、自分のやりたい形で、
活動出来ていなかったのかもしれません。



2枚目 :左から2列目・中央=『現在』
「皇帝」・リバース

モダンメディバルタロット・皇帝



自ら動いて、自分がバンドを
引っ張る形になれば、
また復活できそうなのに、
どうもリーダーにはなりきれない様子。

“他のメンバーは、
自分よりキャリアも実力もあるので、
自分が前に出てやっていくのは、
実力不足で無理だ”と、思っているようです。

『過去』が原因となって、『現在』のこの状態を
引き寄せているのです。




3枚目 :左から3枚目=『未来』
「法王」のリバース

モダンメディバルタロット・法王



音楽活動によって、周りを導いていくのが、
自分の進むべき道。

本来、自分の道を行く事で、
周りに居る人をも 、幸せにすることが出来る人。
でも、このままだと、それに気づかずに
終わってしまいそうです。

『現在』の状態がこのまま続くと、
『未来』はこうなる、という予測です。
つまり、現在の状態を変えれば、
この未来も変わります。



4枚目 :左から2列目上段=『顕在事項』
「コイン・キング」・リバース

モダンメディバルタロット・コインのキング



『表に現れている自分』が、どういう状態か?
つまり他人からどう見られているか?を
表すカードです。

キングとして君臨するだけの
充分な宝(=音楽の実力)を持っているのに、
その力をうまく使えていない、
周りの人から見られているようです。


5枚目 :左から2列目・下段=『潜在事項』
「ペンタクル5」・リバース

モダンメディバルタロット・コイン5



潜在意識の中にある、
音楽に対する強い飢餓感がカードに出ています。
もっと活動したい、
バンドの仲間と一緒に居たいのに、
蚊帳の外に放り出されているような感じ。

潜在意識の中では、元に戻りたい、
何とか解決したいという気持ちがあるようです。



さて、ここまで、オールリバース。
(すべてのカードが逆位置に出ています。)

カードがリバースに出た時は、
“カードの意味が反対になる”
という訳ではありません。

そのカード持つエネルギーが
下がっている(=上がる前か、落ちた後)
という状態なのです。

なので、そのカードが意味する
“エネルギー そのもの”は、持っています。



gutycoさんの引いたカードの中には、
「クイーン」、「キング」、「皇帝」、「法王」と
“人の上に立つ”役割の人物が
たくさん登場しています。

でも、すべてリバース。
人を導く役目を持っていながら、
その力が発揮されていない状態だと
いうことです。


後半に続く。

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