●サナダムシ(瓜実条虫)―犬や猫でよくみられる寄生虫ですね

こんにちは、獣医師の藤村です。

犬や猫のおしりのあたりに白い虫を見かけたことはないですか?

もしかしたら、犬や猫でよく見られる寄生虫でサナダムシ(サナダ虫)とよばれる寄生虫の一種かもしれません。

サナダムシの微妙にわかる写真つきの記事は、記事下の関連記事からお願いします。

サナダムシの成虫は白色あるいは黄白色をしています。

体の大きさは、大きいもので5センチメートル以上にもなるんです。

サナダムシの卵は、数個~数十個単位でまとまって(片節といいます)、片節ごと肛門から外に出てきます。

肛門から外に出てくると、見た目には米粒上に見えることがあります。

次に、サナダムシは、どうやって犬や猫にうつるか(感染するか)、書きますね。

まず、犬や猫の肛門から出てきた片節はお尻にくっついたり、地面に落ちたりします。時間とともに片節が乾燥するので、この片節が破裂します。そして、片節の中の卵が外にでます。

外に出てきたサナダムシの卵をノミの幼虫やシラミが食べます。サナダムシの卵は、ノミやシラミの体の中ですくすくと育っていきます。

サナダムシの卵を食べた、このノミを犬や猫が食べたりすることでうつるんです。 人も同じようなパターンでうつることもあるといわれていますね。

なので、ノミの予防は大事ですよ!

犬や猫にサナダムシがうつったら、症状は、一般的に無症状な事が多いのです。しかし、大量に犬や猫にサナダムシがうつるとうんちがゆるくなったり、やせてしまったりすることがあります。

犬や猫にうつったサナダムシを診断するために、うんちの検査(糞便検査)では見つけることが非常に難しいです。

しかし、うんちに直接サナダムシがくっついていたり、うんちに白い米粒のような片節を見つけることで犬や猫にサナダムシがうつっていると診断できます。

最後に、犬や猫にうつるサナダムシの予防や治療ですが、駆虫薬(ドロンタールというお薬)で駆虫できます。さらに、犬や猫のサナダムシはノミも関係しているので、ノミの予防をしっかり行いましょう。

犬や猫の寝床やお尻、うんちをたまにチェックして、米粒のようなものを発見したら、その米粒を動物病院に診てもらいにいきましょう。

犬や猫にサナダムシがうつっているとわかったら、動物病院ですみやかに駆虫しましょう。

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