●犬条虫・瓜実条虫(サナダムシ)をご自宅でも発見できる方法。


こんにちは、獣医師の藤村です。


みなさん「サナダムシ」って聞いたことがありますか?


サナダムシとは条虫という寄生虫のことをいいます。


着物に使う真田紐に似ているのでこの名前が付いたんですね。


サナダムシとも呼ばれる条虫は、ノミからうつることがあります。犬条虫、或いは瓜実(うりざね)条虫と正確には言われています。

条虫は虫なので、頭があり、頭には4つの吸盤があり小腸に食いついています。


胴体は字のごとく、瓜の実の様な形をしているものが延々と、長いものは40cmも連なっています.

この瓜のような部分は片節(へんせつ)といって中に生殖器官が入っており、
卵を20個くらい形成するとちぎれて肛門から外に出てきます.


それが↓の写真。


神戸・明石のフラワー動物病院のブログ-瓜実条虫


写真をみてわかりますか?


うんちの中に数mmくらいの白い粒が見えません?


そう、それが実際うちの患者さんからみつかった、サナダムシの片節です。


皆さんがご存じであろう、回虫や鞭虫などは、うんちの検査でも顕微鏡を使ってようやく、卵(虫卵)が見つかるのですが、条虫は、顕微鏡では逆に見つかりません。

うんちを肉眼でみないとわからないのです。


青い文字をクリックしてね!→ペットのうんちが臭い時は要注意~寄生虫かもしれません(写真つき)


クリック先の写真を見て、寄生虫でも診断の仕方が違うのわかりました?

これってご自宅でもわかるご自宅のペットが寄生虫に感染しているか簡単にわかる方法ですよ。


そのため、うんちの検査は顕微鏡で!と思っていると誤診をします。


★回虫や鞭虫、パルボウイルスは下痢をしたうんちがものすごく臭い。

                   

★サナダムシはうんちに白い米粒のようなものがでている。

しかし、虫卵がでているわけではないので、顕微鏡でみてもわからない。
       

これがご自宅でもわかる寄生虫の発見の仕方です。



ここからは、難しい話なので、寄生虫さえ発見出来たらOKな方は、見なくて大丈夫です。


条虫がうつるのはどうして?


犬や猫からでてきた片節にある卵をノミの幼虫が食べて、ノミはサナダムシに感染します。

そのノミが成虫になって犬や猫に寄生し血を吸うことにより動物は痒がり、
犬や猫の口でその痒い部分をなめたりかんだりします。.
この時にたまたまノミを食べてしまうことによって、サナダムシが犬や猫にうつるんです。


症状は下痢をしたり、痩せてきたりします。

治療は

犬では→青いところをクリック!


猫では→青いところをクリック!


もちろんこの病気は、ノミからうつるのでノミの駆除・予防は絶対した方がいいですよ!


ノミのお薬は最近こういう即効性の高くてお安いお薬がでています。

犬・猫のノミ成虫駆除剤~キャプスター錠というお薬がでました



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神戸・明石のフラワー動物病院 獣医師 藤村 淳